品質のよい農作物 は 売れる農作物か? (農業)
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。今日は農業者がよく陥りやすい思考「おいしい作物をつくればうれる!」についてお話したいと思います。
最近は農業マーケティングなどの言葉も普及し、マーケティングや販売努力の重要性が認識され始めましたが、必ずしもマーケティングや販売努力を実践しているか、、といわれればそうでないケースが多いと思っています。
一般産業においてもよくベンチャー企業などでは新しいものを作ったり、新しいサービスを作り出すことには非常に力をいれて頑張りますが、いざ販売しようとすると販売戦略が十分に描けていなくてモノが売れない、、ということが多いです。
ベンチャー企業にもよい技術を持っていたり、よい製品やサービスを生み出していたりする企業もたくさんあります。ベンチャー企業は起業家の強い想いから立ち上がっているケースがほとんどだからです。
しかし技術志向になりがちで よい製品 や よいサービスは生み出されるが事業拡大のフェーズではなかなかうまくいかないケースが多い。
これは「よい製品=売れる」が成り立たないからです。
事業拡大を狙う場合は事業モデルの構築やよいものをよりよく伝える販売力が必要になります。
これは農業にも全く同じことが言えます。
農家や農業参入企業の方と話をしていると「よい作物」を作ることには 熱い想いがあるものの、販売(販路)に関してはあまり考えられていないケースが未だに多いです。
いくらよい作物を作っても消費者に「こだわり」や「味の特徴」に関する情報が届かなければ売れわけがありません。なぜなら消費者は食卓で「食べ比べ」をしているわけではないから、味の特徴などがわかりにくいからです。
まずは品質のよい農作物を作りつつ、消費者に手に取ってもらえるように栽培に関するこだわりや自分の農作物の特徴をいかに消費者に伝えるかという戦略が必要です。
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