朝はもう向こうからやってくるものではなくなる。

わたしの部屋は暗い。

祖父が建てた、おかしな装飾とコンクリートの目立つ大柄な家の、二階の端の屋根裏部屋がわたしのすみかだ。冬の寒さが六面の壁からズキズキ身を刺してくる。特に窓からの冷気は、枕元に見えない滝があるとしか思えない。だから、塞いでいる。

部屋に朝日はやってこない。寝るのに疲れたら、朝とする。

階段を下りると、南側の一面がガラス張りになっているリビングに着く。まぶしい。ヤカンに残った、少し前に母が沸かしたであろうお湯のさめたのを飲んで、庭に目をやる。

それでわたしの一日は終わり。

創作活動の糧にします!