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森が呼んでいる(2)MOZOのムーミンバックパック

前回の『森が呼んでいる(1)』でフィンランドの森でのきのこ狩りについて触れたが、森に持って行くものをすべて入れられて、てくてく長い距離を歩く身体にぴったりとフィットし、肩や腰に負担がかからない、そんなピッタリなバックパックに出会ったのは先月のこと。

友人が立ち上げに関わった、フィンランドのヘルシンキに拠点を置く新しいブランド、Mozoのバックパック。「光と暗闇」「自由と冒険」をテーマにデザインされた大人のためのムーミンコレクションということで、わたしたちの森の暮らしにもぴったり合う。

このバックパックの素晴らしいところは、ムーミンなのに大人っぽいデザインで老若男女誰にでも合うところ、背中や肩の部分がとにかく柔らかく、長時間背負っていても全く身体が痛くならないこと、バックパックの下の部分に、中袋がついていて、ぎゅっとしばったりもできるところ(隙間からきのこナイフが落ちたりしない!)。

(© Moomin Characters™ © Mozo Accessories 2018)

バックパックの背中側を見てもらえればわかるように、このふわふわ感!!こんなに背中と肩に負担のかからない機能を備えていて、しかもスタイリッシュなデザインのバックパックに出会ったのは初めて。

森でも馴染み、都会でも馴染む普遍性のあるデザインなので、ベンヤミンとわたしで代わり番こで愛用している。

柄が2種類、色が2種類あり、「ホワイト・シャドウ」も素敵。

(© Moomin Characters™ © Mozo Accessories 2018) 

※Mozoバッグは日本からもAmazonで買えるようになったそう。しかも現在、2018年11月15日(木曜)まで、商品購入の際に最大30%OFFのクーポン割引が適用されるキャンペーンを開催中。

さらに日本向けオンライン直販売を記念して、Moomin by Mozo ムーミン・バイ・モゾの各公式ソーシャルアカウントにおいて、2018年11月15日(木)まで抽選で2名様(合計6名様)にお好きな商品をプレゼントしているそう。

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(© Moomin Characters™ © Mozo Accessories 2018)

(© Moomin Characters™ © Mozo Accessories 2018)

トートバッグやiPhoneケースなど、魅力的なプロダクツがいっぱい。

Mozoが大切にしている、ムーミンの原作者トーベ・ヤンソンの哲学はフィンランドの自然との密な暮らしの中から生まれた。素朴だけど豊かな日々、平穏な毎日の中に潜む陰鬱さや不条理さや憤り、ユーモアと内省、自分自身や世界について深く考えること、困難や悲劇、孤独と友情。人生はいつも難しいけど、ムーミンを読んでいると、「ムーミンも悩んでるし、まぁなんとかなるか。ゆっくり乗り越えていこう」という気持ちになる。

(今年の初めのセンター試験で取り上げられて有名になったが、トーベ・ヤンソンはベンヤミンと同じ、スウェーデン語系フィンランド人。原書はスウェーデン語で書かれているので、わたしは原書を読むようにしている)

自分が自分であること。人生を歩む中で、自分の周りに自分の欲しいものだけを揃えていくこと。怒りや不安に身を置きすぎないこと。もし自分を見失いそうになったら、森がいつでもわたしたちを呼んでいる。

さて、話をきのこ狩りに戻して、今回はきのこ狩りに出かける際の必需品についてご紹介したい。何度もTwitterに書いているように、ベンヤミンの実家の周りは森だらけ。家から歩いて1分もしないうちに、きのこ王国に迷い込める。

しかしわたしたちは普段は首都のヘルシンキ暮らし。エスポ―やシポーなどの少し遠く(バスで1時間くらい)の森に行くときは、休憩用の食べ物を持って行って途中休憩する時間を持つようにしている。

フィンランドの森、特に国立公園には火を起こしてマッカラ(太いソーセージ)をグリルできる休憩所のような場所があったりして、大抵は管理局が薪を割っていてくれているが、たまに自分たちで割れなければならない時もある。森の暮らしは肉体労働を伴う。わたしの人生の中で、日本で割った薪の数よりもフィンランドで割った薪の数の方が圧倒的に多いと思う。

こういう場でいかに火を起こすかという知識と技術もついた。寒い森を歩き回って冷えた身体を温めるためのサバイバル能力。

ちなみにサウナや暖炉の着火の仕方を学んだのもフィンランドに着てからだった。東京のマンション生活ではなかなか身につける機会のなかった技術。

マッカラの代わりに魔法瓶に入ったきのこスープを持っていくこともある。自然の中で食べるご飯はいつだってとびきり美味しい。だからシンプルなものが一番良い。

そういうわけで、森にきのこ狩りに行く時には結構色々と物を持っていかなければならない。

まず、

・きのこを入れる用のかご

きのこは水分含有量が多く、ビニール袋に入れて持ち歩くとすぐ汗をかいてへにょへにょになってしまう。紙袋に入れると紙が濡れてすぐ破れてしまう。フィンランドの伝統的な、白樺で作ったかごが一番きのこの特性に合っているのだ。

また、

・きのこや火を起こすための道具(ライターやマッチ、新聞紙)

・きのこ用ナイフ

きのこの柄の部分をすぱっと切ったりできるナイフと、きのこについた落ち葉や土を優しく払う小さなブラシのセット。

・身体を温めるスープまたはマッカラ、コップやフォーク、マッカラ用のマスタードなど

・タオル、トイレットペーパー

・きのこ本(どれがどのきのこか適切な情報を得るため。携帯で調べるより詳しいことが多く、また、もしものために携帯の電池の消耗をなるべく抑えておいた方が良いので)

・防寒具、特にニット帽(特に夏の終わりから秋のはじめは、動物の血を吸うハエなどが人間の髪の毛から入ってきて頭皮にしがみついて半日離れなかったりするので)

などなどなど…。

こうしたことを踏まえると、きのこ狩りにはたくさん物が入って、両手を自由に使えるバックパックが適しているという結論に行き着く。友達ときのこ狩りに行った時も、やはりバックパックを背負っていた。

森の中を数時間歩くので、背中が痛くならないバックバックは本当に嬉しい。実はひっそりとミニマリストを目指しているけれど、機能の良いバックパックやきのこナイフ、白樺のかごなど暮らしに役立つものは躊躇せずお出迎えしたい。


森が読んでいる(1)

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