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ムカデのラブソング

台風の被害が各地で相次いでいますね…。
皆さん、ご無事ですか〜??💦

そして
「台風で大変な時なのに、またこの人、芋虫だとかムカデだとか、虫ばっかりだな」
って思った方、合ってますので直さないでください笑

私、虫は好きじゃないです笑
今回私がお話するのはこっちのムカデ↓

今回は中学生最後の体育祭のお話をしようと思います!
中学最後の体育祭。
私にとっては人生で1番忘れられない体育祭になりました。

中学3年生の体育祭の種目では、クラス全員が1つのムカデとなって競い合う「大ムカデ」がありました。
その数、約40人。
大人数で足並み揃えて行進する姿は本当にムカデでした笑
しかーし!ここで早くも問題発生!

「いやいや、今まで小ムカデも中ムカデも苦戦してた私が、クラス全員でやる大ムカデだなんてできるわけないでしょ!」

運動が苦手な私は中学1、2年生から続く「ムカデ」には苦い思い出しかありませんでした。
両足首を縛られ自由に動かせないまま体が前進するだなんて恐怖の極み。
しかも少しでもコケればその他全員がドミノ倒しの可能性があって大事故につながる。
なんで世の大人たちはこんなものやらせるんだろうと、この時ばかりは大人を恨めしく思うほどでした笑

でもまあ、ブツブツ言いながらもやるのが私です笑笑
ヒーヒー言いながらなんとか練習に参加し、朝の7時40分くらいから恐怖の極みと戦う日々が続きました(朝練もちゃんと参加してました笑笑)

そして迎えた体育祭予行練習。
ここでやる大ムカデは、体育祭本番の勝敗を決めるといっても過言ではありません。
敵(他クラス)の特徴や弱みをここで知って対策を立てるのです。

予行練習の大ムカデ、開始5秒で転んでそのまま先生たちに引きずられるようにして救助されました笑

なんかびっくりしちゃって立ち上がれなかったんです笑
救護されながらふと自分のクラスのムカデを見たら衝撃的な光景が。

「あれ?いつも1番ビリだったのに、2位になってる…」

私が原因だったんだな。
そう思いました。
悲しいというよりもやっぱりねという感じ。
今までも運動に関しては、私が周りの子やペアの子の足を引っ張ることはあったので、
「うん。やっぱりね」
という感じ。
教室に帰るとクラスメートたちが心配しながら

「あのさ、もう明日の足踏みのリズム決まったから!」
「1054gにかかってるからね!」

知らないよ。そんなこと。
いや、そんなこと言われてもさ…。

やさぐれて家に帰り、母に
「私がいなければ2位なんだ!」
と荒れて大号泣し笑
そして翌日、体育祭に行きました。

体育祭、普通に行くんかーい! by現在の自分

でもやっぱりちょっと弱気だったから、担任の先生に
「私、今日はムカデに出ないほうがいいかな…」
なんて言いましたが
「ここで1054gが出るのを止める必要はないよ。頑張れ!」
と言われて送り出され、もう泣きべそをかきながら大ムカデに出場しました。

中3の自分。このままムカデに出てくれ。
だってあんた、1位取るんだから。

結果、なんと奇跡の1位になりました。

出だしこそはビリでしたが、その後、順調に巻き返し、途中で私の手ぬぐいがほどけちゃったりしながらも慌てて結び直し、他のクラスが奇跡的に停滞したこともあって笑笑
1位取りました!

運動で1番になるなんて初めてだった。

今まで諦めないで運動会、参加し続けてよかった。

やめないでよかった。

ゴール間際、担任の先生がずっと横で応援しながらついてきてくれてるのを感じた時から大号泣だった私。
1番でゴールテープを切って、泣きじゃくりました笑
私の前にいた男の子は引いてたけど(でもこの人、めちゃいい人!本当に!)

続けていれば、こんな奇跡みたいなことが起こるんだなと思った瞬間でした。
奇跡って起きちゃうんだなと思いました。

この日から、あのムカデは私の中では奇跡のシンボル。
一生忘れられない体育祭になりました。
駆けっこでいつもビリだった昔の自分。
今、駆けっこでいつもビリで泣きそうになっている子達にそっと教えたい。

「大丈夫。もうちょっと待ってみてよ。奇跡が起こるからさ」

奇跡が起きた時の証拠写真(私は写っていませんが)

今日もここまでお読みくださり、ありがとうございました🐛

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