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何もない町

「あそこは何もないよ」
旅行でよく聞く言葉です。

観光名所がない、ホテルもない、旅行客が行くところじゃないということでしょうか。

でも私は、何もないところが結構好きです。
観光地でも、タクシーなどで効率よく回らないで、30分くらいなら住宅街を歩いていきます。


※マンガは左上からお読みください(左綴じ)
※テキストが読みにくい場合は、画像をクリックすると大きくなります
※今回は絵が細かいため、下にスマホ向け画像も用意しました

様々な観光地をミックスしました。
ラトビア、エジプト、トルコ、など

イラストではたくさんの観光地を混ぜました。
私の旅行マガジンにしては珍しく、旅行先をご紹介したいと思います。

何もない町

何もない町、到着した場所はラトビアスィグルダの景色をお借りしました。(リンクはGoogleのストリートビューに飛びます)
ここは美しい緑に覆われた町で、バスで山を登ったところにスィグルダ城跡があり、他にもちょこちょこと小さな観光スポットはあります。
ですが、ここの素晴らしさは、町に何もなくて、人も少なくて、散歩していると本当に気持ちがいいところです!

あとアジアの小さな田舎町もいいですね。なぜか変なTシャツが売っているのも面白い。

エジプトルクソールは名前は有名ですが、大きくて素晴らしい遺跡があって、あとは…あとは、何もありません。
スフィンクス街道が見晴らしがよすぎてつまらなかったので、裏道をうろうろしていたら、家の前で遊んでいた家族に声をかけられて、お茶をご馳走になりました。
私は女の子と折り紙を、旦那は空手(黒帯です)で男の子と戦うことになりましたけれど。
「帰りも寄れよ!」と言ってくれたけれど、どう歩いたか覚えてなくて、2回目のお茶は実現しませんでした。残念…。

トルコエスキシェヒル、そしてブルサ
どちらもあまり外国人観光客が行かない所のようですが、トルコ人観光客に混ざってのんびり町や住宅街を歩きました。

そして、胡麻パン「シミット」の美味しさに目覚めてしまったので、maps.me(旅行者必須の地図アプリ)のベーカリーマークを頼りに住宅街をうろうろしてはさまざまなパン屋に入り、シミットを食べ続けました。

シミットについてはこちら↓

このとき、猫やハトの家がたくさんある(ブルサ衛生局公認のシール付き)ことに気が付いたり、住宅街の窓の鉄格子の形や、ベランダの飾りつけを楽しんだり、とても楽しい散策ができました。


何かがあるはずの町

さて「何かある町」である、有名観光地です。
これは名誉のためにあまり触れないでおこうかと思いましたが、明らかにあそこだろ!という感じの絵ですので、書いちゃう。

モロッコテトゥアンでは、バスを降りたとたんにタクシーの客引きがたくさんやってきて、そのうち客引き同士でケンカし始める始末(笑)

トルコイスタンブール
素晴らしい史跡や博物館がありますが、こんなに並ぶの?そしてこんなに混んでるの?セルフィー棒と人のスマホを見に来たんじゃないやい!
しかも下町の料理は本当においしいのに、旧市街の観光地近くは本当に美味しくなかった。何が起こっているの?ここは本当に世界三大料理で有名なトルコなの?

そしてモロッコマラケシュ、特にジャマ・エル・フナ広場エジプトカイロ博物館の前。ここも観光客を騙そうとする人たちで溢れていて、本当にうんざりしました。

エジプトは本当にひどかったですね。ギザのピラミッドなんて、ずっと「ロバ乗る?」「ラクダ乗る?」「馬車乗る?」とたくさんの客引きに話しかけられ続けて嫌になったし、ピラミッドの前は観光バスの群れで、情緒もへったくれもありませんでした。
カイロスークもひどかった。人が歩く前を通せんぼして歩けないようにして、物を売りに来る町は初めてでした。

本当にしつこい人、騙そうとしてくる人は少しかもしれません。でもその1人のおかげで、町の印象が悪くなってしまう。

どの町も素晴らしい史跡や博物館、美しい街並みがあるのに、あまりに行きすぎた観光地化は一歩間違えると「ガッカリ観光地」になりかねない。

まだ行っていないけれど、インドのバラナシとかもすごいらしいですね。
ああ、楽しみなんだか怖いんだか分からないけど、いつかその「tourist trap」っぷりを体験してみたいです。(それはそれで面白がっているわたし…)


英語翻訳:富田梨恵
ネイティブチェック:Shōn Sensei

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