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【雑談 #23】ほぼはじめての歌舞伎

こんばんは☺︎
mint(みんと)です。

さて、今回は大阪松竹座で公演中の7月大歌舞伎を観てきました。

以前、一度だけ東京・銀座の歌舞伎をみたことはあるのですが、まあほぼ初めての歌舞伎です。

今日はその記録を。
ぜひ歌舞伎初心者に読んでいただきたいな。

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平日朝10時半。

役者の名前が書かれたのぼりが並ぶ松竹座のエントランス前は、着物をお召しのおばさまや、ハットをかぶったおじさまがすでに列をつくっていました。

大正時代の装いを残した正面ファサードは、アーチ部分にちょっと青が効いているところがとてもかわいい。
そうこうしていると、入場口が開いてお客さんが建物の中へ。

この日は、地元の小学生も団体できていました。
先生に引率されて、劇場へ入っていく黄色い帽子の波にのまれるようにして、私も中へ入りました。

エスカレーターを使って3階へ。

座席は1階席左側7列。
花道も舞台も見渡せるとても眺めのいい席でした。

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さて、いよいよ7月大歌舞伎、開演です。

見終えた感想を先に言うと、
「絶対に面白いからもっと若い人に観てほしい」

平日の昼間ということもあって、年配の女性が圧倒的に多い印象でした。

歌舞伎というと、古典芸能で内容を理解できなさそうだとか、年配の人が多くて敷居が高そうだとか、お金がかかりそうだとか、そんな印象があるように思います。

実際、なんの前知識もなく観ていると、舞台上でどんな物語が展開しているのかわかりにくいところはありますし、1階席は2万円近くします。

しかし、その壁を乗り越えるのはそんなに難しくないし、5,000円の3階席でも十分楽しめる魅力があるだろうと感じました。

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まず、歌舞伎はじめましての人におすすめしたいのは、できるかぎり、事前にどんな舞台なのかを調べておくこと。

ひとくちに歌舞伎と言っても、いろいろな演目があります。
舞踊がメインになる演目もあれば、義太夫がいて語りがあって、お芝居が中心となる演目もあります。

個人的には舞踊中心の演目がおすすめ。
今回観た「京鹿子娘道成寺」は、白拍子の花子が舞を舞うシーンがメイン。
尾上菊之助演じる花子の舞いが美しいのはもちろんのこと、いろいろな小道具が華やかさを引き立てます。

着物も1時間ほどの演目のなかで10着以上と早替えをするのですが、どの着物も華やかでそれを見ているだけで楽しめそう。
また、三味線や太鼓も舞台上で演奏しているため、三味線を弾く、その手さばきもみどころ。

舞踊がメインの演目は特に、多少話の内容がわからなくても、みどころがたくさんあります。
まずは事前にどんな演目かを調べてみて、できればあらすじなんかも調べておいて、興味のあるものから観ると、きっと楽しめるのではないでしょうか。

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また、私自身、歌舞伎はなんとなく敷居が高そうで、きちんとした装いでまじめに観劇しなくてはいけないようなイメージがあったのですが、くすっと笑える場面もあったことは意外でした。

「伊賀越道中双六 沼津」は、1時間半と長めの演目。
物語の冒頭、主人公・呉服屋の十兵衛と雲助(江戸時代の荷物持ち)の平作が、目的地目指して歩くシーンがあるのですが、舞台上から降りて客席の通路を歩きながらお客さんの顔を見て、「今日は満開の花が咲いていますな」とか「お地蔵さんだ」「お参りしよう」と言って、お客さんに向かって手をあわせたりするのです。

先ほども話した「京鹿子娘道成寺」では、お坊さんがたくさん出てくるのですが、その様子はとてもチャーミング。
白拍子の舞いとは何かを一人のお坊さんがほかのお坊さんに向かって、説明するシーンがあるのですが、なんとも軽快なテンポで説明してくれます。

ちょっとくすっと笑えるようなシーンがあって、そこで緩急がつくのか、4時間という長丁場でも最後まで楽しくみることができます。

他にも舞台装置の展開も驚きがあったり、幕間に客席で買ってきたお弁当を食べるのもなんかちょっとわくわくしたり。

とにかく、年齢関係なくみんなが楽しめるポイントがいろいろなところにあることがよくわかりました。

きっとnoteを読む人は若い人が多いでしょう。

ぜひ一度歌舞伎を観にいってください。


【今日のカバー写真】

番付も購入しました。
その日の演目のあらすじや出演している役者のちょっとしたインタビューが掲載されています。

私の推し役者は、市川染五郎です。
彼のインタビューが読みたくて、買ったようなところもあります。

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