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燃えよ日本人。質の時代は日本の時代

2022年11月15日、国連は「エイト・ビリオン・デイ」としてレポートを発表しました。
世界の人口が80億人に達した日です。

世界の人口は2022年11月15日に80億人に到達し、その後、2030年に85億人、2050年に97億人に増加する見通しです。しかし、人口増加率は1963年2.27%のピーク以降、一貫して低下基調をたどっており、2020年には1%を割りました。

かつて「人口爆発」とも呼ばれた急激な人口増加にはすでに歯止めがかかり、世界人口は2086年に104億人でピークに達するものと予測されています。

(出典:日経新聞2022年12月5日)

しかし、これよりも厳しい予測をしているのは米ワシントン大学保健指標評価研究所です。

米ワシントン大学保健指標評価研究所がまとめた研究によると、世界の人口は2064年頃には約97億人に達してピークを迎えるが、今世紀末までには約88億人にまで減少すると予測されています。

そして、以下の図は世界の出生率です。タイトル「女性はより少ない子供を持つ」。今後、世界的に出生率が低下するということです。

(出典:米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME))

出生率の現象による、人口減少は経済に直撃します。
教育を受け、仕事をする女性が増え、避妊が簡単になったことで、女性が子供をより少なく産む選択をしている、とレポートされています。しかし、これは女性にとって悪いことではありません。社会の進化ともいえることです。

(出典:ランセット(英国医学誌))

英国の権威ある医学誌であるランセットに発表されたのが上記グラフです。タイトルは「選ばれた国々の人口がどのくらい変化するか 2017-2100」

●日本の人口は2017年には約1億2800万人でしたが、今世紀末までに5300万人以下に減少すると予測

●イタリア約6100万人から約2800万人へと劇的に減少

●日本とイタリアに、スペインやポルトガル、タイ、韓国などを加えた計23か国で、人口が半数以上減少すると予測

●中国は今後4年でピークの約14億人に達し、その後は2100年までに半数近く減少して約7億3200万人になる

●イギリスは2063年に約7500万人から2100年までに7100万人へと減少また、IHME(米ワシントン大学保健指標評価研究所の研究)による予測を見てみましょう。

●5歳未満の人口:2017年の約6億8100万人から2100年には約4億100万人へと減少

●80歳以上の人口:2017年の約1億4100万人から2100年には約8億6600万人にまで急増

日本は今後、人口が減少し、経済的にも厳しくなるという予測はよく聞かれる話です。しかし、実は世界中で人口減少が早ければ2065年にも始まるのです。

今、インドが人口が伸びているのは、子供を産める年齢の女性の数が多いからであり、決して、出生率が伸びているわけではありません。つまり、だんだんと人口増加率は減少し、いずれ人口減少に転じます。高い出生率を保つ地域はサハラ砂漠より南のサブサハラという地域です。

日本だけが人口減少ではなく、地球規模で人口減少が始まるであろう時代です。そして、人口が伸びている地域がありながら、世界の人口増加率は1%を切っているわけですから、人口がピークを迎えている、あるいは減少し始めている地域が出てきています。移民がなければ、人口が減少しているはずの国もあるのです。

世界の人口は、産業革命以降に爆発的に伸びました。そして、その爆発的に伸びた人口は生産も伸ばしました。消費者が爆発的に伸びることで経済規模は膨らみました。

しかし、その人口が世界的にピークを迎えようとしており、人口が減少する国も増えてきます。

消費者は減少し、経済は規模を追っても、消費する人口がいなければ、当然ながら規模を大きくすることはできません。

日本は世界に先駆けて高齢化、人口減少を経験しています。いわば世界のモデルにもなる国です。

人口が伸び、経済が拡大していた時期は、生産量を増やすことが良いとされる時代でした。しかし、人口が減少する時代では消費者が十分に満たされるだけの生産量はすでに実現しています。そうなれば、より質の高いものが求められることになるでしょう。

令和は質の時代と以前に書きましたが、それは、日本だけではなく、世界的な時代の傾向ではないでしょうか。

世界的に人口が減少していくわけですから、日本と同じように世界的にも生産量ではなく、質が大切にされる時代となるはずです。

では、質の時代に大切なことは何でしょうか。

私は、仕事に対する志、魂、そこに込める願い、だと思います。

質の高い製品、質の高いサービス、質の高い仕事、これらは、その仕事をする一人一人の志が高くないと実現しません。

適当な仕事では、「質の高さ」は実現することはありません。

日本が本来大事にしていたのは、「質の高さ」です。江戸の時代には世界に誇るべき仕事が数多く残されています。

昭和で拡大を経験し、生産やサービスを拡大することを経験しました。平成ではデフレを経験し、より安くて良いものを広めました。そして、それらの経験を踏まえ、世界に先駆けて人口減少、高齢化を経験している日本は、「質の高い」製品、サービス、仕事をする時代に突入していると私は思います。

日本を含む世界がインフレとなっています。「値段が高くてもこの会社のサービス、製品が買いたい」「あなたから買いたい」、そう言われる会社や人が、社会から支持されるに違いありません。

本来の日本人にとって、「質の高い製品、サービス、そして仕事」は最も得意とする分野のはずです。

実は、今、日本の時代がやってきていると確信します。
さあ、燃えよ日本人!質の時代は日本の時代だ!

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