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人材は人財

販売業おばさんパートタイマーだが、
同じお店に長く勤めている。

長く勤めているから、
私の前をたくさんの人が入ってきては辞めて
通り過ぎて行った。

もう名前も思い出せない人だらけ。
うまく仕事に馴染めず耐えきれなかった人もいるし、
会社の方針が合わなかった人も、
家庭の事情だったり理由は様々である。
           

だから餞別代ばかり払っている。

長く勤めて馴染みのお客様も増えた。
今のところ辞める気はないのだが、
最近は思うことがある。

人材って会社にとって人財じゃね?


去年、高卒の新入社員が入社して、
初めての出勤の日、緊張のあまり過呼吸でも起こすのでは?…と心配した。

この間まで高校生だったのだ。
いきなり大人の世界に入るのは勇気のいることだったろうと思う。

とても真面目な子たちで、
仕事を覚えるのに必死だった。

途中セクハラまがいのこともあって、
心が折れているのでは?…と思った頃、
「大丈夫?困ってない?」と声をかけた。
誰にも相談できなくて仕事を辞めたいと考えていたようだ。

真面目な子で笑顔が良く、
お客様への当たりもいい。
仕事をこなしていく才のある子がこんなことで、
辞められては困る…。

だから上に掛け合って絶対に守ろうと思った。

他の従業員にも協定を結んでもらって包囲網を構築することにした。

接客業には向き不向きがある。
次のご来店の機会に繋げるよう心良くお帰りになって
また行こう…と思ってもらうのも我々の仕事だ。

お客様は人に付く。

辞めて新しい人が入ってきたらそれで駒は揃っているように思うかもしれないが、現場の損失は計り知れない。

人財について日本はもう少し真剣に取り組んで欲しい。
いい人財はくだらない理由で失いたくない。

それは会社にとっても現場にとっても、
多大なる損失であると真剣に考えて欲しいと思う。

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