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2拠点居住の先へ。地域で自分にあった仕事をみつける方法について考えてみた

こんにちは、2019年4月から週4社員、週1富山フリーランスという働き方をスタートしましたミノです。今回のテーマは「地域での仕事ってどうやって見つけられるのか?」という問について。

『この地域に関わりたい!』という意思が固まった後に、どうやって住んでもいない現地で仕事を見つけるに至るのか。そのことについて、私が試行錯誤したこと(していること)をお伝えできればと思っています。その前段階の『2拠点居住の始め方』については、こちらのnoteをご覧ください〜


そもそも地域に仕事があるのか?

私は普段東京に住んでいます。地域の発信をしているからか、周りには地域や、2拠点居住に興味を持つ友人が多くいます。

そんな彼らと話していて思うのは、多くの人が『地域には仕事がない』という思い込んでいるという事実。地域の仕事と聞くと、林業や介護、農業はイメージがつくけれど自身ができるホワイトカラー的な事務仕事はない。ITの仕事はきっと難しい。そう思っている方がとっても多いことに驚きます。

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今や『産業9割のIT化できる』と言われる時代。野菜も工芸品も、人のスキルも、インターネット上で売買されています。つまり、地域のあらゆる仕事は、地域の枠を超えて行われなくてはいけないため、ホワイトカラー的な仕事の需要はむしろ地域の方が高いと言えます。

『地域に仕事がない』という思い込みは、山の向こうまで投げ捨てていただきまして。次から地域で仕事を探すときの3つのアクションをご紹介します。

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アクション1) 2拠点居住候補の地域に足を運ぶ

まずは、この地域に住みたい!そう考える地域が決まったら、現地に通います。できるだけ頻繁に。

仕事をしている人であれば1年の3分の1。129日がお休みです。この時間を活用し、地域に遊びに行ってみましょう。そこに将来の運命の人がいると思い込み、無理やり時間を作って通ってみましょう。

私の例で言うと、2拠点目となるふるさと富山県南砺市に2018年の1年間で計10回ぐらい通ってました。正月やお盆に実家に帰る日も入っていますが、平均すると1ヶ月に1回ぐらいで、滞在合計日数は年間36日間だったと思います。

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アクション2) 現地で1人でもたくさんの人の話を聞く

今回の地域訪問は仕事でも観光でもありません。ただ興味がある地域に通うだけという行動です。誰に依頼されたわけでもないし、誰に何かを期待されているわけでもないということで、そんな状態の中で、どこに行くのか?何をするのかは、全て自身が決められます。

ぜひ、心惹かれるところに足を運んでみてください。友達がいるところや、友達の友達がいるところ。ネットで見つけたカフェや、興味があった陶芸家さんの工房など、思いつくままに行動してみます。

そして現地に行ったら、現地で1人でもたくさんの人の話を聞いてみてください。地域の方に「ずっと伺ってみたかったんです。こちらは、いつから始められているんですか?」と声をかけてみてください。お店や友人での会話だったら、忙しい時間でない限り無下にあつかはれることは、少ないともいます。

この段階でおすすめなのが、お話を聞かせてもらったお礼を伝えた上で『他に面白い方やお店はこの近くにありますか?』と質問すること。名付けていいともの『地方テレフォンショッキング』。田舎のお店や面白い人はネットに載っていないことが多いです。

だからこそ、現地の方に次の方をご紹介いただく。そして、次のお店で『◎◎さんから、とっても素敵な方だというご紹介を頂いて、立ち寄りました』とお伝えすると、気持ちよく会話していただける連鎖が生まれてくると思います。

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アクション3) 勝手に応援する

最後がとっても大切なプロセス。アクション1も、2もどっちかというと旅人と同じ動きです。最後のアクション3が『仕事探し』につながる動きになります。
自身が2拠点居住したい地域でいろいろな方の話を聞き「こんな素敵な人がいたんだ」「現地の人の思いを応援したい」「埋もれていてもったいない!」そう思ったら、あなたのできる方法で小さな応援アクションをしてみてください。全員ではなくていいです。この人を応援したい!そう思う人を1人でもいいので、まずやってみる。その際に、あまり難しく考えないことが大切です。

自分ができる応援方法をやってみる

・Facebookで、こんな素敵な方がいたと紹介する
・興味を持ちそうな友達を紹介する
・連絡先を交換して、お店や工房の方が喜びそうな関連情報を送ってみる
・東京でなにかイベント出展をする際は、再度訪れてみる


