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2016年1月19日 黒島

長崎旅日記二日目。1月19日火曜日、黒島。

朝起きると窓の外は雪が飛んでいました。風が強いので降っているというより雪の粒が舞い飛んでいる。
朝食はアジの開き、生卵、おから、漬物、島豆腐の味噌汁、おひつでご飯。
美味しくて二杯おかわり。

防寒してまずは昨日も訪れた天主堂へ。

外は寒いのですが、堂内で光が差すとほんのり暖かい。
壁もステンドグラスの光で花が咲いたように色づいて、一瞬だけ春が来た気分。自分の影も赤や青に二重に見えて楽しい。
だが我に返るとやはり寒い。冬でした。

教会守の女性が色々お話してくださったのですが、暖かい季節は堂内に光が満ちてもっと綺麗だとか。
今の時期は大したことないわね、と地元の方ならではの贅沢なコメント。

今日は徒歩で島散歩。
写真は晴れ間に撮っているので天気が良さそうに見えるのですが、風が強く時々吹雪くことも。

カトリック墓地でもこの直後に雪が。
風の音だけがゴウと聞こえる中、雪の粒が舞い散って墓地を覆いつくすのをただ眺めていました。

本来ならこの辺りで昼フェリーに乗って佐世保に戻る予定だったのですが、港に問い合わせてみると欠航。この風なのでちょっと予感はしていた…。
とりあえず夕方フェリーに望みを託し、宿で一休みして散歩再開。

歩き出す前に、近くの商店で食料と壱岐ゴールドを入手して元気が出ました。燃料!
この旅の最中あちこちでお世話になった壱岐ゴールド、美味しくて安いのに関東ではあまり見かけません。勿体ない。

徒歩だと自転車よりさらにスピードがゆっくりになるので、昨日は入れなかった細い路地や通り過ぎてしまった小さな物に気付きます。

細い道を抜けると集落が広がって、その先の細い道をまた進んで。

つい某SIREN感覚で武器になりそうな物を探してしまいます。火掻き棒とか。

火掻き棒は無かったけどスコップならありました。

これで生き延びられる!

終了条件:フェリーでの島からの脱出

…のはずだったのですが、ここで夕方のフェリーも欠航との報が。
本日も黒島泊確定です。今後の予定を組み立てなおして次に泊まるはずだった宿にキャンセルの電話など入れつつ散策。

しかしこの風です。足を止めると寒い。

こんな風に日が差してくると血液がじんわり溶けるように暖かいのですが、それ以外は基本寒い。吹雪いてくるので合羽を着てひたすら歩きます。

赤土の畑では大根が育っていましたが、収穫後すぐ食べない分はこんな風に干される様子。

切干大根にしているパターンも見かけました。そして夕飯も切干が出ました。
美味しく頂きました。

調子に乗ってどんどん民家もない山の方へ。

古い石垣が林の中にあったので、昔はこの辺りも家があったのでしょうか。

山奥に進みすぎてしまって大丈夫か心細くなってきた辺りで大きめの道に到達。

これで一安心。昨日通った道に戻れたので宿に戻ります。

そしてもう少しで宿という所で雪が本格化。

吹雪く吹雪く。

宿に戻って夕食まで間があったので冷えた体を壱岐ゴールドお湯割りで温めます。生き返りました。

夕食は昨日に引き続き盛沢山でした。
お造りに煮つけに小鉢、どれも美味しい。でも昨日は無かった肉じゃがや豚汁が出たので時化で漁に出られなかったのかなと。
仕事で来ていた方も二日間帰れず泊まっていくようで、何だか一人遊び客で申し訳ない…と思いながらも美味しくビールを頂きました。

翌日のフェリーに望みを託しつつ就寝。
三日目に続く。



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