見出し画像

東証は3市場へ

本日スタートの「東証再編」

新年度がスタートした。

東京証券取引所(東証)では、

4月4日より従来の「1部」、「2部」、「マザーズ」、「ジャスダック(スタンダード・グロース)」の4つの市場区分を「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場へ再編する。

「上場企業の質向上を目指した60年ぶりの大改革」との触れ込みだけに、新時代の幕開けとなることを期待したい。

もっとも、中身の変化には乏しい。厳格化されたプライム市場への上場基準(流通時価総額100億円以上など)に未達な企業でも、達成に向けた計画書を提出するだけでプライム市場入りが認められる経過措置を活用した「プライム暫定組」は300社近くにのぼるからだ。

プライム暫定組でも、計画書の公約どおりに基準をクリアできれば、株価の変貌も期待できよう。しかし、改善できなければ、2025年1月にはTOPIX(東証株価指数)から除外される可能性がある。

特に持合いなどの政策保有株、創業者保有株などを除いた流通株式時価総額が100億円未満の銘柄の場合、2022年10月から段階的にウエイトが低減され、売り圧力に晒される可能性もある。

実質的な銘柄の振るい落としが始まるとみられることから、「プライム暫定組」には厳しい洗礼が待ち受けていよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?