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異例の知事意見が出ています

(仮称)三重松阪蓮ウィンドファームの環境配慮書に対しての三重県知事の意見が9/28に発表されました。

意見書全文はこちら ↓ PDFファイルに飛びます。

(仮称)三重松阪蓮ウィンドファーム発電所計画段階環境配慮書に対する三重県知事意見

6ページに及ぶ長い文章ですが、総括のあと、配慮すべき点が個別で章に分かれていてかなり読みやすいです。

1.規模が大きいこと

2.騒音と影の影響

3.水環境

4.地形と地質(中央構造線が含まれるもろい地質であることなど)

5.陸生動物(ニホンカモシカ、ツキノワグマ、ヤマネ、イヌワシ、サシバ、オオダイガハラサンショウウオ、コウモリなど)

6.陸生植物(特にムシトリスミレは三重県指定の希少種であること)

7.水生生物(特にネコギギ)

8.景観

9.人と自然のふれあい活動の場であること(香肌イレブンを含む登山のことや隣の大台町との兼ね合いについても)

10.その他(奈良県からも意見を求めることや環境配慮書の見にくさについても)

再度リンクを貼っておきます。→知事意見

この意見が出て、記者発表があったので、9/29に各紙での報道もありました。計画の初期段階でこれほど強烈な否定的意見が出ることは稀だそうで、計画の杜撰なことや希少生物の多様なことが浮き彫りになりました。

これで終わったわけではないし、まだ計画の初期段階なのですが、事業所に提出された2,007枚の個人からの意見書の効果も大きかったのだと思います。「みんなの飯高」で把握していたのは1,060枚で、手元に控えがあるのは737枚なのですが、それを大きく上回る人々の意見が届けられていたこともわかり、二重に気持ちの良いニュースでした。

意見の中には風力発電には賛成というものや、地元と共存できるならという声、住民にメリットがあればという意見もあります。誰もが一丸で反対をしているわけでもなく、よく考えなければならないという思いはとても大事なものです。報道ではすっかり中止!が大きくなってしまったので既に中止に違いないと思う人もおり、さもありなんなのですが、終わったわけではないです。ただ大きく前進したことや報われた感じがあったことは確かで、就任したばかりの知事への好感度が上がる契機にもなりました。

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画像は伊勢新聞のをお借りしました。ヤフーニュースにも上がりましたので見覚えのある方もいるかもしれません。松阪市の話なのですが、奈良県との県境であり、隣町の大台町とも接している地区での大規模な開発なので、県としても歯止めをかけておかけばならない流れになったのでしょう。

再生可能エネルギーという大きな動きがどうなるのか。そこに飯高町の計画がどう影響するのか。引き続きできることを続けていきたいです。まだ終わったわけでは決してないので、見守って頂けると嬉しいです。


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