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ライター・編集者の備忘録的な何か

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見習い編集者がライティング・編集について学んだことをアウトプットするマガジンです。同マガジン「1時間で書くブログ記事」と併せ、平日1本提供します。
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記事一覧

「編集」と「創作」の違いがわからなかった話

「編集」と「創作」の違いがわからなかった話

最近、お仕事で寄稿コラムの編集をする機会が増えた。

寄稿コラムの進め方は、書き手にテーマだけを伝えて自由に書いていただいたり、構成を組んで認識を擦り合わせた上で書いていただいたりとさまざま。

ただ、一般的なインタビュー記事とは大きな違いがある。それは「編集の自由度」である。

コラム記事には「余白」が少ない通常、インタビュー記事は1時間くらいの話の一部を抽出してつくられる。文字起こしでは200

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ライター・編集者、野阪拓海のポートフォリオ(随時更新)

ライター・編集者、野阪拓海のポートフォリオ(随時更新)

最終更新日:2023/06/21

有限会社ノオトのお仕事
有限会社ノオトは2019年に15周年を迎えたコンテンツメーカー(編集プロダクション)です。特にWebコンテンツの受託制作に力を注いでいます。

自社メディアとしては、品川経済新聞、#ライター交流会 などがあります。そのほか、コワーキングスペースやコワーキングスタジオ(貸し会議室・インタビュースペース)など、いろんな事業をやっています。

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仕事を受注したいライターさんのためのTwitterプロフィールの書き方

9月にnote書く宣言をして、はやいものですでに月末。このままだと有言不実行になってしまうので、とにかく書きたいことを書いていきます。

今回のテーマは「仕事を受注したいライターさんのためのTwitterプロフィールの書き方」。編集プロダクションやオウンドメディアなどの編集者は、Twitterでライターさんを探すことがあります。

僕自身、最近よくTwitterでライターさんを探しています。その中

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どうすればコンテンツの良し悪しがわかるのか?

どうすればコンテンツの良し悪しがわかるのか?

以前出した記事のなかで、「メディア経験のないWeb担当者はコンテンツの良し悪しがわからない。だから、意図せず炎上させてしまったり、誰にも響かないものを出してしまう」ということを書いた。

文章の書き方や取材の仕方については、わかりやすくまとめられた本がある。それらを読んでしっかり経験を積めば、一定レベルのコンテンツを出せるようになると思う。

しかし、そのコンテンツは読者にとって面白いものなのか、

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複業って実際どうなの? 藤村能光さん×大宮千絵さん×中神美佳さんが語る「複業事情」イベントレポ #worktalk

複業って実際どうなの? 藤村能光さん×大宮千絵さん×中神美佳さんが語る「複業事情」イベントレポ #worktalk

複(副)業、パラレルキャリア、時短勤務、リモートワークなどなど、ここ最近は働き方の話題が尽きない。

「人生100年時代」と言われる中で、ますます多様化していく働き方。ぼくらはこれからの時代において、どんな働き方をしていけばいいのか、どんなアクションを起こせばいいのか。

そんなこれからの働き方をみんなで妄想するトークイベントが開催されたので、お話を聞いてきた。

本記事では、イベントの様子と感想

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「エッセイ広告」の可能性

「エッセイ広告」の可能性

弊社(ノオト)が運営するエッセイ投稿サイトShortNoteで、「エッセイ広告」を公開した。記念すべき第一回目のゲストは、イラストレーターであり、オモコロライターとしても活躍されている室木おすしさん。

このエッセイ広告は、同じく弊社運営するニュースメディア「品川経済新聞」の記事広告と連動する形で公開された。広告を出していただいたのは、五反田ヒルズにある「立喰ずし 都々井」という寿司屋さん。そんな

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思い切って、録音なしの取材をしてみる

思い切って、録音なしの取材をしてみる

取材しているときに、ノートにメモをとるのか、ICレコーダーで録音だけするのか、パソコンでタイピングするのか、タブレット端末でメモ書きをするのか。

取材時の立ち振る舞いは、業界内ではよく議論される。メモを取ると相手の話しを遮ってしまうとか、パソコンを置くと取材対象者との間に壁が生まれてしまうとか、タブレット端末は遊んでいるように見えるとか。

ノオトでも、取材時にパソコンを開くのは、基本的に避けら

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記事ストック、していますか?

