mirai

週末はよく山の中にいます。水をよく飲みます。カレーをスパイスからつくります。言葉で企画…

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週末はよく山の中にいます。水をよく飲みます。カレーをスパイスからつくります。言葉で企画と物語をつくります。古今東西さまざまな物語を研究します。人や物事の新しい魅力的な側面を見つけることが僕の技術です。個人のちいさなお悩みから企業単位の事業課題まで前向きに取り組みます。

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test and 約束

はじめての投稿。 これから何を書いてゆくのか。noteという場所に何を書けばよいのか。書いて、どうなるのか。ま、考えるより先にやっちゃえ、ということで最近よく思うことを書いてみる。 これからは、自己犠牲を否定しよう。 その上で身近な人を大事にする。それができないなら辞める。 まず1番に、家族。 次に、恋人。 3番目に、友人。 そして、仕事。趣味。 それらを大切にできてはじめて、やる。音楽も、ストーリーづくりも、個人のプロジェクトも。もし予定が重なったら、迷わず大切な人を

    • 旅の終わりを考えると涙が溢れそうになる

      2020.5.30 大切な人との終わり方を考えるのは昔からの悪い癖だった。 例えば小学生の頃、母の誕生日。隣の布団で眠る母の寝顔を見ながら「ああ、この人はまた一年、死に近づいてしまったのか」と途方もない寂しさと孤独を感じ、涙が止まらず寝れなくなる。そんな心優しき(いや、どネガティブ?)少年だった。ちなみに母は今も元気です。 大切な存在がある以上、別れも考えておかないといけない。それは大切なものを持ってしまった人間の義務なのだと思う。 隣で寝ている人。この人の人生が終わる時

      • 学び直し。

        30歳を目前に、自分のこれからを考える。 そして絶望する。欲にまみれた自分に。やりたいこと、行きたい場所、つくってみたいものが溢れている。でも人生はそう長くない。閃光のように過ぎていった30年分の時間。きっと、あと4回ほどまばたきすると60歳だ。やれることには限界がある。ポストコロナの頃にはきっと、自分も社会も価値観が変わっている。 こんな時、これまで自分がやってきたことを棚卸しするのがいい。特に大したことを実現したわけでもないし、これからも成し遂げる予定はない。自分

        • 偏愛と仕事の距離を縮めていきたい。

          ちょっと前の話。 とある企業にて、グループ内外から集まった有志約400人を前に話す機会をいただきました。(教育実習や音楽をやってた頃の場感って、こういう時に役立ちますね) 先輩方がマーケティング、ブランディング戦略、マス広告クリエイティブについて話す中、若輩者の自分が語れることって正直ない。。それなら等身大の自分の話をば、と腹をくくり、『絵本という偏愛』というニッチなテーマを設定。 大学時代から始めて丸7年になる絵本づくり。 その過程で得た知見を、どのように日常のク

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        test and 約束

          不便な時間をつくる。

          先週末、精進湖までキャンプへ行った。 中央道の長い渋滞を抜け、富士河口湖町へ。 山の斜面には薄く雪が積もっている。 キャンプ場に到着し、車から降りると足元には霜柱。 前日はマイナス10度まで冷え込んだらしい。 この時期は空気が澄み渡っていて良い。 晴天にも恵まれ、富士山の解像度はこれ以上なく美しい。 新調した焚火台の中で燃える炎の柱。 ひとつのかたちにとらわれず揺らぎ続ける 不完全燃焼色のそのフォルムは、いつまで見ても飽きることはない。 この安心感は、太古の祖先が火によって

          不便な時間をつくる。

          渇き、と生きなきゃと思う。

          僕は根っからの水好きで、自分でも不思議なくらい 食事中にがぶがぶ飲む。初めて食事する人にはいつも言われる。 「健康的だねぇ」 一食で飲む水の量は、おおよそ1.5~2.0ℓ。 困るのは水のおかわりがセルフサービスではない飲食店なのです。 「すいません、お冷のおかわりください」 この言葉を繰り返す度、定食屋のおばちゃんの顔色は怪訝になる。3杯目から僕も手を挙げることが億劫になってきて、ついに 「あ、僕、水たくさん飲むのでボトルで置いてもらえますか?」 と言う。

          渇き、と生きなきゃと思う。

          友人の移住計画の話。

          彼は今年5月の結婚式を期に、東京から北海道への移住を考えている。 地方への移住計画の話はずっと前から聞いていた。しかし先週ついに、夫婦で知床旅行に行った際、そこに住むことに決めたらしい。決めたのは奥さんらしいけれど、とりあえず住む場所に失敗するなら早いほうがいい、と彼も承諾したとのこと。 なんでも知床の町はテレワーク化を推進していて、働く環境には困ることはない。行政と連携した地域活性隊?のような仕事もあるらしく、彼はPR会社に勤めているので仕事には困らないようだ。 彼は

          友人の移住計画の話。

          競う

          競ってることを忘れてた。 コピーライターは、コピーライティングという競技を戦っている。-TCC展2017 もちろんクライアントはそれぞれの業界で戦っている。彼らの影で、僕らコピーライターはクライアントの課題解決に応える。コピーライターどうし知恵を交換し、支え合い、世の中により良い解決を生み出していく。 そういうことだと思っていた。 でもその考えって、甘いんでしょうね。 コピーライターどうしでも、競い合っている。そうしないと、業界全体での技術の底上げはないし、個人として

