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DTMミックス/マスター、🇺🇸アメリカ事情

Hey Japan! いい音つくってますか?!

ここニューヨークでは、サンクスギビング & Black Fridayから始まるホリデーシーズンに突入。クリスマス一色の街は、未だ新居が整ってない私には難局。

普通柄の必需品の品揃えが、少なすぎ!

日用品のアウトレット・ショップ。全館これ、赤ばっかり!!

今日は、たまには音楽情報ということで……。作曲ピアニストの私ことミントが、アメリカのサウンド・エンジニア人材サイトについてご紹介。

ラインナップするのは、日本にあるフリーランス人材サイトのクリエイティブ版みたいなものです。ジャンルやキーワードで検索ができ、アーティスト・ページにはサービス料金表と経歴・実績、利用者⭐︎評価、曲再生サイトへのリンクなどが。

使い方は、出会いのマッチング・アプリと同じです。(たぶん)

ウェブの翻訳機能も充実している昨今、日本のクレジットカードやPayPal でも支払い可能な世界レベル・サウンド! 試してみたい方も、トリビアだけの方もようこそ。

アメリカのレーベルから出たミントのファースト・アルバムを制作したのは、2018年。まだまだ人材シェアは混沌状態の頃でした。

で、以前から生ピアノの音づくりをお願いしていたオーストラリアのエンジニア スコットにマスタリングを依頼。(ほぼ生ピアノのスタジオ録音なので、ミキシングはなし)

知り合ったのは2015年ごろ。クリエイティブ人材サイトの老舗 Fiverr↓で、です。

https://www.fiverr.com/

知らない個人に頼む文化?が未成熟だったせいか、クラシックな方法で売っている人が多くて。

例えば「この曲ミックスしてみて(この曲歌ってみて)」とサンプル依頼すると、リビジョン1回までお試し無料とか、$5とかね……。

スコットは、「これ上手く弾けなかったから、捨て」と決めていた録音トラックを、「え?!誰が弾いてるの!!」ってぐらい、リバーブで詐欺みたいに化けさせた人。

 (スコットのマスタリング曲↑。「詐欺」はこの曲ではないですが……)

近ごろは後発のSoundBetter↓が主流っぽく、Fiverrと比較検討しながら選ぶ人も多いみたいです。 

私もトラック数の多い実験曲を入れたセカンド・アルバムでは、SoundBetterで2人に依頼。うち1人はグラミー賞ノミネートなどの実績があり、もう1人はそこまでではない方。 

曲ごとに欲しい雰囲気は違うので、個性と価格帯を考慮して分担しました。

Fiverrに比べて、SoundBetterはミックス/マスタリングの人材に特化しているし、サイトも今風にスッキリで、選び易いことは確か。

ただし機能的すぎて、英文メッセージのニュアンス読みとりに慣れてないと、お人柄を事前に把握するのが難しいかも。

ちなみに、どちらのサイトも値段交渉はできます。(そんなコトはサイトに書いてないですが)。のっけからではなく、「追加であと◯曲お願いしたいんだけど、まとめディスカウントはないですか??」みたいなかんじで。

また、リビジョンの規定外追加は別料金だけど、「いいよ、何回でもタダで」と言ってくれた方も。やり取りの過程で信頼関係ができれば、ある意味値引きに。

(SoundBetterでマジで10回連続で無料リビジョンしてくれた方による神マスタリング↑)

英文に長けた助っ人にメッセージ文を添削してもらうのも一案。素敵なクリエイティブは、素敵なコミュニケーションから!

そのほかにも、スキル人材サイトでクリエイティブを探せるところはいくつか。破綻したWeWork的なUpWork とか、要承認・入札制でややこしくて、オススメではないです。

知名度の高い掲示板サイトCraigsList↓は、6-7年前までは機能していて、私も助けられたのですが……。昨今は人材サイトの台頭で影が薄く。

(フルタイムなどの定期雇用はjobs、ワンタイムのお仕事はgigsで)

最近、試したいと思っているのは、限定招待制のMusiversal。それこそ、グラミー賞レベルの各種音楽アーティストを、時間単位で雇えるサイトです。(これまで紹介したサイトがデータのやりとりなのに対し、主にオンラインの遠隔ライブ録音がウリ)

招待枠を確保したので、もし試したらレポートしますね。スタッフはフレンドリーで親切だから、期待大です。前述のWeナントカ群は、スタッフが事務的で、サイトも殺伐。競売じゃないんだから〜!

以上、ざっくりご案内しましたが。日本でのエンジニア探しについては、いつも有益な情報を発信なさっているPIANO FLAVAさんの核心を突いた記事を、ぜひ!

https://note.com/piano_flava/n/n39c188dad243

最後に、エンジニアを見つける上での経験則を。

音楽ストリーミングで再生されたりShazamされる回数と、エンジニアの知名度には、明確な相関関係はありません! (ミントの曲に関しては、ですが)

私のセルフ・マスタリング↓でさえ、レパートリー中で再生数No.2なほど。

もちろん知名度・実績に安心感はありますが……。グラミー賞エンジニアに頼んだからって、グラミー賞が獲れるわけじゃないですから……。

ぶっちぎりで1番再生されている曲は、前述のスコット(知名度なし)のマスタリングだし。

それでいて、SoundBetterでは知名度と価格がぴったり比例。なので評判よりもご自分の耳を信じて、我が子ともいえる自作品を最高のリスナーに結びつけてくれるエンジニアかどうかを、ちゃんと見極めるのがベター。 

ミックス/マスターって、プレゼントでいえばラッピングみたいなもの。心を込めた一品を台無しにも極上にもできるのが、ラッピングではないでしょうか?

Good luck!!