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カウンセリングとスキーマ療法

気付けばもう1年以上も記事を書いてなかった。
なぜ私は突然書かなくなるんだろうか、、
久しぶりに文章を書いてみたい気分になった。

今日はカウンセリングとスキーマ療法のことを書いてみようと思う。

自分の歪んだ考え方や感情表現のせいで、大切な人との関係にヒビが入ることに悩んでいた時に、偶然「受動的攻撃」というものを知り、私がやってるのってまさにこれじゃんと思った。
怒りを直接的に表現せず、消極的かつ否定的な態度で相手を困らせるような攻撃をしてしまうこと。
私もそうだが、母親もずっとそうだったし今でもそうだと思う。
歪んだ自分をなんとかしたくて、近隣でカウンセリングを受けられるところを探し、予約した。
去年の夏頃のこと。

初回は今困っていること、これまでどんな環境でどんな風に生きてきたかなど、とにかく話を聞いていただいた。
全然否定をせず、それは大変でしたねと相槌を打ってくださる先生で、とてもありがたかった。

困りごとに対していろいろなアプローチの仕方がある中で、私に向いているであろうと勧めていただいたのが、スキーマ療法だった。


認知行動療法で改善されないような心の深い部分での生きづらさなどを改善していく療法らしく、読書や知識のインプットが好きな私には合っている気がしたので、ワークブック2冊を購入して、取り組み始めた。

カウンセリングは3〜4週間に一度1時間で、それまでに家でワークブックを使ってワークに取り組んでいく。

Book1は安全な環境を整えたり、自分の状態をモニタリングする練習をしたり、マインドフルネスや、自分のご機嫌取りを身につけたりして、本格的なスキーマ療法に入る準備という感じ。

私はいつも頭の中がごちゃごちゃ、不安や雑念で溢れているので、そういった思考を川を流れる葉っぱにのせて、ただ流れていくのを見ているイメージをするワークなんかは、とても有効だと感じた。
でも、落ち着いている時はそういうワークやマインドフルネスを意識できるけど、渦中にいる時はそんなこと忘れてしまってるのでまだまだ訓練が必要。

Book1の終わりはとても過酷なワークだった。
生まれてからこれまでの自分の人生年表を作るという作業。
この過酷な作業のために、事前にセルフモニタリングやコーピングやマインドフルネスを身につけられるようにこの本は作られているのだけど、過去の辛かった記憶や傷ついた記憶を思い出す作業は思ったよりもダメージが大きかった。
この作業に必死で取り組んだ数週間は気分が落ち込みがちだった。

私は過去を美化しがちなので、なんとなく幸せな人生だと思っていた(というか思い込みたかった)けど、できあがった年表を見ると、思ったよりもたくさん傷付いていたし、怯えていたし、他人に気を遣っていて、頑張って生き抜いてきたんだなと感じた。
そして、そこから私の中に根を張っていったスキーマが見えてきた。
「愛されない、わかってもらえない」とか「評価されたい」とか「世の中は何が起きるかわからない」とか。

今はBook2の真ん中あたりまで進んでいる。
カウンセリングに通い始めて半年くらい。
受動的攻撃をしなくなったかと言えば、そんなことはないと思う。
今も憂鬱で仕方ない日もあるし、相変わらず小さなことで大きなダメージを受ける。
生きづらさが激減したという実感はないけど、でも無駄ではないと感じている。
自分の心の健やかさを守る手段を知れたことも、私の認知や感情がどのような癖を持っているのかを認識できたことも、今すぐ全部が良くなるとは思わないけど、少しずつ改善されていくんじゃないかと思っている。

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