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黒革の手帖で東京湾に沈められていたかもしれない私

こんにちは。
saoriです。

私は子供の頃から
<ぬのどうぶつ>とお話をしていました。

(皆さんはぬいぐるみと言いますが私にとっては
ネコちゃんやワンちゃんと同じくらい家族なので
ぬのどうぶつと呼んでいます)

今日は私が<ぬのどうぶつ>たちとどんなお話をしているか
ちょこっとご紹介したいと思います。

お相手はきれいな水色のイルカさん、キューちゃんです。

「キューちゃん、ちょっと見てよこのYouTube」

「手相カウンセラーワジョさんのYouTubeですキューね。
ワジョさんのInstagramで紹介されたお料理おいしくて好きですキューよ」

「1時間25分前後の会話が共感の嵐なんだけど」

「ワジョさんの相方コトさんが思っていなくてもスラスラと
お相手の喜ぶようなトークを展開できちゃうエピソードですキューか」

「あれ、私もめちゃくちゃ得意っていうか息をするように勝手にできちゃうんだわ」

「まじですキューか」

「うん。たまに一人で飲みに行きたいなって思っても
カウンターにLEON系オヤジがいたら
『あ、私きっと無給でキャバ嬢しちゃう。
一人で一息入れたいのにこりゃあダメだわ』ってあきらめるの」

「ほっときゃいいキューのに」

「それがどういうわけだか口から言葉が勝手にスラスラ出てくるのよ」

「白石加代子さんもびっくりの憑依型ですキュー」

「でしょう?実は私、以前東京の街を歩いていた時に
『銀座でお仕事してみませんか』ってスカウトされたことがあって」

「初耳ですキュー」

「スカウトマンってね、ホストみたいなギャル男かと思うでしょう?
違うのよ。執事みたいな感じの老紳士だったわ」

「それも初めて知りましたキュー。
銀座ともなると違うものなんですキューね」

「こちらに警戒されないように配慮しているんでしょうね。
今にして思えばあの時あのオファーを受けていれば
自分のお店を持つ位のし上がれたのかもしれないわ」

「憑依型の話術を持ってしたら確かにお店は持てていたでしょうキューね。
でもsaoriさん一つ忘れてはいませんですキューか?」

「なあに?」

「エンパス気質ですキューよ!なんでも察しちゃうわかっちゃうから
政界や財界の知ってはいけないことをお偉方のちょっとした
お店の女性にいい顔したいだけのトークから勘づいてしまうんですキューよ」

「知りすぎた女...」

「今頃東京湾の藻屑ですキューよ」

「ひぇ~」

「saoriさんが今も生きていてキューちゃん良かったと思っていますキュー」

「世の中には知らない方がいい事もあるからね」

「なんでもわかっちゃう才能は夜の街でなくても使えますキューから」

そう言ってキューちゃんはそっと私の頭をなでなでしてくれました。
夜の街で大輪の花を咲かせることは幻と消えましたが...

「じゃあ、探偵にでもなろうかな!」

「ドジな探偵さんキュー」

「好きなアイドルは堀ちえみちゃんだったわ」

「それはドジでノロマな亀ですキュー」

そんなたわいない会話ができるのも東京湾に沈められなかったからこそだわ
としみじみ思うのでした。


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