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セルフお祝いロブスター

前の記事にも書いたけれど、無事に就職が決まった。

ちなみに就職が決まった事は、友達にはまだあまり報告出来ていない。

何故なら、ちゃんと続けられるかまだ自信がないからだ。

入ってみて、私に合わない職場かもしれないし、また真面目に頑張っているのに切られるかもしれない。

そんな訳で友達への報告は安定してからするにして、いつも自分に甘い私は何とかここまで来れたご褒美にセルフでひっそりお祝いをする事にした。お祝いだから、本当に自分が好きなものを食べたい。

ふと、昔の事を思い出した。

まだ私が小、中学生の頃、まだ存命だった父は外食が大好きだった。何故なら、父は戦中生まれで幼い頃はとにかく貧乏でろくに物を食べられない苦い思い出があったからだという。当時、頻繁にすいとんを食べていたらしく、その頃を思い出すという事で、すいとんは我が家でタブーだった。

母が内職をしていて、そのお給料が入ると決まって外食をしていた。

当時はファミレスが今よりも種類が少なかった。ガストもなくてすかいらーくグループは本家すかいらーくだけだった(今はすかいらーくを見かけないが) デニーズはあったかもしれないが、我が家の近くにはなかったのだと思う(多分)

どちらにしろ外食の店選びなんて子供の私に権限がある訳ではなく、父が好きな所にただ連れていかれるだけだった。

最初すかいらーくだったが、そのうちすかいらーくよりもワンランク上の万世が主流になった。

とにかく、父は食で贅沢がしたかったのだろう。貧乏だった子供時代のトラウマを払拭したかったに違いない。

そこまではいい。万世に行くと、父は自分だけメニュー最高額のテンダーロインステーキを食べて、母はメニュー最低額の野菜炒めを食べていた。

この辺りは、我が家の力関係と両親の性格が良く表れている。

父はワンマンで自分さえ良ければいい人で、母は贅沢が苦手な上に家計の事を考えて自分は我慢していた。

その他、色々あるが本筋を書くのを忘れて、父への恨み言になりそうなので割愛。

私は万世でいつもハンバーグとロブスターのセットを頼んでいた。エビは昔から大好きだった。伊勢海老とかロブスターとか、大型エビに目がない。

セルフバースデーで千葉まで原付バイクで旅した話は書いた。それくらい大型エビが大好きなのだ。

久々の万世。メニューを見てみると、メニューの中身が面影がないくらい変わっているし、値段がビックリするくらい上がっている……。

父が好きだったテンダーロインステーキはメニュー自体が消えていて、母が食べていた野菜炒めは、当時800円程度だったのが、中身が大幅にブラッシュアップして倍くらいの金額になっている。

そして、私が食べていたハンバーグとロブスターも、当時2000円前後だったのが、倍以上になっていた。

3、40年前だから仕方ないか。それにしても物価の変動なのか、時代の流れを強烈に感じる。

お酒抜きで4000円台の食事なんて、こうして大人になっても躊躇する。私はセレブではなく、どちらかというと万年金欠なのだ。しかし、今日はお祝いのつもりで来たので清水の舞台から飛び降りるつもりで注文した。

ライスorパンのセレクトは失敗した。パンは同じハイランクファミレスのロイヤルホストの方が……。ハンバーグもこんな感じだったっけ……。他店のハンバーグの方が……。昔と比べて、舌が肥えてしまったのだろうか。

しかし、ロブスターだけはそのモヤモヤを払拭するくらい美味しかった。マヨネーズベースのソースも完璧で海老の身が減るのが惜しくて、あと3尾くらい食べたかった(オイ)

ロブスターメニューを頼んだら、モーブー饅頭とやらが食後に付いてきた。ハニーブーちゃんという事で蜂蜜を食べている。くまのプーさんは分かるけれど、豚は蜂蜜を食べるのだろうか……。

店員さんの接客も完璧だった。ロイヤルホストもそうだけれど、客単価が高いレストランは店員さんもしっかりとした教育を受けているんだろう。

リピ合格点には達しているが、今回はお祝いなので奮発し過ぎたが、何せセレブ価格なので滅多には来られないだろう。次はいつになるやら。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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