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子供の脳出血 息子の闘病記~ようやくICUからでたられた~ 11


12月30日


今日一般病棟に戻ろうと話があった。午後に一般病室に戻った。

峠を越えたということ。

でも安静は変わらない。熱が高い。39度。

水分の摂取を許される。

眠っている時間が長い・・・

12月31日

相変わらず熱が高い。39.7度

髄膜炎と同じ症状だという。でも感染症は起こしていないから様子を見るしかない。

水分を異常に取る。

同じようにすべて尿になってしまう。

どうやら、中枢性のものらしい。体内に摂取できなくなっている。

低カリウム血症・・ナトリウムも足りなくなっている。

熱が高いので、水分をほしがるけれど節水制限。

1日1500ccまで。

体中が痛いという。代われるものなら代わりたい。

2008年元旦

夜明けに息子に声をかけた。

息子は眠っている。

「2008年の最初の朝だよ。日の出が見える。

 よかったね。無事に年を越したよ。朝日があんなにきれい。」

病院で迎えたお正月。九死に一生を得た年のはじまり。大丈夫、元気になるよ。

このまま、高熱は7日間つづいた。39度を超す高熱である。

しかも、ずっと背中をさすってほしいというので、主人はずっとさすっていた。

先生は「この出血は、引くまでとにかく痛い。頑張るしかない」という。

意識朦朧ではあったけれど、それでも少しずつ言葉も出るようになった。

熱が下がりはじめたのは、年をあけて10日目、出血から18日経過していた。

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