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さよなら大量生産・消費の諸君、リビルディングセンタージャパンが伝える次の時代


アメリカ・オレゴン州のポートランドで、DIYの“聖地”として知られるショップ・ReBuilding Center。私は2018年1月に現地を訪れていたときから行きたかったところがある。それが長野県諏訪にある日本版のReBuilding Center。ポートランドの非営利団体が運営する建築建材のリサイクルショップであるReBuilding Center。

海外の寄付文化から根付いたこの仕組を、あまり貧困格差がなく、寄付精神も欧米と比べ引く。そんな我が国日本で、どのようにローカライズしているのか疑問に思い現地に向かうことにした。

(写真:長野県諏訪・リビルディングセンタージャパンの看板)

(写真:米国ポートランド・本場のリビルディングセンターの入り口)

本場のリビルディングセンターの体験レポはこちら


ReBuilding Center JAPANは米国よりも心地よい空間だった

JR上諏訪駅から10分ほど歩いたところに、リビルディングセンタージャパンがある。古材で作られたレトロな感じがあるカフェや気のいい店員さんはポートランドにないところだ。

色々見てみると、DIYレッスンできるとこがあったり、紙袋のレスキューされたものや布の橋切れがレスキューされたものなどがたくさんある。
正直、本国のリビルディングセンターよりも、私は小綺麗で心地よい空間だなと思った。実際に、2時間ぐらい滞在していたけれども、地元の人含め多くの人が休日に訪れていた。

(写真:入り口にある看板・こちらも古材を利用)

(写真:カフェのテーブル。100年以上使われていたかのような風格)

(写真:お店で売られているハンコ。コピー機がない時代に活躍していたような電車名や都道府県の名前が並ぶ)

(写真:古材だけでなく古紙袋もレスキューし、お店の紙袋として利用)

(写真:セレクトショップ・アクセサリーや食器などが並ぶ)


(写真:古布をレスキューし縫うことで、リサイクルされたお手拭きに!)

(写真:オーガニックなチョコをつかったガトーショコラとコーラ)

最も違ったものは、何をレスキューしているのかということ

ReBuilding Centerでは、米国ポートランドも、日本の諏訪でも、取り壊される家の解体や改装でいらなくなった窓やドアなどの大物から、タイルや金具などの小物までの引取を行っている。彼らはこの引取作業を「レスキュー」と呼んでいる。

両者ともやっていることは、まだまだ使えるものをレスキューすることで変わりはないが、日本では、ただ使えるものを救済するのではなく、そのものに宿っている魂や、持ち主の気持ちなどもレスキューしたいとしている気持ちが伝わってきた。米国では店内からあまり感じなかったが、日本では至るところで、その思いが明確に伝わってきた。

例えば、古材の回収や、そこから作られたスプーンにはこんな言葉が一緒に添えられている。


このように古材に宿る思いまでをレスキューするということは、私たちの知るところでいうと「モノの供養」という言葉が近いかもしれない。古いものに宿るその時代の面影や、大切にされてきた気持ちを次世代に活かしていくこと。これは日本ならではの考え方だなと思った。

そして、私が日本版のリビセンで、何よりすばらいいと思ったのは、このプロジェクトに自治体やNPOの予算が一切入っていないこと。500万円をクラウドファンディングで集めて、300人以上のボランティアメンバーと一緒に作り上げたという話は、この取組に価値を感じて、その価値に対価を払う人が生まれている人がいるからこそできることで、この流れをわずか3年で生み出したチームは本当に素晴らしいと思った。

ローカライズとはその地域の文化に根付くもの

リビルディングセンターJAPANに訪れて、これほどまできれいに、米国から始まった事業を、日本の供養するというカルチャーに寄り添うかたちでローカライズできるんだということを見せてくれたのは本当にすごい。空き家大国日本では、これからどんどん古材や古道具がでてくる。これをゴミだと思うか、それとも次の時代に活かせるものになるのかは、それをみる私たちの目利きにかかっている。

そんなとき、リビルディングセンターの広げたいカルチャーは日本にとっても受け入れやすいものになっていると思った。米国から始まった事業だけれども、きっと日本で独自の進化を遂げて再輸出されるかもしれない。そんな気持ちにさせてくれる温かい時間だった。

東京から3時間で感じられる古く懐かしい景色。ぜひ、見に行ってみてください。

参考記事

https://www.roomie.jp/2016/12/362459/2/
https://rebuildingcenterjp.stores.jp/
https://www.asasikibu.com/entry/rebuildingcenter-suwa

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蓑口 恵美(Mino)/週4社員、週1富山フリーランス

Local Value Producer /「新しい働き方で、地域の価値を世界へ」 がミッション。世界中から注目される地域づくりを目指してます。全国23地域の雇用事業立ち上げ→ダブル正社員(Lancers/Gaiax) https://twitter.com/Mino__Megu

金曜夜の旅立ちメモ

日本は1700市町村の集まり、その地域ごとに、そこにしかない価値が眠っています。1度しかない人生でできるだけ多くの価値をみつけにでかけたいと思い。その旅メモや、準備メモを書いていきます
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