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卒業~卒業生の言葉から そして贈る言葉

先週、卒業式か行われた。
去年は保護者も参列できない卒業式だったけれど、今年は保護者1名のみ参加という形で行った。

やはり、親の立場からすると高校の卒業式は節目の感があって親子で参加できる最後の学校行事のように思える。式の後には親子で写真を撮ったり、部活のメンバーと保護者と一緒に撮影したり、式の後も長い時間それぞれの時間を惜しんでいたように見えた。

印象に残ったのは卒業生の言葉だ。
「4月突然学校が休校になってちょっとうれしく思ったけれど、休みが続くと大学受験を控えた私たちはどうなるんだろう。授業がないまま時間が過ぎていく事に不安を覚えた。そして部活動。本当なら引退を控えた春季大会があって、今までの集大成ともいえるはずの大会が軒並み中止になった。そして夏の合宿の中止、本当なら後輩たちに色々なことを伝えるはずだった。ついに1学期が終わるころようやく学校が再開した。
このことは、私たちに日常が毎日普通に来ることの大切さを教えてくれた。
当たり前にあるはずのことが突然なくなってしまうこと。そのことがどれほど多くの事を奪ったのかを痛感した。だからこそ、日々を大切に生きなくてはならないということを知った。恨んでみても取り返せない事がある。」

日々を大事にする。

これは当たり前に明日が今までと同じように来ることが前提の毎日では、実感できないかもしれない。今年、高校生たちはいろいろな時間を失ってしまった。修学旅行も中止、体育祭も中止、夏季合宿も中止・・・あらゆる行事が中止となった。今も緊急事態宣言が解除されないので、部活もできない。

高校生活の3年間。たかが3年かもしれないけれど、彼らの年代16歳から18歳までの3年間は本当に密度の濃い時期だと思う。学校生活の意義とか、オンライン授業が進めば取り返せるとか言われていたけれど、彼らが経験するはずの時間は取り返せなかったのだ。それでも、日々を大切に生きる事がどれほど重要な事なのかを学んだ彼らは素晴らしいと思った。

経験は無駄になることはありません。必ずそれが意味を持つ日が来ます。頑張った日々を忘れないで、前を向いてほしい。これからの時代決して楽して楽しい日々ばかりではありません。くじけない心を大事にしてください。

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