世界は速すぎるよね。
あなたが今苦しいのなら、それはすこし立ち止まりたいだけかも。

イメージは早すぎるのよ。
物は、体は、ずーっと遅い。

ねえ、待って、もう少しだけ。
世界は言ってるだけかもしれない。

あなたを襲う強い言葉は、世界の苦しみかもしれない。
そんなに早く走れない、そんなに速く変われない。
それさえ言う隙きさえ、与えてくれない世の中だから。

あなたが本当に無力なら、ここに出会うはずがないし、あなたに本当に意味がないなら、あなたは生き延びることさえありえなかった。
ただここにいるだけで、あなたは生物として勝者なのだから。

ううん、それでも。
「わたしはなにもつくれなかったし。」
「わたしはなにも、やりとげていないし。」

そんなことないのよ。

停滞を表す悪魔のカードはタロットでは15番目。
21あるストーリーの中で、3分の1を越えてきたのよ。
ここからがクライマックス。

準備はいい？
やり残しはない？今まで会った人たちに、きちんとお礼は伝えてこれた？
ただの最終確認準備だから。

あなたはきちんと歩んできたわ。
誰にもわからなくても。
私は知ってる。

死にものぐるいできちんと歩んできたじゃない。
だから、少し周りを見渡してほしいの。

あなたには歩んできた道のりがある。乗り越えてきた山がある。
ばかにしたりしないで。
誰かと比べている場合じゃないの。

きちんとあなたの真実を見つめて。
それだけを求めるのは、とても怖いことだけど、ここが最後の踏ん張り時よ。

ときが来れば闇はあける。
生まれ来るときはみんな暗いの。そこを通り過ぎていくの。

だから、安心して、立ち止まりなさい。それはとても生産的なの。勇気を持って立ち止まる人が、本物の成果を手にするわ。

大丈夫よ。あなたの歩んだ道のりは、少しも、全く無駄なんかじゃない。

やがて明けるこの景色を、大切に大切に、刻み込んでおいてね。