徒然は最高だ。#16

7月19日(金)

夏時期だというのにまだまだ梅雨前線が粘っている。
都内は今日晴れ間も覗いたが夕方にはザーッと降る時間帯も。
梅雨明けはもう少し先だろうか。

史上最悪の犯罪を目の当たりにしてから一夜が明けて事件の詳細が見えてきた。
数多くのアニメ作品を世に送り出してきた京都アニメーション第1スタジオが放火の被害にあった。

いま現在報道で耳に入ってくる動機が事実だとすれば極めて身勝手な理由で犯罪に手を染めた容疑者は到底許されるものではない。

夢を追いかけてアニメ制作の現場に入り、これからもたくさんの作品を世に送り出していくはずだった犠牲になったスタッフの方々の無念を思うと胸が張り裂けるようだ。

人の記憶とは極めてあやふやで、そして人はすぐに忘れてしまう生き物だ。
これは人間が生きていくための防御反応だと私は考えているが、時として忘れてはいけない事もある。
風化させてはいけない。
決して許してはいけない。
悪いことをしたら罰せられるという言い方はあまり好きではない。
逆をいえば罰せられるから悪いことをしないということにもなるからだ。
正論を振りかざすつもりはないが、人はいつでも心に正義を持っているべきだ。
はやく絶対に犯してはいけない事があると気づくべきだ。
決して許してはいけない。
それが残された私たちに出来ることなんだと思うのだ。

中川翔子さんがインタビューで語っていた事が心に響いた。

「作品は残るが作った人たちの命が一瞬にして奪われた」

作品をみるたびに私たちはこの史上最悪の放火殺人事件を思い出すのだろう。
これは作り手も本意ではないだろう。
だがこれも人間が忘れてはいけない一つだと思う。

どうにも寝苦しい夜だ。
この行き場のない気持ちを私たちはどうすれば良いのだろうか?

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