オンライン学会体験記

昨日は学会の発表原稿作りの記事を投稿したが、今回は初めて発表者として参加したオンライン学会の感想について書いてみたい。

学会投稿から開催まで

学会への投稿や登録はそれまで通りの流れだった。そして学会の開始が近づくと、参加賞の代わりにZoomのIDとパスワードが送られてきた。この辺はすごく新鮮だし参加を楽しみにしていた。また、学会の運営サイトにはZoomの接続テストのURLがあった。接続してスライドの画面共有を練習している段階では特段問題は発生しなかったため、そこまでオンライン学会について深く考えることもなかった、それまでと同様の準備をしていただけだった。

音声が非常に聞こえづらい・・・

学会が始まると、様々な違和感が発生した。圧倒的に発表者の声が聞きづらいのである。音量が小さくて聞こえづらいならまだましな方で、ノートPCのマイクを使っているからかスライドを送る際のエンターキーをタイプする音やマウスのクリック音まで収音してしまう発表者が非常に多かった。他にも、音声にノイズが入って何を言っているかわからない発表だったり、早口で滑舌が悪く聞き取れなかったりする場合が多かった。何らかのマイク(1500円から買える)を購入すれば解決できる問題だと思うが、そうではない方が多かったのだろう。ちなみに、私は発表内容がしょぼいため、ゲーム用ヘッドセットや外付けマイクでせめて音ぐらいは良くしようと必死だったwww これは研究室単位で取り組んだので、うちのラボからはいい音声が届けられたと自負している。

映像に関する問題点

普段のミーティングと違い、オンライン学会ではカメラの画質に関しては気にならない場合が多かった。なぜなら、ほとんど画面共有されたスライドばかりを見ているので発表者の顔を見る事はほぼなかったからだ。スライド作成の注意点としては、発表者のネットワーク環境に依存する問題ではあるが、動画やアニメーションがカクカクしていることがある程度だ。

カメラの画質に関しては気にならなかったが、質疑応答の時間に発表者の画像が出てきたりもしくは質問する人の画像が出てくる時に、非常に生活感に溢れた背景が気になった。学会は専用のオンライン背景を用意していたにも関わらず、それを使わずに洗濯物に溢れた部屋の背景を出されては質問内容が頭に入ってこない。人それぞれだし、余計なお世話だとは思うが歓迎されたものではないと思うw

発表者の心構えについて

もう1点、発表者の心構えとしての話になるがオンラインでバレないと思ったのか明らかに原稿に目を映している人が多かった。悪い場合は、原稿をガン見しているため目が左右に移動しているのが見えた。自分が指導する立場なら、やめるように言うと思う、それくらいあからさまだった。もしかしたら、Zoomなどを用いたオンライン学会用の練習をしていなかったのかもしれない。今後数年はオンライン学会が主流になるだろうから、そのようなことがないよう私たちも指導に当たりたいなと考えた。

オンライン学会で良かったこと

散々欠点を述べたのでオンライン学会の利点に関しても述べよう。なんといっても移動がないことが1番だ。それだけで1日ずつ無駄にならないし、宿泊費と交通費がかからない(私は交通費や宿泊費分の予算でWebカメラとマイクとヘッドセットを購入した)。体力的なしんどさはこれまで参加してきた学会の中で最も楽だった(その分精神的な疲労感は多かったかもしれない。何といっても一日中イヤホンやヘッドホンをつけているのだから。生配信のYouTuberすげーと思った次第であった)。

まだまだオンライン学会初心者は多いだろうから、今回は見逃されていた部分が多いと思う。しかし、次はこうはいかないだろう・・・気を引き締めて取り組みたいと思った次第である。


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