システムアナリストとか、上流SEのキャリアパスとか

※ぼんやりしたコラムです。ガチめの人は「そんなぬるくねぇよ!」ってなるかもですが怒らないでください。

前回、新卒・ビギナー向けの「ITってどんな仕事?」で自分が経験してきた色々な職種について触れました。

で、今回はもうちょっと踏み込んだ領域の話です。
前回もコンサルやプリセールスについて触れましたが、上流系SEのキャリアパスとしてシステムアナリストもあったなぁと思い出したので少々話したいと思います。
(※他ポジは略称使いがちですが、SAだとシステムアーキテクト、ソリューションアーキテクトとかもあり混乱するので全表記にしてます)

システムアナリストとは

なんだかカッコイイ名前がついてますが、システム開発プロジェクトで上流やってた人間だったら近いことはできるんじゃないかな。
これまたコミュ力だったり、顧客折衝能力だったり、何より業務分析やプロジェクト/導入予定システムに問題がないかの判断etc…という幅広い能力が求められます。

…が。
本当にそんな高度なことを自分がしていたんだろうか…?

システムアナリストだった時の話

外資だったころなんですが…そもそもPJの話自体が先にあって、社内SEとして都合上このポジションに就いただけでした。自分としては日本的に言わせると「社内SE」のつもりだったのですっかりポジション名を忘れていたんです。
小規模なプロジェクトだったので「システム関係ほぼお任せ」みたいな丸投げ状態で、ポジションとして適切なのがシステムアナリストくらいだっただけの話。
なので一般的な内容を確認したくもうちょいググりました(オタクとシステム屋はすぐググる)

やっぱなんかすごいこと書いてあるな…
「ていうかコンサルとの違いって何だよ
概要だけ見たらまた混乱しました。

システムアナリストとコンサルの違い

システムコンサルタントは、企業の経営課題に対してシステムによる解決策を提案します。また、導入するにあたって要件の整理や問題点の抽出部署間の連携などをサポートし経営陣へのプレゼンテーションや予算に関する承認作業なども行います。
一方、システムアナリストは、既存の情報システムの構造や業務フローに関しての分析を実施したうえで最適な利用方法を検討します。さらに、導入前の試算や導入後の結果から情報システムが企業にとってどのようなメリットやデメリットを生み出しているのか評価します。

https://www.bigdata-navi.com/aidrops/3952/

なるほど…確かにやってた(小規模だけど)

やってたけど、なんか違いがイマイチ…?

(中略)現状、この2つの職業に明確な区別はありません。

https://www.bigdata-navi.com/aidrops/3952/

やっぱりそんな違いないんかーい!!!って内心突っ込んじゃったけど、なるほどシステム開発あるあるだもんな~と。

上述したとおりシステム周りほぼ丸投げ状態だったので、導入検討~評価+実質上記のコンサル業務とシステムアナリスト業務両方全般やってました。何度も言うが小規模だったので。
大規模PJITコンサルで入って結局仕様書の整理しかしてなかったよ…という人の話もよく聞くんですが、それと逆パターンですね。中小企業やPJだと一人の人間がカバーする範囲ってやたら広いんだ。上流は特に。

これは外資を経験して分かったことなんですが、欧米だと結構ハッキリ分かれているんですよね。日本より圧倒的に分業文化なのでポジション名を選択しやすいし自分でも認識して仕事してる人が多いと思う。
日系SIerだけで働いてるとこういうポジション名にピンと来ない人多いと思うんですが、内容だけ確認すると「あぁやってたわコレ」っていうのが沢山出てくるんじゃないかな。
かと言ってスペシャリストとしての自信はないので私個人としてはあまり「できます!経験あります!」って大口は叩きたくないな~~~って思うんですが。これも日本人的な感覚なのかもしれません。
でもちゃんと分析してアピると転職時に有利なので、ポジション名と近い経験をお持ちの人はその名称で書いちゃっていいと思います。ポジション採用じゃなかったとしても内容が実質同じならポジション名で書いた方がアピれる。

上流SEにお勧めなキャリアパス

そんなわけでSIerでプロジェクト経験積んで、「上流好きだな~」とか、「分析や要件定義とか好きだな~~~」とか思った人のキャリアアップとしてお勧めなのが

・システムアナリスト
・システムコンサルタント
・プリセールスエンジニア

あたりです。もっとあるだろうけど私が経験した中では。
上の方がより専門的、下の方がよりビジネス寄りっていうイメージ。
(プロジェクト寄りになりたい人はPMとかPMOを目指そう。PM→プリセールス、PM→コンサルって人も沢山います。逆も然り)

技術<ビジネスだった自分の話

前回の記事含めてなんとなくお気づきかもしれませんが、私は正直技術力は全然ないです。胸張って言うことじゃないけどマジでないです。プログラミングとかなら絶対今の小学生とかのがもっとやれると思います。
どちらかというとビジネスサイドの考えをしてしまう人間で、業務効率化だったり(いわゆるBPM領域)、課題解決だったりを顧客やチームの人と一緒にあれこれやってくのが好きな人間です。

昔はそこまでコミュ力高いと思ってなかったのでコンサルとかも絶対無理と思ってたんですが、15年↑システム業界にいて痛感したのは「現場で手を動かす職人系を突き詰める方が自分には不向き」でした。
漫画描くのはいくらでも突き詰めたいと思うのにね、なんででしょうね笑

大昔は「ずっとPGでいるのは無理。出世するならマネジメントへ」と言われてたんですが、今やシステム関連慢性的人手不足だし、経験積んだエンジニアだからこそやれるPGの領域というのもあります。
なので本人が何やりたいかとか、得手不得手はなんなのか…とかで選択するのが一番大事でしょう。

私は6~7年チームメンバ/リーダー(+添える程度のPM)としての上流SEを経験した後、BPM領域が一番好きだと気づいたので、更に上流に向かったビジネス側へのアプローチにキャリアチェンジしていきました。
勿論人を管理するの大好き!って人はマネジメント領域に行くのもアリだと思います。人を育てるのが好きって人は育成系もあるし、やれることって沢山ある。システムの世界は幅が広がって面白い。

という話をITから離れる決断をしちゃった人間が言うのもなんなんですが笑
私みたいに極端な人間じゃない人には普通にシステムの世界で色々なキャリアチェンジ/キャリアパスを考えていくのがお勧めです。

システムアナリストを調べてたら「これってつまり上流系のキャリアパスの一つだよな~」と思ったので話を膨らませてしまいました。
現在SEで将来のキャリアアップについて悩んでる人の一つの参考になれば幸いです。

M

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