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簡単に作れる微生物資材で野菜を元気に!

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。最近はAIという文字を見ると人工知能をイメージするのが一般的になってきましたが、今日は人工知能とは違ったAIをご紹介します。「えひめAI」です。簡単に作れる微生物資材で農作物の病害予防や土壌改良などによく使われています。
身の回りにあるモノで簡単に作れるのでプロ農家だけでなく、家庭菜園をされている方でも使えます。

●えひめAIとは
えひめAIとは、愛媛県産業技術研究所で開発された環境浄化作用のある微生物のことで、 環境浄化微生物を海洋の浄化や河川などの浄化を目的に研究されたものです。

この環境浄化微生物は土壌の土着微生物の活性化につながるということから、農業においても土壌改良や病害虫対策として活用されています。

えひめAIは酵母菌・乳酸菌・納豆菌を糖分で発酵培養させており、身近な素材を使って安価に自分で作ることができます。

えひめAIを土壌に散布することにより、えひめAIに含まれる微生物が土壌の有機物を分解し、土壌に従来より存在している微生物をも活性化(増殖)します。
もともと土壌に存在している微生物が増えることや微生物の多様性を促進することにより病源菌を抑制し、さらに土壌中の有機物を積極的に分解するので、植物は栄養を吸収しやすくなることにより病害虫に強く美味しい野菜や果物を作るための助けになります。
また葉面散布をすることで葉に特定の有害な菌が増殖することを防ぐ効果もあるといわれています。

●えひめAIの作り方
では、えひめAIはどのように作るのでしょうか?えひめAIもいろいろアレンジされて様々なモノがあるようですが、最もベーシックでかつ身近にある素材を使った方法をについて記載したいと思います。

必要な材料は以下の通りです。

【必要な材料】
500mlのペットボトルで作る場合の必要なもの
・砂糖15g
・ドライイースト5g
・ヨーグルト25g(飲むヨーグルト、乳酸菌飲料でも代用可)
・納豆数粒
・お湯250ml(40℃前後がいい)

実は作り方の手順はものすごく簡単です。

【作り方】
① 砂糖、ドライイースト、ヨーグルト、納豆、お湯をミキサーに入れて
 よく混ぜ合わせる

② 混ぜ合わせたらペットボトルに注ぎ入れ、40℃くらいに保温します。
 保温用ペットボトルホルダーや、ワークマンで販売されている真空ペット
 ボトルホルダーなんかがあれば、温度制御付きの機械を使わなくてもなん 
 とかなりそうです。
 ※僕はお風呂に持って入って漬けています。wwww
 (夏ならこれで大丈夫です)

③ 24時間放置。パンやお酒のような甘酸っぱい発酵臭がすれば完成です。
 水道水を足して500mlにしましょう。
 注意しなければならないのは、発酵時にはガスが発生しますので、フタ
 は緩く閉めましょう。想像以上にガスが発生します。ペットボトルの
 ふたが飛んで中身をぶちまけてしまった、、、みたいなことにならない
 ようにしてくださいね。

土壌改良目的で使用する場合は500倍~1000倍希釈が推奨されています。
葉面散布は1000倍程度の希釈が推奨されています。

微生物資材なので即効性があるわけではありません。
定期的に施用してあげることが大切です。


【問い合わせ】
TEL 080-3396-5399
MAIL t.ogawa19720117@gmail.com


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