Vappuサバイバル記・前編

命からがら帰って来ました、人生初のVappu(ゔぁっぷ)。

結論から言うと、敗北しました。


16時頃、出発。Alko(あるこ。フィンランドの酒専門の独占企業。アル中患者の多さにに悩むフィンランドでは、4.7%以上のアルコールを含むお酒はAlkoでしか買えない。)でスパークリングワインやビールなどを買い込み、いざバスに乗り込む。

冷静なエミさん。この後彼を襲う悲劇を彼はまだ知る由もない…。

横にはシャンパンのバルーンを抱えた女の子、後ろには酒を飲みながら大音量で音楽を流すティーンの女の子たち。バスの中はバルーンがひしめき合い、人々はこの時間からすでに大騒ぎ。

そしてまずカイサニエミ公園へ向かい、Vera, Robin, Annnika, Niclasと合流。Vappuではカイヴォプイスト公園やカイサニエミ公園でピクニックをするのがしきたりなのです。今年初のBBQだよー!とマッカラ(makkara、フィンランドのソーセージ)を焼いてくれました。

18時頃、ヘルシンキ大聖堂を通過してマーケットスクエアへ。

Vappuでマーケットスクエアに集まった人、人、人。ヘルシンキの人口は60万人、東京の杉並区とほぼ同じといわれているけれど、この日ばかりはワールドカップでサムライジャパンが勝ち進んだ夜の渋谷のスクランブル交差点ばりになっていた。(実際ここは、アイスホッケーでフィンランドがスウェーデンに勝った際は狂喜乱舞したフィンランド人が怒涛のように集まってくる場所だそうだ。)

Vappu名物、老若男女がylioppilaslakkiという帽子を被っています。また、ジャージみたいなカラフルなダボダボのズボン(たくさんワッペンやステッカーが貼ってある)を履いている人もたくさんいました。

この帽子やジャージは、それぞれが卒業した学校や地域によってデザインが少しずつ異なるのだそうです。博士号を取った人は剣もあるとか。もはやコスプレ…。

マーケットスクエアの手前にあるHavis Amandaの像にもクレーンを使って帽子を被せるのセレモニーがハイライト。みんなでお酒飲んでわーわー騒いでるけど、ツボがいまいちよくわからない!

その後、WiebkeとRogerのパーティーへ。

なんと屋上でパーティー!ヘルシンキを一望!わー!

Wiebkeはドイツから来た女の子で、移民仲間としてとても良くしてもらっています。(なんたる説明)

左がWiebkeで、右がNina。Ninaとは約5年前に宮崎で会いました。彼女こそがわたしの運命を変えた女の子です。その話はまたいつか…。

この屋上で、夕焼けを見たり、ビンゴゲームをしたり、WiebkeとRogerの謎のカクテル(ウォッカ的なものとシナモンとアップルジュースをまぜたもの)を飲み、深夜まで大騒ぎ。たくさんの友だちが来て、たくさんの新しい友だちができました。

特に面白かったのは、偶然タバコを吸いに屋上に来た5階に住んでいる女の子を無理矢理誘い入れた結果、彼女がとても愉快な人でみんな好きになり、さらにアルトのサクソフォニストであることが判明し、RogerとJohannes、わたしのジャズバンドに迎え入れることになった流れ。次の練習から参入予定。おもしろすぎるー!

その後、エミさんとEmma(エミさんのお姉ちゃん)、Kim(エマのボーイフレンド)と一緒にエロッタヤン通りにあるPOP UP ART HOUSEへ。エマは妊娠しているのでお酒は飲まないけれど、残り3人はKimが持ってるウイスキーをがぶ飲み。(スキットルっていうのかな?キムは持っているもの、着ているもの、好きなものが全てこだわり抜かれていて本当にかっこいい)エミさんは踊りながら駆けたりして、街のいたるところで転んでいた。今日になって「ねぇ…ここやここにあざがあるんだけど…なんでかなガクブル」と言っていたけど、歩く度にずっこけてたからだよ!

POP UP HOUSEでは5月17日までフェミニスト集団によるフェミニズムアートを展開中。ここはヘルシンキの中でも最もホットで自由なギャラリー・バー・クラブなんでもありのハコだといえよう。

後編へつづく!


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