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映画版『KINGSGLAIVE FINALFANTASY XV 』のルナフレーナの良さを伝えたい。

 『FINALFANTASY15』というゲームがある。
 このゲームの評価は……正直色々だったと思う。 いい所と悪い所が渾然一体となったゲームだ。色々あるがトータルで私は好きだった。
 
 ところで、このゲームにはゲームの前日譚となる映像作品(分かりにくいので映画版という)『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV | SQUARE ENIX』がある。
 ゲームの主人公である王子ノクティス等の話ではない。彼の父、国王レギスと、その親衛隊ニックスの話だ。

 ※以下、ゲーム版映画版、全部ネタバレ

■ 映画あらすじ

 映画のあらすじを説明すると、
「二国間の戦争の中、停戦協定と、王子ノクティスと敵国令嬢ルナフレーナの婚姻が決まる。
 それに合わせてルナフレーナがやってくるが、ノクティスとは入れ違いに。また、停戦はなされず首都で戦争が始まる。
 王の親衛隊であるニックスは王と国を救うため敵と戦う」

 この映画、大変大変面白い。
 映像が派手で、話は明快。終盤の召喚獣大バトルは最高にテンションがあがる。歴代召喚獣が街の被害とか関係なく大暴れするシーンとか是非観てほしい。

 が、特に伝えたいことがある。
 この映画に出てくる、映画版ルナフレーナの事だ。

■ 二人いるルナフレーナ

 何でわざわざ「映画版ルナフレーナ」と呼ぶかというと、彼女は映画とゲーム、両方に出てくる登場人物だが、この両者ちょっと性格が違うからだ。そもそもシナリオを書いている人が違うのだから仕方ない。

 ゲーム版ルナフレーナは、一途に王子ノクティスを想う女性で、献身的で神聖。民からの人気も高く、彼らへの奉仕も忘れない。まさに聖女のような大変凛とした女性だ。幼い頃からノクティスへの恋心を抱き、王である彼のために命をかける、使命と命を守る愛の人でもある。
 そしてどうしてもおすすめしたい映画版ルナフレーナは、めちゃくちゃ気骨のある女性だ。

■ 映画版ルナフレーナ

 映画版ルナフレーナは自身の婚約のためにニフルハイム国(主人公側の国)にやってくる。ルナフレーナは元々ノクティスと知り合い且つ婚約関係なので、これは彼女も望んだこと。
 そして彼女がいる状態で戦争が起きる。国内部の反乱軍に攫われたり色々あるが、とにかく彼女は頭が切れ気骨がある。

 映画版の彼女は、あまり聖女という雰囲気はない。
 「もう覚悟は出来ている」という事で王子に会わない事を選び、義父となるレギス王の身を守る事を優先する。誘拐されようが飛空艇が落ちようが、義父レギスを守るために這ってでも城に向かう。兄が燃えて炭にされていても無視だ。王が優先だ。……なんかゲームとは覚悟の方向が違う。めっちゃ強い。どちらかというと戦国武将の妻みたいな迫力がある。

 頭も切れるので例え敵に追い詰められても相手を煽って目的のものだけ回収する。僅かな情報から状況を把握することもできるぞ。

 また、フィジカルも強い。飛空艇から飛び降りるくらいのジャンプなら何度でもやってくれる。何なら肩を撃たれた状態でもコントロール抜群の素晴らしい投球を見せてくれるし、カーチェイスでハンドルをいきなり渡されてもアクセルベタ踏みで敵をすり潰すぞ。肩については撃たれた側の腕での投擲だからな。めっちゃ強い。

 ……こっちのルナフレーナだったらゲームでも一方的に死ぬ事はなかったんじゃないかと思うんだけど、どうだろう。だめかな?死ぬにしても最後に手痛い一撃を食らわせて行きそうな気がする。

 彼女のこの精神力×体力=攻撃力なところが最高にしびれた。

 頭がよく機転が利いて、守られるばかりでないしっかり者の姫様。剣や銃を持って戦うような強さではなく、精神力でやってのける範囲での強さ。

 色んなものを失っても歩き出す彼女の姿は美しい。
 ゲーム版とは声が違う等が言われる事が多いが、是非一度見てほしい。彼女をきっと好きになる。映画自体も外連味&カタルシスの塊で最高なので、より多くの人に見てほしいと思っています。思いすぎてうちにはBlu-ray版、4K版、ついでにニコニコ配信版がある。消費者の数と合っていない。

4Kでも素敵だ。

 ゲームも映画も是非に。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

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