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教師のマインドが変われば、カリキュラムは変わらなくても、教育の質は深まっていく

大阪の教職員組合の女性部から、組合の学習会でSDGsの話をしてほしいというご依頼をいただいたのは、2年ぐらい前。
「なんで、公立学校の教職員組合が、オルタナティブスクールに声をかけるんやろう?」と思い、「なぜ、私たちにお声かけいただいたんでしょう?」とおたずねしたところ、担当の方から、「喜多明人先生が、ゼミで訪問されていたところなので間違いないと思ったんです」と返ってきました。

早稲田大学名誉教授の喜多さんは、「子どもの権利」の第一人者で、教育機会確保法の成立に向けてご尽力され、私たちとも分け隔てなく気さくに付き合ってくださる方で、「今度さ~、ゼミで関西まわろうと思うから、藤田さんとこにも、ぜひ寄らせてもらうね~」と言って、来てくださったのでした。(今から、3年ぐらい前のこと。)

「喜多先生が、訪問されたところだから間違いがない」=「子どもの人権を尊重した教育を行っている場所」という風に理解されたんだろうな~と思い、その理由に納得をし、当時の自分なりに精一杯、SDGsと学校教育の関係についてお伝えしました。

そのワークショップの後、「自分たちの地域や、自分たちの学校でもやってほしい」というようなお声を複数いただのですが、「そんなことって、本当に実現するんかな~。したらすごいけど~」と思いながら、名刺をお渡ししたように思います。


そのつながりから、その後、組合の学習会には何度かお声かけいただいたのですが、今回は、公立小学校の校内研修というカタチで実現!! ある小学校の教員研修で、「SDGsと学校教育」のワークショップを担当させていただきました。

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SDGsを説明する前に、「学校とか、教育って、何のためにあって、どういう役割があると思いますか?」ということを、考えて発表していただいたところ、「一人ひとりの子どもたちが幸せに生きるため」とか、
「みんなが豊かに生きるため」という声が、先生方からあがりました。

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「実は、それがSDGsが目指すところなんですよ。そのSDGsを理解して、自分ごととして自分にできることを引き受けていくために、学び(教育)が必要で、学校教育がそこを担っていくことが大切で、そうした学びをESDと言います。」などとお伝えしていきながら、ワークショップを進めていきました。

以前、高校でやったときは教科ごとでしたが、小学校だったので、学年ごとに対話が深まった方がいいと考え、学年でチームになってもらいました。
カードゲームのワークショップをした後、自分たちの気づきを、今後どう教育実践につなげていくのかを、各学年で話し合って、発表していただきました。管理職、事務や養護、支援の先生方もそれぞれでチームを組み、自分たちの立場から取り組めることを考えてもらいました。

先生方がとても仲良しで、ゲームもとてもワイワイと楽しく盛り上がり、後半の気づきのシェアもお互いの考えや意見をすごく前向きに受け止めていて、すてきな学校だな~~~と思いました。

今回、一番びっくりしたことは、この教員研修で、「これがすごくすてきだと思いました!」ということで、コクレオの森の「9つのエッセンスと11のガイドライン」が配られたことでした。
この「9つのエッセンスと11のガイドライン」は、私たちが、ものすごい時間をかけて、目指す教育や目指す社会のカタチを言葉にしたもので、指針としてとても大切にしているものです。(下をクリックしてご覧ください)

今回お声かけくださった学校は、人権教育がしっかり行われている地域で人権感覚の高い先生方が多い学校でした。人権教育は、ESDであるとも言えると思います。そんな先生が、私たちのエッセンスとガイドラインに共感していただけるということは、大切なことは、突き詰めれば結局同じで、公立学校であっても、オルタナティブスクールであっても目指すところは変わらないと言えると思いました。

恩師である大阪市立大学の添田晴雄先生が、「教育の本質を追求すれば、そのカタチは自ずとESDになる」と、私におっしゃったことがあるのですが、今回も「添田先生が言った通りやな~」と思いました。

そう考えていたときに、以前、岩瀬直樹さんがFBに「カリキュラムとは、人である」と書かれていたことを思い出しました。

公立学校のカリキュラムをすぐに変えていくことはできないけど、一人ひとりの先生方のマインドの方がカリキュラムよりもはるかに大切で、先生方のマインドさえ、学校内でしっかりと共有できれば、たとえカリキュラムを大きく変えることはできなくても、すてきな学校になっていく。

それを実感した時間でした。

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