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若橋家・借家時代の庭 VS 新居の庭 消費行動考察(前編)

こんにちは! 若橋未央です。
私たちは一家4人、夫の故郷・宮崎に注文住宅を建てて、2022年12月に移住を完了しております。

これから前後編に分けて、借家時代の庭、新居の庭へのお金のかけかたと満足度を比べて、自分たちの消費行動の違いを考えていこうと思います。
今回は前編、借家の庭の紹介です。
後編の、新居の庭の紹介はコチラ

前提として、私たち夫婦は、もともと、庭が好きです。
細かく言うと、庭いじりや花木を育てるのが好き…ではなく、家の内側と外側をシームレスに移動して、屋外の空気や緑に触れる暮らしが落ち着くかんじです。
夫婦2人とも、地方の庭つき戸建育ちだからかもしれません。

借家時代も、庭の開拓をしていた

そんな私たちが東京で巡り合ったのが、やさしい大家さん(80代)が隣で所有する、東京都世田谷区の庭つき3DK借家、60m2
築35年ころのザ和風の家で、2015年、長子が1歳のときに、近隣の賃貸2DKマンションから移り住みました。
そして、宮崎への移住直前まで、7年住んでいます。

伐採!廃品回収!「出られる」庭へ

この借家の庭、入居したときはわりとうっそうとした雑木+ドクダミ畑でした。
雑木というか…隣に住む大家さんが植木市で買ってきた植木が、鉢やプランターを突き破って根付いてしまっていたんですね…。
夏は蚊もすごかった。
大家さんは80代ということもあり、当時からだいぶ片付け下手、モノをため込むタイプでした。

夫がサーフィンが趣味で庭でサーフ用品を洗ったりすること、当時1歳の子どもが庭で遊べるようにしたいという希望があった私たち。
大家さんの「庭、好きにしていいわよ」のお言葉に甘えて、庭の開拓をはじめました。

私がせっせと草むしりして、小さな木は夫が伐採しました。
かつての猫除けか、劣化して崩壊しかかっている苔がついた2L水いりのペットボトルも、100本くらいあったでしょうか…少しずつ処分しました。
蓋が割れてはじけ飛ぶんですよ、古いペットボトルは…。

ツバキのチャドクガにうっかり夫がやられ、背中が無数に腫れあがったこともありました…こりごりして、そのツバキも切り倒し、処分しました。

開拓に従い木陰から見えてきたのは、大量の傷んでいる植木鉢。昭和の遺物的な、錆び切っている焼却炉の残骸。謎の塗料缶やら土がついた消火器やら壊れた物干し竿やら…そして、いつぞやの台風で落ちたのか?まとまった量の瓦。

これは個人の手に負えない!
大家さん自身はまったく気にしていなかったので(高齢者は溜まっているモノがよく見えないのです。ほんと)、私たちは、自分たちの庭を確保すべく、自分たちの費用持ちで、廃品回収業者さんを呼びました。
10万円くらいで、軽トラいっぱい、庭と物置の中のものを処分し、処分を断られたものは物置にしまいました。

結果、やっと庭の見通しがよくなり、隣家の境界ブロックが見えるようになって、蚊も減りました…。

借家の境界ブロック。庭が開けたので、子ども達のお絵描き場所になった。2020年6月、筆者撮影

コロナを機に砂利・ウッドデッキで、より「過ごせる」庭へ

2020年春、コロナのステイホーム襲来
2人の幼児を抱え、公園にも行けず、60m2に一家4人、在宅勤務も余暇活動も、全て家で完結する生活が始まります。

私たちは、息抜きの居場所を借家の庭に求めました。

DIYで防草シートを敷いて、化粧砂利も敷き、組み立てキットのウッドデッキを設置して、オーニングを付けて…。
ポップアップテントにシャボン玉にミニプール…。
息が詰まる時、ずいぶん助けられました。

2020年6月、借家の庭。ウッドデッキやらオーニングやら。筆者撮影

↓オーニングは、このようなものを買いました。(類似品)。


コロナのステイホームが明けたあとも、庭で過ごすスタイルは定着しました。2021年には大きなよしずを導入。

2021年5月、樹脂のよしずを買い、よしず立てをDIY。好きな場所に日陰と目隠しが可能に

よしずを立てかけている支えは、2×4材です。ソーホースブラケットを使いました。

デメリットも学習

ありがたく楽しませてもらった庭。
しかし、「子どもの成長と、賃貸住み替えを考えると、3年程度使えればOKな質と値段」のものを選んでいたので、モノとしては、安かろう悪かろうになる傾向はありました。

DIYキットのウッドデッキと、ホームセンターで買ったラティスはちょっと作りが雑な木製で、雨に濡れるところは、初年度からカビ?コケ?がつきました。
(夫が年1回、洗浄して、ニスを塗りなおしていました)

オーニングも、雨風が強い日に降ろすのが面倒でしたし、雨がオーニング上に水たまりになってしまい、一気にドシャアと落ちてくるのが困りました。
張りっぱなしゆえに汚れがち、黒カビが生えてきて、3年くらいで劣化スタート、買い替えたくなってきます。
(実際、2回ほど買い換えています)。

かといって、オーニングのモノをよくしたとしても、天下のリクシル・スタイルシェードですら、降ろしたまま雨にさらすな、濡れたら拭けということなので…。オーニングという手段には限界があると思いました。
これが、後編記事で紹介する、新居の設計ポイントとなります。

リクシル・スタイルシェード商品カタログ
カタログコード: SM1300 / 2022年04月 /P83 より抜粋

借家の庭にかけたお値段

さて、7年で借家の庭にかけたお金を振り返ってみます。
(自分たちの時間・労力はノーカウント)

だいたいの記憶ですが…

  • 廃品回収 10万円

  • ウッドデッキ&ラティス 4万円

  • 砂利 10kg700円×30袋 2万円

  • 防草シート 3万円

  • すだれやオーニング(買い替え含め計10枚くらい?) 3万円

  • よしず&支え 2万円

  • 砂場、プール、テントなど 1万円

合計 約25万円

※大きな雑木は、年に1~2回、大家さんがシルバー人材センターさんに依頼して、ザクザクと剪定してくれてました。

ただ、これらには賃貸の宿命「原状回復の費用」は入っていません
庭の片づけや防草シート類は、大家さんにとっても助かる(はず)ものなので、退去時に「そのままでいいわよ」と言ってもらえる算段8割で実行しました(そして、実際、予想通り、現状のままで良いと言われて退去した)。

とはいえ…仮に全撤去すると、少なくとも砂利約300kg撤去は業者に頼んで、5万円以上はしたのだろうと思います。

振り返りますと…

東京に住んでいたときは、「東京でこんな庭ありの暮らし、なかなかできない。恵まれてるわあ。満足」と思っていました。

でも、宮崎に来て新居の庭で暮らすと…、15年以上の長期投資という予算感で庭にお金をかけられる、もっと大満足で豊かな世界がそこにありました。

次回(後編)は、新居の庭の設計、お値段、満足度についてお話します。


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以下は、補足で使おうかと思って保留にした、私たち夫婦それぞれの実家の庭の話や、借家の庭の写真類のストックです。購入いただかなくても主旨は同じです。
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