このような小さな応援を繰り返していると、『仕事づくり』の段階である「地域の仲間づくり」の輪が広がり始めます。

なぜこれが大切かというと、2拠点居住を検討している時、もしくは始めたての頃は、あなたがどんなに東京で活躍しているビジネスマンでも、現地で信用もコネクションもありません。自身が何を持って、地域の役に立てるかわかりません。そんな段階で「仕事をください」と言っても「はぁ、あんた誰?」となるのがオチ。私もたくさん空回りしてきました。

だからこそ思うのが、最初の「仲間づくり」が大切。そのためのアクションが『勝手に応援する』ということなのです。

地域の方を応援し続けていると、現地にずっと住んでいるわけではないのに、地域の人たちの中で、あなたの信用貯金が溜まっていきます。そうして地域に仲間ができた状態で、その相手に「私が得意とすることで、地域に活かせる仕事がないかな?」と相談したときは、あなたが応援した全員が、全人脈を持って探してくれると思います。

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そんな都合のいい話あるのか?と思われるかもしれませんが、あるんです。社会心理学の世界では、「返報性の法則」と呼ばれています。「返報性の法則」というのは、物をもらったり、恩恵を受けたり、親切にしてもらったりすると、人間は何かをお返しせずにはいられない気持ちになる、という心理傾向を指したものです。

地域の人間関係はお金で動きません。知り合い同志の持ちつ持たれつの関係で回っています。誰かにお世話になったから、それを返さなくてはという想いが回ることで仕事も生活も回っています。


2拠点居住希望のあなたは、現地にいるタイミングがあまり多くありません。だからこそ意識的に「自分から先に与える」ということが大切。

最初は、何ができるかわからない。でも話を聞かせてもらった相手に、あなたが今出せる限りの情報や人脈をプレゼントしてみる。絞っても何も出ない!という方や、まだ人脈のない学生さんや新卒の方だったら、お礼の手紙や、メッセージなどでもいいとも思います。「自分から先に与える」ことを意識してアクションしてみてください。

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少し遠回りに聞こえますが、二拠点居住を希望しているあなたはきっと大都市圏での仕事をやっている、続けていく方だと思います。そこでメインの収入があるのであれば、2拠点目での仕事探しは、焦らず、ゆっくりできると思うのです。

同時にこのアクションのいいところは、東京にいながらも『勝手に応援する』ということを続けることが、東京にいながらも自身が地域で価値を出せる方法そして傾向が見えてくることです。

少し時間がかかるかもしれませんが、自分の心が向かう場所で、ステキな人との延長に、地域で自分の強みが出せる仕事があると思うとワクワクしませんか?

まとめ


最後に2拠点居住先での仕事の見つけ方をまとめると、以下3つのステップです。実際に、私は2018年に計10回ぐらい通い、いろいろな人に合う中で、結果的に年末には仕事の相談を3件ぐらいいただきました。

アクション1)2拠点居住候補の地域に足を運ぶ
アクション2)現地で1人でもたくさんの人の話を
アクション3)勝手に応援する

少し話がそれますが、先日、米国ポートランドで仕事をしている日本人の方と会話した時には、海外で仕事を見つけるときも同じ流れだよとコメントをいただきました。

『ローカルの仕事は手渡し』それは日本でも海外でも変わらない。その全ては与えるところから始まるという点が私にとっても大きな気づきでした。

今年は、長期休暇が何度もあります。それを追加せずとも1年の3分の1は休日です。

地域で頑張る人と、東京で活躍するスキルフルな人が遊びの中で出会い、応援しあい、仕事につながっていく流れが日本中で広がっていくことを願っていますし。私もその一人であり続けたいと思います。

自分らしい働き方、暮らし方は作れると信じて!

みなさま、ステキな一日を!


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私に今回の気づきを与えてくれたメンバーに

SPECIAL THANKS to

・いつもステキな仲間を紹介してくれる直子さん、舛方さん、テディ

・私のふるさと!大好きな、高岡タカポケメンバー/南砺あじゃなんメンバー

・地元に帰ると「会いましょう!」と連絡をくれる全ての方

・一番最初に仕事の相談をしてくださった山田さん(本当に嬉しかったです)

・地域からの信頼が熱く一緒に仕事できる幸せを感じています!ジソウラボメンバー!

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