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ミリアニ終わらないでくれ!!!!!(アニメ アイドルマスターミリオンライブ!第3幕、感想)


■はじめに

……見た?
もう、ミリアニ終わらないでくれ~~~~!!!!!!!!で了。としてもいいぐらいですが、書きたいので書きます。
1日放送の生放送すら、まだ見ていませんので、トンチンカンなこと言ってたらごめんなさい。みんなみようね。


■翼の開花と、静香と父親の関係について

第9話にて、美希から、本気で取り組んでいないと、アイドルに対する姿勢を看破された翼。
第1幕からのお話になりますが、翼のスタンス、立ち位置としての描写のくみ取りとして、みりしたらぼさんの感想がすごく腑に落ちたので、先に置いておきます。

私としては、翼は、こと、美希に指摘されるまで、「アイドルとして、ステージに上がるために、他人が費やしている労力が分かっていなかった」と、受け取りました。
だから、劇場の仲間のアイドルに取り組む姿勢、本気度が、芯の部分で理解できない。自分がスカウトされた立場、というのもあると思います。

「本気じゃないでしょ?」美希に面と向かって言われたことがきっかけになって、「アイドルに、本気で向き合うこと。つまるところ、本気ってなに?」と、自問自答する翼。
そこでようやく、仲間に視線が向いた。
静香、未来のアイドルに対する憧れを、初めて羨ましい、と感じた」のだと思います。

だからこそ、静香のアイドルに対する本気さ。それが、群を抜いていることに気がついてしまった
彼女の本気を知っている。他の仲間よりも、より間近で見ているからこそ、理解できてしまった。それ故に、仲間として応えたい。その気持ちがあるからこそ、静香父の説得にも同行するし、言葉にも重みが出る
(10/07 翼について、少し補記。)
最終的に、彼女の導き出した答えは、こけら落とし公演の先陣を切る、まさに「ロケットスター」となること。でしたが、ここに至るまでの考察は、個人的に気になるところです、どなたか良い感想などあったら、こっそり教えてください。


静香の物語は、簡潔に。「視野が狭くなっていたのは、父親譲りでした」、というお話についてだけ。
何というか、大人も身につまされる話と言いますか。ニチアサだけあって、親御さんも一緒に見て欲しいぜというメッセージ感があって、とても良かったです。

個人的には、それ以上に「Snow White」。千早が歌唱する、彼女の境遇。
そこに全く別の視点から、千早の歌唱する姿を見た静香が歌うことによって、「知ってしまったが故に、目が離せない。その人に憧れ、足跡を追ってしまうことの孤独、苦しさ。」といった側面を提示したこと、これが本当に絶妙だと思っています。


■2ndライブのオマージュ(Sentimental Venus)、白石紬、桜守歌織について

優れた文章は、それだけで複数の役割を果たすといいますが、それの演出版とでも言える内容でした。

詳細は省きますが、リアルライブ(2nd)で起こったトラブル>解決までのエピソードをアニメに落とし込みつつ、白石紬、桜守歌織のソロへバトンが繋がる。ここの構成が本当に素晴らしかった。
端的に言うと、このエピソードの傍らで、「ミリオンライブ!から、ミリオンライブ!シアターデイズへ、バトンが繋がること」を表現したと、感じました。

Sentimental Venusが終わって、音響の復旧を待つ最中、明らかにトラブルだと分かる状況。一度、幕が降りてライブが中断するのもやむ無しか。そこで沸き起こる、客席からの拍手と、UOのレスポンス

この一連の描写、特に客席からのレスポンスをアニメーションに落とし込んだシーン。
ミリアニの作中では、ミリオンスターズが、ASのバックダンサーに始まり、原っぱライブ、ユニットのデビューライブ、そしてお仕事で、ファンとの認知、交流、絆が築き上がっていることの表現。

そして、バトンが繋がるという視点では、「続いて欲しい、まだ彼女たちのことが見ていたいというユーザーのあげた声。あなたたちの上げてくれた声があったことで、ミリシタに。そして、シアターデイズでアイドルとレスポンスを重ねながら、ある種、愚直に、ずっと待ち望んでいてくれたから、ミリアニに繋がったんだよ」というメッセージに他ならない、と感じました。

客席が繋いでくれた時間で、復旧したトラブル。
そして、ミリオンライブ!シアターデイズへと確かに繋がったバトンを握りしめて立つ。アイドル、白石紬の全力の歌唱
揺れた切先を思わせる、儚げなシルエットからの、空間を埋め尽くす圧倒的な音の層。
「KING of SPADE」も出てきた今となっては、ですが、彼女の歌声、そして「瑠璃色金魚と花菖蒲」の楽曲が、閉塞した現状から解放されるカタルシスの表現としてこれほどマッチするか!????と、さすがに頭を抱えたし、ただただ感動しきりでした。
白石紬というアイドルが持つ爆発力。他の誰にも比類し得ない芯の強さを、垣間見た気がします。

そして、紬の万感の想いというバトンを受け取って、まさに今、紡ぎだされるハミングバード。
「わたしが今できること それは歌うこと」まさに、今この瞬間が綴られている歌詞そのものであるシチュエーション。
これからの彼女らの旅路を、少しの不安とありったけの希望に満ち溢れて、歌い上げる。桜守歌織のステージ、その演出は本当に素晴らしいものでした。

史実をアニメに落とし込みつつ、本来ありえない2nd>5thライブという、ミリアニならではの時間軸から生まれるストーリー。本当に良く考えたな…と思います。
私個人としても、初の現地ライブだった、5thライブ(day1)で受け取った感情が、そのまま寸分狂い無く蘇ってくるような、そんな不思議な体験でした。

■最後に

以上です。
少し、深読みが過ぎるか?とも思いましたが、「REFRAIN REL@TION」の歌い出し、「ずっと待っていたような気持ちなんだ」という歌詞を聴きとったとき、私は確実にそのメッセージが込められていると、受け取りました。

タイトルこそ、終わらないでくれ、と書きましたが、REFRAIN REL@TIONの歌詞にもあるように、ミリオンライブ!は、まだまだ始まり、序章に過ぎないんだ。そういう気持ちで引き続き応援したいと、そう、思います。

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