          競う

          エンタメの習慣化

          一年前から名探偵コナンを読んでいる。 コナン公式アプリというものがあって、そこでは一日一話ずつ話が更新されている。僕はそれを毎朝電車に揺られながら読んでいる。 地上波で放送された当時、僕はまだ幼稚園?くらいだった。当時の少年にはちと内容が濃すぎて、怖くてしばらく見れなかった(確かピアノの呪い的な回だった)。それからはアニメや映画を見たり見なかったり。 でもこれ、改めて見るとものすごく面白い物語ですね。まずは設定。論理的な推理モノと、薬で体が小さくなるという非論理的とのか

          エンタメの習慣化

          負けの数

          加藤一二三九段が引退した。 14歳7か月で四段に昇段、これは当時のプロ入り最年少記録。のちに18歳で順位戦A級に昇級し、「神武以来の天才」と呼ばれたらしい。 僕は小学校から中学校まで将棋を指していた。対局相手はよし君。小学校時代は始業1時間前には登校し、誰の足音もしない教室で、ふたり夢中になって駒を追った。 彼の得意戦法は四間飛車。それは当時、羽生竜王の得意技だった。そんなプロ棋士まがいの闘い方に負けじと、僕も棋符をあさった。その中に加藤九段のものがあった。居飛車棒銀の

          負けの数

          「答える」と「応える」

          このふたつには絶望的な差があるけど忘れがちだと感じているのでメモ。 正解のある問いに対し、正確な解を出す。これが「答える」。それに対し、正解のないものに最適な答えを出す。それが「応える」だと仮に定義しよう。 例えば、前者は学校のテスト。逆に後者はそれ以外とも言える。ふたつの違いは、その答えを導き出すための要素に「相手」があるかどうか。 僕の人生の約半分を占める学校生活で求められていたのは「答える」だった。一方、仕事の場面で大事なのは「応える」だろう。仕事には必ずお金を支

          「答える」と「応える」

          昇華

          去年の夏、病にかかった。気の病だった。 原因は自分のせいでもあり、誰かのせいでもある。よくある話なのかもしれないが、いざ自分に降りかかってきた時、それを受け止めきれるほどの心の容量を僕は持ち合わせていなかった。 症状は睡眠障害と摂食障害。 2カ月もの間、眠ることも、食べることもできない日々が続いた。睡眠導入剤を飲んでも効果がなく、体を疲れさせようと深夜2時から1時間半、近所を散歩した。やっとのことで寝ても1時間くらいで目が覚める。食事も喉を通らず、吐き気を我慢してポカリ

          AM4:00の後悔

          午前4:00。 徐々に紫色に染まる空。夜明けが赤坂に降り立つ。煌煌と輝く蛍光灯の下、デザイナーふたりと朝を迎える。翌日のプレゼンに向けての最後の追いこみ作業。打ち合せを2時間後に控え全員が黙々と手を動かす。 まったく、なんて制作スケジュールだ。なんて、文句を垂れてもしょうがない。差し入れのアイスを食べながら黙々と作業する。正直、20年後に今のような働き方はできないし、したくもない。やり場のない不満や不安が溜まってきた時、よく「何を大切に生きてきたか」について考える。それを忘

          AM4:00の後悔

          ストーリーの交差点

          初夏だ。 赤坂見附駅A出口を出て、青山通り沿いを渋谷方面に向かう。ゆるやかな坂道の向こう側に、太陽が沈みかけている。長めの打ち合せを終え、会社に戻っている。 ふと、楽しそうに笑うおばあさんを見かけた。 ビルの入り口を背にして、付き添いの男性に写真を撮ってもらっている。白髪まじりのショートヘア。薄手で無地の茶色いコートを羽織り、胸元には大事そうに写真を抱えている。木製の額に入れられた笑顔の男性の写真だ。年齢はおそらくおばあさんと同じくらいだろう。 妄想が頭をよぎる。 他界

          ストーリーの交差点

          ハッピーでもバッドでもないエンド

          About Timeという映画を観た。二度目だ。 2013年に公開された、Mr.BeanのTVシリーズを手掛けたリチャード・カーティスが監督・脚本を務めるSF恋愛映画。邦題は『愛おしい時間について』。その内容は、安易にポスターやDVDのパッケージから想像するなかれ。ただの恋愛映画ではない。設定はSFながら、身震いするほどの現実がそこにある。深い家族愛と、今この瞬間との向き合い方をユーモアとアイロニーを織り交ぜながら教えてくれる。 初めて観たのは数年前の初夏のこと。とあるドラ

          ハッピーでもバッドでもないエンド

          じぶんのことば

          コピーライターという仕事をしている。 企業から顧客へのコミュニケーションを、言葉を武器にお手伝いするのが仕事。具体的には企画のコンセプト設計やキャッチコピー、ネーミング、CMコンテなどをつくっている。 誰しも経験あると思うが、コミュニケーションというものは難しいことこの上ない。街ですれ違った好みの女の子に、簡単に自分を好きになってもらえるだろうか?それを、企業が人間にやろうとしている。僕たちコピーライターは公認のゴーストライターみたいなものだ。 そんな仕事柄、僕が日々書

          じぶんのことば