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子供の脳出血 息子の闘病記~教授の判断~ 13

教授の判断のおかげで、今後の治療方針も決まりました。

主治医も安心して治療できる。

このとき、大学病院というのはそれぞれの専門で力関係もあり

教授を筆頭に、上下関係がすごいところなんだと思いました。

やはり教授は、すごく権威がありかつ腕も良くないと尊敬されない。

ドクターが緊張して、話を聞く環境を作る先生なんてすごいことです。

 教授が背中を押してくれた。

これだけで、私たちも息子の担当チームも安心して今後を決定することができました。

「腕のいい先生は、手術して治すことが一番だと思っているから、

 このケースは手術すべきという判断がでたら、どうしようもなかった」

 そう主治医もいっていました。

 ガンマナイフは、手術とは違いその場ですぐ結果の出るものではありません。

 もし当て方を間違えると、

 「本来つぶしてはいけない血管まであてると、そのうち脳梗塞をおこす。」

 経過を予測して消すべき血管に照射する。

 さらにとり残しがないようにする。

 こういう技術は、やっぱり神の手なんだと思います。

 
 とり残しの問題。 

 3年後消えているといわれた患者でも、その後10年たって再発というのがある。

 ドクターいわく、見えないところで取り残すと、成長して大きくなる。


 あるいは、脳浮腫がおきたりする。

 脳浮腫もガンマナイフ照射後半年から1年で起こる場合が多いけれど、

 数年たって起こる場合もあるそうです。


 息子の入院していた病院で、同じ脳外科に脳動静脈奇形を持つドクター

 がいたそうです。

 今ではすっかり治って、別の病院でがんばっているそうです。

 息子にそんな話をしてくれた先生たち。

 入院中に本当に勉強になりました。

 「脳動静脈奇形は必ず治る病気だから」

 みんなにそう励まされて、毎日過ごしていました。

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