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イチローから我々が学べるもの

イチローが、ついに、引退しました。

もう、コメントし尽くされていることなんだけれど、これだけのキャリアのロールモデルはこれからもなかなか出てこないと思うので、書き留めておきたいと思います。

彼が素晴らしいとリスペクトすることも重要なんだけれど、彼がやってきたことはとてもシンプルだと思っていて、一番素晴らしいのは、それを苦しくても続けてきたことだと思っています。彼がやってきたことに、誰でも頑張ればできるヒントはたくさん隠れています。

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結果を残すために自分なりに重ねてきたこと……人よりも頑張ったということはとても言えないですけど、そんなことは全くないですけど、自分なりに頑張ってきたということは、はっきり言えるので。これを重ねてきて、重ねることでしか後悔を生まないということはできないのではないかなと思います。
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努力は人と比べるのではなく、自分が実現したいものに対して自分と向き合い頑張り続けること
でも、これが一番難しい。

安室ちゃんもそうですが、自分なりに必死に自分と向き合って生きている人は、人の心を動かすことができる。

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去年5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら誰にもできないことかもしれないというような、ささやかな誇りを生んだ日々だったんですね。そのことが……去年の話だから近いということもあるんですけど、どの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ誇りを持てたことかなと思います
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僕がまさにリスペクトしているのが昨年の彼です(この話を昨年はたくさん学生さんの前でしていました)。
普通の人だったら諦めてしまうこのタイミングで彼がとった選択は、夢の可能性があるなら例え茨の道でも可能性に賭ける。普通の人は、ここで諦める。だけど、彼は諦めず賭けた。でも、試合に出れずに(しかもチームに帯同するという、目の前で届きたくても届かないものがあるジレンマを、彼は一年やり続けた)。
僕は、どんな偉業より、彼の昨年一年が、素晴らしいと思います。

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 やっぱり力以上の評価をされるのというのは、とても苦しいですよね。だから、そこから純粋に楽しいなんていうのは、もちろんやりがいがあって、達成感を味わうこと、満足感を味わうことはたくさんありましたた。ただ、楽しいかっていうと、それはまた違うんですよね。
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これは、企業に勤める人でも同じことだと思います。自分なりに、期待されている。自分なりに自分以上の結果を求められる。それを自分なりに頑張って達成感を味わう。みんな同じなのではないかと。

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(日本でプレーするという選択肢はなかったのかとの問いに)その表現をしてこなかったら、ここまでできなかったかなという思いもあります。だから、言葉にすること。難しいかもしれないけど、言葉にして表現することというのは、目標に近づく一つの方法ではないかなと思っています
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言葉にすることって大事ですよね。
自分を鼓舞するために、彼はやっていた。ここまでやると決めること。それを言葉にして、自分をそこまで持っていく。彼がやっていたのは、そういうことだと感じました。

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人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。あくまでも、はかりは自分の中にある。それで自分なりにはかりを使いながら、自分の限界を見ながら、ちょっと越えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの日からかこんな自分になっているんだ、という状態になって。だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を越えていけないと思うんですよね。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので、地道に進むしかない。進むだけではないですね。後退もしながら、ある時は後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。でもそれは正解とは限らないですよね。間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど、でもそうやって遠回りすることでしか、本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので。
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レベルは違えど誰しもが同じ。
まさに、彼が言っているのは、そういうことだと思います。

昨年のナンバーのインタビュー、それと合わせてこれを読むと、彼がやってきた道筋が分かる。
僕も、「自分なりの」ロールモデルにしていきたい、そう思っています。

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