複業って実際どうなの? 藤村能光さん×大宮千絵さん×中神美佳さんが語る「複業事情」イベントレポ #worktalk

複(副)業、パラレルキャリア、時短勤務、リモートワークなどなど、ここ最近は働き方の話題が尽きない。

「人生100年時代」と言われる中で、ますます多様化していく働き方。ぼくらはこれからの時代において、どんな働き方をしていけばいいのか、どんなアクションを起こせばいいのか。

そんなこれからの働き方をみんなで妄想するトークイベントが開催されたので、お話を聞いてきた。

本記事では、イベントの様子と感想などを、備忘録として簡単にまとめる。ほぼリアルタイムレポなので内容がわかりづらかったり、写真が見づらかったりはご愛嬌ということで……。

登壇者について

藤村能光 Yoshimitsu Fujimura 
サイボウズ株式会社 コーポレートブランディング部 サイボウズ式編集長。編集視点で会社のブランドを作ることを目指し、今年はコミュニティ運営に注力。複業で事業会社のメディア運営を支援しつつ、オンラインコミュニティやサロンの活動にも参加。会社以外の場所でゆるやかなつながりを結んでいくことに挑戦中。故郷の大阪や関西で複業がしたいと思っている人。

大宮千絵   Chie Omiya
特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International Chief Marketing Officer。
SNS上のマーケティング企画「おにぎりアクション」を主催し、マーケティングの力を活かしたソーシャルな活動に世界中から累計100万人が参加。日本マーケティング大賞奨励賞、アジア・マーケティング3.0・アワードを受賞。2015年まで、日産自動車にてグローバルマーケットリサーチ業務に携わった経験を活かし、ソーシャル×マーケティングで社会を良くする企画を創っている。二児の母。2018年に夫の独立を機に複業を開始。

中神美佳 Mika Nakagami
「世の中の体温を上げる」株式会社スマイルズ クリエイティブ本部広報。「Soup Stock Tokyo」、セレクトリサイクルショップ「PASS THE BATON」、海苔弁専門店「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」など多様な業態を展開するスマイルズの各ブランドの広報、コーポレートブランドの広報を行う。スマイルズの前は地元である北海道大樹町にて地域おこし協力隊として「ナリワイづくり」に奮闘し、2016年にローカルのマーケティング支援を行う会社を同町に設立。移住促進、ロケットベンチャーの観光イベント企画、特産品開発などを行う。現在もスマイルズで働く傍ら、複業として会社の活動を継続中。北海道と東京の2拠点生活をしながら、心地よい働き方・暮らし方を模索中。

鳥井弘文  Hirofumi Torii(モデレーター)
株式会社Wasei代表。1988年、北海道函館市生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒。日本全国の地域を取材しながら、これからの暮らしを考えるウェブメディア「灯台もと暮らし」を運営している。

“複業”をはじめたきっかけ

藤村:生き方をアップデートしていきたい。生きる軸が会社一本でいいのか、という疑問を持って複業をはじめた。会社の外でも会社と同じロジックで働けるか不安だったが、今年の1月から7月まで1社で働いていた。また、今月からはイケウチオーガニックさんで複業(おもむろにイケウチオーガニックのタオルを取り出す)。

大宮:まる3年同じ組織で働いていると、思考がパターン化してしまう。入ってくる情報、付き合う人が同じになってしまう。そう考えていたときに、メディアの方から「TABLE FOR TWO(以下、TFT)さん、毎年同じことしていますよね」と言われ、ぐさっと来た。旦那はブラック企業のようなところで働いていて、ほとんどワンオペ状態だったが、今年独立をして状況が変わった。一家の大黒柱が夫から私になり、夫に家事育児をしてもらえるようになったことが大きなきっかけ。

中神:地域に関わり続けたかったが、新しいことにも挑戦したかったから。地域でやっていると、自分の案に対してのダメ出しがあまりない。その状況に甘んじて、成長が止まってしまうことに危機感を抱いていた。

