中田花奈(とそのファン)よ、聞け!

10/23 月曜日、仕事の残業を終えて、いつも通りにMリーグをつけたら、何故だが荒れていた。
まだ部分、部分でしか追えてなかったから何があったのかわからなかったが、1戦目を追っていくと原因がわかった。瑞原のマイナス30000点もそうだけど、問題となっていたのはそちらではなく3位を取った中田花奈のほうであった。この対局で何があったかとその見解について記載する。

その1  役の重さを知らない?

東1局1本場の場面
六七八九九九中 二三四 一一一 ドラ三
そこに持ってきたのが四萬、普通なら中を切って四伍待ちのハネマンを狙う。ところが中田は四をツモ切りした。高宮の仕掛けが南のポンで手役が読みづらい。ただドラを切っている分役牌バックだとしても打点はそれほどないだろうし、おそらく東か白のどちらか暗刻にした形に見える。
打牌時代は個人の考えがあるから批判はしないが、もっと根本的な問題があって、中田は
BEASTのコンセプトをわかってその打牌選択をしたのか?ということ。
1クール終えて、現状でBEASTの最初に掲げたコンセプトに沿っているのは大介と猿川の2人のみで
女流2人はまだ慣れ切ってないなという。
ならばコンセプトに沿ってもっと「攻め切る」麻雀に徹してほしい。
もう1点消極的な手があって、
南2局1本場、3番手の親で1アガリしてもらった手がこれ
六七⑤⑥⑥56677北北北
567の三色がくっきり見えており、ラス目との点差も大きく離れているから6000オール級で上位にくらいつきたいところで6のツモ、⑥切りか6切りか迷うところで6切りを選択、結果は裏目の⑦引きでテンパイ逃し。そこまではまだ裏目になった程度の話で済んだが、問題はその後で伍をチーして満貫級の手を2900に引き下げてしまった。
結果その後はチャンスを活かすことができずに3位止まり、最下位の瑞原の不ヅキに助けられてラスは回避しているが内容的には圧倒的に負け。なんならもし瑞原が中田の席に座っていたらトップまであったと言えよう。
要約すると、1つめのケースの問題点は「どんなに負けてもいいけど、企業コンセプトに反した麻雀はするな」先輩の萩原だって、どんなに負けても、泥水を啜っても「面白い麻雀」という概念は一回も崩さずに今まで来たのだから。

その2 点数を知らない?

この対局でもう一つの問題となったのは点数計算におぼついてしまったこと。理想は佐々木寿人のようにすぐ言えればいいのだけど、それは経験を踏んでから成せる技、とはいえ符計算のそんな難しくない点数計算で覚束なくなるのは…
と最初は思ったのだが、少し原因を考察してみた。
①:彼女はMリーガーになるまではchun.の経営をしていた(現在も)が故に実戦対局の経験はほとんどない。
(格闘倶楽部や龍龍はあるけど、それはネット麻雀なので点数計算の概念はほとんどない)
②:彼女はお昼はfocus Mで2対局やってから、
Mリーグの先発を務めた。
③:同卓者には師匠の勝又がいた。
順番に見ていこう

ケース①

これが原因なら試行回数を増やすしかない、それもネット麻雀ではなく、実戦を増やして。とにかくいろんなケースを見つけないと瞬時な計算はできなくなる。そのためには自営業のchun.が枷になる。あれがあるとやはり持ち場を離れづらくなるし、ましてや店長がほとんど不在というのもおかしな話になる。というわけで提案が3つ
1.  chunの営業をどこかのタイミングでstopする。
目的は「試行回数を増やす」ということにあり、
リーグ戦や対局などを増やすため、
となるとそこに比重が乗ると、店営業を断念することになってしまう。ただ他の乃木坂ファンの常連客もいることだし、せっかく見つけた場所だから、これをするには相当勇気が要る。
2. 赤羽のmonoを利用して対局回数を増やす。
monoはチームメイトの猿川、石田夫妻が経営しているノーレート雀荘で、大介もイベントで都度対局をしている。ならば機会の少ない中田を呼んで本人に対局の感覚と点数計算の反復練習というのもなくはないと。ただもちろん人気アイドルであったし、完全予約制などの措置は必要だろうし
本人や猿川夫妻をあれこれ動かせることになるのはデメリット。
1,2のどちらかが満たせないなら申し訳ないながら、Mリーガーとしての道は早すぎるなと。

ケース②

これが原因なら監督の先発の選択ミス。確かに2戦しかまだ出てないし、もっと見たいというサポーターの声はあるだろうが、本人の疲労を把握できなかったのは苦しい。Mリーグの監督はプロ経由の人(EX風林火山 藤沢監督、TEAM雷電 高柳監督など)もいて、複数回対局する時の疲労感は肌で感じれる、ましてや放送対局ならばミスが全国に晒されるわけだから余計に神経を使う。
初めてチームを指揮するわけだから今回は仕方ないにせよ、このことは意識しておくべきであった。(順番考えるなら大介→中田にするべきだったかな?)

ケース③

中田花奈は加入前、アイドル時代から番組でいろいろと対局をしており、特に顕著なのは「トップ目取れるカナ?」の鈴木たろう。「しごはじ」や連盟試験でお世話になった勝又健志、最強戦アシスタントのときのミニコーナーを担当した渋川難波、それ以外にもアイドル時代やMリーガーになる前にお世話になっている人は数多くおり、実際に師匠と対局するとなると、「間違えないようにしなきゃ」という緊張、「絶対勝つ」という張り切りからの空回りというのはそう起きてもおかしくない。数日前の渡辺太がそうで、天鳳というネットの世界から現実の麻雀というものに飛び出して、Mリーガーになって迎えた対局者が
Mリーグのパイオニア萩原聖人、女流最強と名高い魚谷侑未、文字通りの最速最強多井隆晴、この3人の対局で競り勝ち安堵の表情とともに涙も目に浮かべた。それぐらいのMリーグの会場のテンションである。それには「憧れるのを恐れない」というのが一番かな。沈金(MCを務めたかつてのラジオ番組)ぐらいのフランクなノリで、まずは落ち着く、そしてはっきり喋る、返事をする、間違うことを恐れない。これだけでも見栄えは良くなるはず。
結局のところ点数計算は反復して覚えるしかないわけで、伊達ちゃんやコバゴーの点数計算ドリルを店の合間にやってみるのも力にはなる。
チームメイトの鈴木大介だって空き時間を利用して詰将棋を解いたりして実戦に活かしているわけだし。継続は力なり、それを忘れないで欲しい。

結論

1年目だしまだ若いのだから、
世間の誹謗中傷を気にせずに、まずは
いろいろ失敗して成長すれば良い。
初年度の高宮、サクラナイツに加入したての岡田 みんな何かしらの失敗をして今に至っている。もし契約満了になっても1つの経験として次の糧に、自営業のきっかけにしていくこともできるし、まずは日和らずにいろいろやってみよう。
ただし企業を背負っているということは忘れずに、次の対局ではもっとBEASTらしさを身に纏った中田花奈を期待したい。


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