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10年白塗りアーティストとして活動してきて感じたこと。

皆様こんにちは。白塗りアーティストのminoriです。

はじめましての方も多いと思うので、まずはざっくり自己紹介を。私は2009年に友人の勧めから白塗りを始め、今年で10年目になります。2013年から本格的にカメラマンの高澤哲平氏と写真作品の製作を開始。2012年にTokyo fashion.comに取り上げられたのをきっかけに、海外の日本ポップカルチャーイベントに招待させてもらったり、ホノルル美術館に写真作品と衣装が収蔵されたり、BBCにインタビューして頂いたり、ITVのJoanna Lumley's Japan の東京セクションに出演してDVD化したり......と日本よりも海外での活動が多くなっています。

改めて自分が表現している事や、作品、海外のイベント、最近始めた自分主催のお茶会の事などを文章にまとめて書いてみようかなと思いnoteを始めてみました✨

さて表題にある通りですが、今年で白塗りをし始めてから10年目に突入しました。白塗り10周年。まさか自分がこんなに白塗りと密な関わりを持つなんて.....超田舎生まれで目の前に流れる四万十川で釣りをしていた子供の頃は考えてもみませんでした。

    2015年撮影 花言葉シリーズ"桜" 写真 - 高澤哲平

白塗りを始めたのは2009年。当時高校生の私は偶然雑誌で見たゴシック、ロリィタ、アンティークなどのお洋服に夢中になりました。

だた、そういったお洋服を着るたびに”服自体のエネルギーがとても強く、顔が浮いてしまうな…”と悩んでいたのです。何かいい方法がないだろうかと模索していた所、白塗りをしていた友人から"白塗りやってみない?"と勧めてもらった事がきっかけとなりました。

白塗りは一度顔を真っ白にしてしまうため、顔というものがキャンバスのようにフラットになります。元々メイクアップは”服に合わせるパーツ”という考えだったので、服に合わせて0から顔を構築していけるという事は私にとって衝撃的で発明でした!✨

それからはいろんなお洋服に合わせて白塗りをしました。白塗りメイクのすごい所はどんなエネルギーの強いファッションにも負けない顔を作れる所です。こんな風に自分を一つのエネルギー体として存在させる事ができる喜び。それは今でも続いています。

本格的なアーティストとしての活動は、(2009年から撮影はしたりしていましたが。)2011年頃から。白塗りと私にとって身近だった自然を合わせてみたら人間も自然の一部というのを表現できるのではないか?という発想から白塗りと花言葉をテーマに作品を作り始めました。

          2011年撮影 花言葉シリーズ"紫陽花" 写真 - 高澤哲平

私は好きなものに同化したい。1つのエネルギー体として存在したい。という欲望があり、それは私の作品にも現れています。写真作品は一つのエネルギー体となった私が背景と同化する事によってさらに大きな”調和”が生まれる。それが私にとっての”美”であり、表現したい事でした。

衣装を自作し始めたのもこの作品からだった様に思います。裁縫が苦手なのですが、作品にするからには衣装は自作しなければ…という気持ちで頑張って作りました。(といってもリメイクです。笑)自分の思う色がなくて染めたり、実際の紫陽花のプリザーブドフラワーを着けたり、今見ると苦労が衣装から感じ取れます。カメラマンの高澤さんとはこの時初めてお会いしたのですが、白塗り姿で改札から出てきた姿が衝撃的だったみたいです。(基本的には家から白塗りをするのでそのまま待ち合わせ場所に直行です。)

この紫陽花の作品を皮切りに、高澤さんとはたくさんの作品を作り続けています。また衣装もめちゃめちゃ作りました。花言葉シリースの他にも、自然、色んな国の民族、宇宙、モード等、たくさんHPにて公開しています。→http://minori.co(今後も裏話などをnoteで紹介してゆくつもりです。)

     2015年撮影 minori meets the world シリーズ "台湾" 写真 - 高澤哲平

10年間白塗りをしてきて感じる事は、本当にあっという間だったけれど、白塗りを表現の一部として使っていなければ、来れない所まで来ている気がする。という感覚です。というのも、白塗りを使ったアーティスト自体がとてもニッチで競争相手が少ない為に、どんなルートを歩けば正解なのか、というものがないので、初めての土地に初めての形で足を踏み入れている感じと言いますか…。今でも手探りで進んでいます。

そして私の活動に大いなる影響を与えてくださった原宿や渋谷のストリートスナップをしているTokyofashion.comさんが”Shironuri Artist minori”と紹介文に書いてくれたおかげで、Shironuriはファッションでありアートの手段になる、という風に海外の方には伝わって行き、その手法を試す人が増えたように思います。海外のイベントに招待された際には、たくさんのファンの方から試してみました!と写真を見せてもらったり、とても嬉しく感じています。

初めましての自己紹介も含めた、白塗りのきっかけ、初めての作品などを紹介しました。次は私が原宿ストリートで出会った私の人生においての超重要なTokyo fashion.comのお話を書こうと思います。

読んで頂きありがとうございました。

minori







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