“複業”やってみたわかったこと

藤村:自分の市場価値を認めてくれる人がいること。副業をする前は会社(本業)一本でいいのかというモヤモヤがあったが、いろんな立場の方から自分を評価してもらえることで、自分の価値があるんだなと感じれた。もちろん、会社でも評価はしてもらえるが、複業先では全く違う視点から評価されるので、自分が発見していない自分を発見できる。

大宮:「私、使える!」と(笑)。日産(本業)ではマーケティングの理論を蓄積し、TFT(複業)ではそれを実践できた。ずっと会社の中にいると、上司からの評価がメインなので、複業を通じて社会の中にある自分の価値がわかった。

中神:組織に属することで視座が上がる。1人でやっていると取れるボールしか取らなくなる。組織に所属することのメリットは、毎月お金が入ってくること。その安心感があるからこそ、長期的なチャレンジができる。両方やることで、フリーと組織の良さがわかる。

今感じている、“複業”の課題

藤村:優先順位付けが一番の課題。会社の仕事と複業、コミュニティと、さまざまなプロジェクトを動かしていると、優先順位が上手く付けられなくなってくる。タスクの量が溢れかえって消化できないことも。各方面に正直に現状を伝えつつ、調整していく必要がある。

大宮:休む時間を作ること。フルタイムで本業をして、複業もやって、家に帰るとやんちゃ盛りな子どもが待っている。最初は大丈夫だったが、3週間ほどすると体力が落ちていることに気付く。やりたいことをしているはずなのに、日々の生活が“やらなきゃいけない”で埋め尽くされるのは、アンハッピー。夫に協力してもらって、時間を作るように意識している。

中神:現在はスマイルズは正社員として働いているが、複業があるせいでもっとできるはずの本業ができてないんじゃないかという申し訳なさがある。またリモートワークの場合、そこにいないからこそ丁寧にやりとりする。でないと違和感が生まれて、信頼関係を築けなくなってくる。

ぼくらが考えるこれからの働き方

藤村:働き方というより、生き方を見直している。生き方が定まっていないと、働き方が決まらない。そこでいうと、僕はめちゃくちゃ安定志向。どうすれば安定するか考えたら、1つのところにとどまっているよりも、面白そうなところ思い切って飛び込んだ方が良いと思った。1年後には子の考え方は全然変わっているかもしれないが、その変化を楽しむことこそが、安定につながるのかなと。

大宮:自分のやりたことだけでなく、家族全員がやりたいことを両立できるようにしていきたい。自分が独立することは柔軟に考えていきたい。今は夫を応援する時期。

中神:働き方のバリエーションは増えて、自分なりのいろんな働き方ができるようになる。私はキャリアプランをあまり考えていない。今子の習慣の直感を信じて、面白そうなところに飛び込むようにしている。

質疑応答(1つだけ)

Q.複業には、自分から選ぶパターンと、見つけてもらうパターンがあると思う。どうやって複業先を選ぶのか、あるいは見つけてもらうのか。

大宮:見つけてもらうのは難しいと思う。「副業したい」と言わないと、他の人には気付いてもらえない。

藤村:自分で見つけるのはできなかった。ことあるごとにSNSや飲みの席で複業にチャレンジしてみたいと言ってきた。そうすると、意外と見てる人は見てくれているので、誘われることもある。自分の意思を伝えていく事が大事。

中神:なんだかんだ、知り合いから仕事をいただくことが多い。SNSから年に1回くらいはラブコールが来る。自分から選びに行くパターンは、数ヶ月かかっても足繁く通ってアピールした。

感想

「逆説的だけど、複業したいなら、本業をしっかりやらないといけない。本業ができているからこそ、余剰時間で他のことができる。本業ができていない人が複業をやっても、どちらも中途半端になってしまう」

イベント終了後に藤村さんが言っていた言葉で、まさにそのとおりだなと思った。僕自身、複業はやりたいなと考えているが、本業で納得できる成果を上げられていない今この段階では、きびしいなぁと思っていた。

ただ複業のスモールステップとして、会社の外との接点作りやブログでの発信をすることくらいであれば、本業とのバランスを考えつつできそう。これから仕事を進めていく上で、徐々にその比重を変えていけたらいいなと思う。

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野阪 拓海

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