WBCとMリーグから紐解く監督の重要性とその役割

昨日Mリーグのレギュラーシーズンを終えて、セガサミーフェニックスと赤坂ドリブンズが敗退した。なおかつドリブンズは2年連続ファイナルが未達で来年からチームの再編成を余儀なくされることとなる。
一方で今日WBCの決勝が行われ、侍ジャパンが強豪アメリカを3-2で下し、3シーズンぶりのWBC優勝となった。この優勝という出来事を基に
個人的な見解を述べると、ドリブンズが初年度以降ここまで落ちぶれたのは「選手」と「監督」の温度の差なのかなと思う。

監督の役割とは?

Mリーグの監督って何をしているのかという話だが、ほとんどの監督が企業の社員であり、仕事をしながらMリーグの監督業をしているのがほとんどだと聞いた。つまりその中で選手と監督の関係をどこまで深めるかにかかっている。

WBCの話になるが、話にあった当時はほとんどNPBチームで構成されるかもしれなかったが、
栗山英樹が監督に就任となると途端に選手は協力的になった。それはなぜか?一言でいうと、
他からの人望が厚かったからに尽きる。
日ハムの監督に就任する前はスポーツキャスターとしてさまざまな選手にスポットライトを当てていたし、2010年に日本ハムの監督に就任してからは2度の優勝、2016年には日本一も成し遂げた。
特に印象に残るのは彼の交渉術、特に大谷翔平に関しては当時メジャー志向だったところを自ら赴いて自作のプレゼンをして日本ハムの入団へと導いた。
今回特に驚いたのがヌートバーの加入であった。
メジャーにはいるがあまり名が知られてなく野球ファン自体も首を傾げた人がそう少なくはないはず。しかし蓋を開けてみれば侍ジャパンの一員として活躍し、優勝に貢献した。

越山監督の良かった点、まずかった点

このヌートバーの加入に近いことがドリブンズでもあった。そう、園田賢のドラ1指名である。
当時は知る人は知っていただろうが、あまり世間に名は知られていなく、当時博報堂の社員だったためそのコネでないかと噂されていた。しかもチームで一番最初に好きな選手を指名できたのに名だたるプロを置いてまで指名した。
「ドリブンズ大丈夫か?」「わざわざドラ1で指名…?」とまで言われたが、いざMリーグがスタートすると「魔術師麻雀」の異名の通りさまざまな鳴きを駆使し、ドリブンズを初代チャンピオンへと導いた。2年目以降は傾向が読まれ苦戦を強いられていたが、今年はチームが低迷する中での勝ち頭として貢献した。その慧眼には見入るところがあった。
逆に2年目以降は女性の加入を強いられ、チームを壊された感があったのか、若い丸山奏子を育成枠という名目で獲得。あくまで初期の3人の出番を維持するための抜け穴としたのではないだろうか。
その結果丸山は出場機会に恵まられず、他のチームの女流プロがバンバン登板する中で、15試合以上の登板をすることはここ4年で一度もなかった。
ただこれって会社の印象も悪くなるのではないだろうか?この会社は女性軽視の会社だと思われてもおかしくない。期待値などの未来的な話より、
まずは現実と向き合うべきだった気がする。
もう1つまずい点があり、決まったルールに対して、後出しで口を挟むのは違う。
これも会社のイメージダウンの原因となり、一度決まったプロジェクトの根幹を発注直前で急に変えろと言ってるのとほぼ同義であり、そんなことをした場合、再びこの会社を信頼するだろうか?
監督でなく社員として再考すべきことでないだろうか?

メンバーの入れ替えに対する個人的見解

タイトルと外れているが、最後に一番触れづらい、選手入れ替えの構想について個人的見解を述べる。社員限定の縛りがなければ不振の責任を受け止めて越山監督が退任、その研の助手の鈴木聡一郎プロが新監督が丸く収まりがつくのではないだろうか。5年間試合を見続けいるわけだから女流プロのありがたみを相当わかっているだろうし、チームを最高位で固めている以上変なわだかまりを生まない。
そうでなくてもメンバーの入れ替えは必須のため、変えるなら2パターンを予想している。
①:村上と丸山を契約満了で女流1人、男子1人
→村上は朝倉、石橋などと同様にMリーグの公式解説としての貢献。丸山はいったん放流
②:Mリーグ以外の貢献度の高いずんまるを残して、たろうのみ契約満了で男子1人
→今季はたまたま悪いのかもしれないが、最高位に移籍してから本来のたろうとは遠い打ち方に見えてしまっている。
おそらく3人切ることはないのでこの2パターンを予想

Mリーグは名だたる32人しか選ばれない以上、活性化を図るしかないため、この残酷なイベントは受け入れるしかない。しかし、その活性化がチームをより強くすることとなる。チームはバラバラになってしまうけど初代王者というレッテルは誇れることだし、後世にも残るだろう。

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