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子供の脳出血 息子の闘病記~ついにくも膜下出血3~ 9

しばらくして、ドクターが戻ってきた。

CT検査室まで、一緒に行き説明を受けた。

「かなり脳に出血しました。これが画像です。(CTの画像をみると中央が真っ白・・)

 これから6時間ごとにCTで状況をみます。

 もしも、出血がひどくなるようでしたら、状況に合わせて処置をします。」

「この白い所が出血ですか?」
 
「そうです。」

こういうとき、脳外科のベテランドクターは落ち着いていて、一切無駄なことも言わなければ、

全く状況説明だけに徹していて、どうなるかとか、こう思うなんていうことはいいません。

私は、画像の白い面積に愕然とし、これって・・・どうなっちゃうの???

考えがまとまらないまま、病室にもどった。

息子はそのままICUで管理。

6時間後にCTを撮る。また説明。血腫が広がっていない。これはいい兆候。


一睡もできないまま、一夜が明けた。

翌日、朝8時、昨日のドクターと主治医が部屋にきた。

「目が覚めたよ。でも朦朧としている。

 手も足も動く。昨日の記憶もあるよ。でも、これからが大変だから

 一喜一憂しないでください。これからの管理で手術の可能性もでてくる。

 まだ、安心はできませんから・・・」

申し訳なさそうに説明する主治医の先生・・「こんなことになって・・・」

「先生、手術はさせません!!あの子があの子じゃなくなったらかわいそうでしょ!?

 元の、あの子に戻してください!!」

「・・・・・・・」

 とにかく、時間の経過とともに症状が変わる。

 まだ、峠を越したとは言ってもらえなかった。


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