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ハンドメイド品の商品性について考えてみた

ひとまず家にある大量の布や資材を、なんとか食い扶持に変えるため(後はやりたくて今まで出来なかったことを充実させるため)、布小物づくりに勤しんでいるところなのですが、作りながらもふと考えてしまうことがあります。

”これを作ったとして誰が買うのか・誰が欲しいと思うのか”

卑下とかそういう意味でなく「需要」の問題として。
ハンドメイドというと、手作りのぬくもりとかその人だけの作品とか、そういった部分もウリになっていると思うのですが、人によっては逆に「ハンドメイドなんて気持ち悪い」と思う人もいる、と聞いたことがあります。
まあ、そういう人には何を訴求しようとしても受け入れて貰えないと思うので、そもそも作品を販売するターゲットに含まれない訳ですが…

私が入らせて貰う前のサロンでの有益な会話を、ガーリック砲さんがまとめてくださっていたので、有り難く参考にします。

ここに照らし合わせて…
私が作れるのは、布を素材にした何か。大体はミシンを使って製作します。

例えば、容量の大きいバッグ。
これは沢山の荷物を入れて持ち運べるのが商品性かな。
一口に布バッグと言っても、色々な形があります。


そこで的を絞って、赤ちゃんや小さい子連れで荷物が多いお母さんがよく使う「グラニーバッグ(マザーズバッグ)」とすると、おむつやミルクの材料やらタオル、着替えなどとお母さんの分の荷物を入れるスペースがあって、ポケットも機能的にあったりで、ハンドメイド系のサイトを見るとやっぱり沢山作品が上げられています。
最近は男性も育児に参加するという機運が高まってきてもいるので、男性向けに見た目スッキリなグラニーバッグがあってもいいのかも?なんて思ったりもしました。


子供関係の作品は結構強いらしく、入園・入学グッズを製作している作家さんも多いですね。
少子化と言われて久しい割には、毎年シーズンが近付くとホットな市場になっている感覚。
ただやはり、導線は悩みどころになります。
ハンドメイド通販大手のminneだと、作品登録数が尋常ではないため「買いたい」と思う人とそれを対象にした商品が結びつきにくい。
古株で人気のある作家さんの方が有利になり易い土壌でもあります。
なので、minne一本は正直きついものがあります。
TwitterやSNSなども利用して発信しながら、他のハンドメイド品を扱えるサイトにも登録したり、実店舗で作品を置いてくれるところに委託をお願いするなどの方法も講じていった方がいいでしょう。

今はハンドメイド系のサイトも幾つもあったり、メルカリなどを使って販売する方法もあるので取捨が難しい。
手数料は多少の差はあれ、10%~くらいが相場のようです。
実店舗になると、また別の難しさがあります。
店舗の雰囲気や買い物に来るお客さんの層が違うと、ただ置いてあるだけになってしまいますしね。あと、自分の居住エリアから遠い、なかなか訪問出来ない場所も、実際の展示されたところや雰囲気などが確認しづらいのでちょっと考えた方がいいかも知れない…

また、店舗によりけりですが、委託では掛かる手数料などがネット経由よりも大きめになります。
百貨店などの大きい催事の時などだと、場所によっては50%くらい取られてしまうところもあるらしいですね。
それはちょっと…しょぼい手芸としては利益が極小になってしまうので避けたいところです。
導線については、まだまだ考える必要がありそうです。
作品とそれを欲しい人を繋げる何かがなければ、目に触れる機会すらなく存在も知られないままになってしまいますから。
まず気付いて貰って、デザインや機能を見て買うかどうか決める。
そこでお客さんが購入を決めてやっと販売が成立(買われた方の手元に届くまでも大切なのですが)する訳です。
そこまで繋げる、露出を多くする…工夫していかないとですね。
特に布小物とかは女性市場な感触が強いので、男性向け(あるいは男性が使っても問題ない)デザインのものを、どうやってその層に向けられるかという。
「人へのプレゼントに」と買う人も、いるにはいるようですが…

そうして、先輩方の会話を読み返してみて思うのは、ハンドメイド小物って「顧客の不便を解消する」要素と「顧客の心をプラスに動かす」要素の両方を満たせる可能性があるのも強みなのかなと思いました(多少どちらかによるとは思いますが)。
グラニーバッグなら荷物が沢山入って、細々としたものを入れて置けるポケットもいくつかあって便利という部分と、デザインや柄が好みでウキウキしながら使えるとか。

ハンドメイド系のサイトでも、始めは使用目的があってアイテムを探す訳ですが、その中で大好きな柄などを使ったものすごい好みの作品を見付けたら「これめっちゃ欲しい!!!!」ってなりますもんね…

そして、価格については優先度合いは少なく。
競争が激しいと、つい安いと売れないとか思ってしまいがちですが、それはよくないんですよね。最低でも限材料費+製作時間分の労力(そのまま全額とは言わずとも)は考えないといけない。
minneではヘルプにも、製作の時間や労力に対する値段の付け方みたいな情報が書かれていますし、無理して安くしたところで要らない人には要らないという真理が…
値段設定についても、ちょっと考えなきゃなぁというところです。

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