記事ストック、していますか?

みなさんは、「良いな」と思った記事をストックしていますか?

僕はEvernoteクリッパーやPocketを使って、お気に入りの記事をいつでも読み返せるようにしています。理由としては、内容をしっかり理解するためはもちろんですが、記事を書くときに参考にするためでもあります。

「参考にする」というと聞こえは良いですが、ある意味「パクり」みたいなものです。僕は決して文章が上手いわけでも、構成ができるわ

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オウンドメディアには編集者が必要だ

オウンドメディアには編集者が必要だ

「何を当たり前なこと言っているんだ、お前は」

と言われそうなタイトルだが、小さい企業が作るオウンドメディアには、いまだに編集者不在のところも少なくない。

その原因には、やはり構造的な問題がある。そして、この構造的な問題を解決しない限りは、業界全体として良い方向には行かない。

お金はないけど、広報したいそもそもなぜ企業はメディアを作るのか。まずはそこから説明しよう。

基本的にスタートアップに

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後発の記事だからこそ、面白くできる

後発の記事だからこそ、面白くできる

「編集ってすごいなぁ」と、改めて感じた仕事だった。

近年、ベンチャー企業が急増している五反田。この地に拠点を構えるベンチャー6社が品川区と協定を結び、「シリコンバレー」ならぬ、「五反田バレー」を設立したという旨のニュース記事だ。

「五反田バレー」設立のニュースは、NHKをはじめとした有名メディアにも取り上げられており、見比べると各社のカラーがよくわかる。

先に挙げたように、弊社(ノオト)が運

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友人・知人インタビューのススメ

友人・知人インタビューのススメ

くいしんさんが出した記事が、駆け出しのライターにとって、非常に実用的な内容だった。

昨年11月に独立し、6月末に編集ブティック「QED」を立ち上げたくいしんさん。「QED」のメンバー募集を行ったところ、たくさんの応募があったそうだ。同記事はその選考に漏れてしまった人たちへ向けて書かれたもので、僕自身も駆け出しの身として参考になること、共感できることが多くあった。

その中でも特に共感したのは、「

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たった1記事で、何かが大きく変わる

たった1記事で、何かが大きく変わる

なにげなく書いた記事をきっかけに、何かが大きく変わることもある。

僕の場合、以下がそうだ。

これは僕が大学生の頃に書いた記事である。内容は所属学科のアメリカ人の教員(ビリー先生)に、「ここがおかしいよ、日本の教育」的なことを伺うというもの。

元々、ビリー先生とは仲が良く、しばしば教育についてディスカッションをしていた。そのなかで普通の人では知りえない、目からウロコな情報も多くあったため、「い

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ライターの顔出しをした方がよいパターン

ライターの顔出しをした方がよいパターン

Webメディアではライターが顔出しして、インタビューしている記事が少なくない。

例えば、ジモコロやサイボウズ式では、ライターとインタビューイーの丸写真があり、吹き出しのような形式で受け答えをする構図をよく使う。

参照:ひろゆきさん「天職なんてないんじゃない? やりたい仕事より、苦じゃない仕事を選ぶくらいがちょうど良い」

個人的にはこの形式の記事は読みやすくて好きなのだが、素人のライターが同じ

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言葉を重くしたい

言葉を重くしたい

「書きたいことはたくさんあるけれど、まだこれは書けない」

ここ最近、ライティングや編集についての記事を出していて、そんなことを思うようになった。

それはひとえに、僕が自分の気持ちに嘘をつきたくない人だからだろう。

実感も実践もできていないことを書きたくない僕は有限会社ノオト(編集プロダクション)に所属するライター・編集者である。メディア業界は今年で3年目であり、これまでほとんど我流で記事の執

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