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子供の脳出血 息子の闘病記 ~学校生活に戻ると~#20

息子におとなしく過ごせというのは、本当に無理なことでした。学校に戻ると、今度は学校の先生と密に連絡を取るようになります。先生方も息子を注意深く見ていてくださって、毎日がハラハラドキドキだといわれました。

でも、その前に私は学校に行って、校長先生をはじめ学年主任の先生そして担任の先生とお会いして、「皆さんと同じ学校生活をさせてほしい」と申し入れました。しかし学校では、「責任が持てない・・・」と言われ、学校行事への参加には消極的でした。
とりあえずこちらの指示として、「けいれん発作が起こったり、頭が痛いと言ったら連絡を頂くこと。状況に応じて救急車を呼んでください。そして病院と主治医の名前を伝え、救急隊の人にこれを伝えれば対応してもらえる」と伝えました。
そして、「学校でどんなことが起こっても、私の言ったとおりにしてくださるのであれば、決して学校を訴えたりしません」と約束をしました。私も学校勤務。わかります。そういうこと。

12月にほぼ1年たつので検査後の状態も良好。でもAVM(脳動静脈奇形)はまだ消えていいない。
ほんの少しでも残っていれば、また出血するリスクはある。それでも、部活が許可されました。

でも学校側はそうはいきません。何度も話し合ってなんとかやらせてもらえることになったのです。

ところがです。

運動能力が格段に落ちている。走れない・・(体力がなくなってた)ラケットを持っても、ぜんぜんだめ・・・ショックだったようですね。
もう一つ、本人がつらかったのは、学力の低下でした。塾に戻ったのが11月。今までと違うクラスでの再出発です。

本人は納得できない。でも、学力も相当落ちていたのです。

しかも、勉強しても覚えられない・・・勉強しても得点に結びつかない・・なんでだ?

そんな感じでした。

部活も、やると青い顔をして帰ってきます。学校に話して再び休部することにしました。私は「とにかく、君は9か月休んでいた。しかもほとんど何もしないで漫画ばかり読んでいたんだから、取り戻すのに他の人の倍以上かかるんだよ。くやしかったら、やるしかないでしょ」

本人も部活に関しては、あきらめがついたのか、「高校にいけばまたできるね」と・・・

勉強は覚えられないから、本当に時間をかけるしかなかった。本人は「別に頭に異常はないよ」といってるし。

なんとかなるか・・・見守るしかありません。

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