見出し画像

morning note 第3日

久しぶりに夢を見た。

化粧室に入り着替えをする夢。着替えをした後トイレに珈琲豆の粕みたいなものを流す。最初は上手く流れないのだけど、そのうち正常に流れるようになる。化粧室を出て、樹木希林さんと言葉を交わす。何の話だかは覚えていない。

なんだか意味が分からない(笑)。まぁ夢ってそういうものだけど。その話とは別に、目覚める直前にモノノケの顔を見た。鬼のような、でも鬼ほど何かに対する恨みが強烈じゃない感じ。善良なものと醜悪なものが入り混じった存在。一瞬だったけど、まともに正面から顔を見たのはなかなかのインパクトだった。

小鬼…ゴブリン??かもしれない。そうか、なるほど。

あれはやっぱりわたしなのだろうな。心の片隅にほんの少し親しみの感情がある。ほんのちょっぴりだけど見逃せない親愛の情。

醜いゴブリン。いじましくて、悲しく哀れな存在。そうつぶやくと、いやそれは違う、と誰かが言う。

「人と仲良くなりすぎないためにオレはこんな容姿を選んでいるのさ。誰も傍によってまじまじと見たいとは思わんだろう?石を投げられることもあるが、それとてこちらにとっては投げた人の心がみえるだけさ。」

「それで醜さを装っているんだ。」

「醜いとか美しいとか、オレにはよくわからん。」

「でも、わたしはあなたになんとなく親しみを感じるけどね。」

「そんな奴はそうとう変わり者だ。お前くらいなものさ。」

ゴブリンが笑う。なんだかおもしろい笑い方。でも、意外と仲良くなれそうな感じ。

昨日の嵐が今朝は嘘のように晴れている。まだ吹き返しの風は強いけど。ここ2、3日の頭痛が嘘のように今日はスッキリしている。やはり気圧の影響だったのか。

天候が感覚や感情、意識に与える影響は大きいな。どのように影響しているのかを自覚することはわりかし役に立つのじゃないかな。少なくとも無自覚に影響を受けるよりはマシだろう。天気が良くなっただけでホッとしている。何か前向きな気持ちになっている。嫌な気分じゃない。わたし自身が何をしたわけでもないのに。

昨日の不安な感情は今はリアルには思い出せない。世界はいつも動いているから。時間も、わたしも、自然も。わたしの意志をその動きの中にどんなふうに乗せていくのか、反映させていくのか。持続力。自分の意志を、必要なことを必要な分だけ思い出す力。

そういえば、昨夜読んでた本は面白かったな。生意気で純粋な少女が王になるための苛酷な旅をする話。途中で眠ってしまったけど、それはつまらなかったからじゃないという気がする。今朝の夢は、どこかあの話とわたしの物語をつなぐ橋になっている気がしているのだ。旅の道連れは人間ではなく、半獣や騎獣でもなく、ゴブリンだったりして。御伴をしてくれと言ってみようかな。彼は嫌がるだろうか?






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?