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業界研究と企業研究の違いとは?

就職活動のファーストステップとして、おこなうべきとされている業界研究と企業研究。この言葉を聞いたことがあるという学生さんも少なくはないでしょう。

しかし一方で、その名前ばかりが先行し、正しい意味ややり方がわからず、自己流の間違った方法を試している人が多いのも事実です。ファーストステップだからこそ、しっかりと土台を固め、今後の活動の軸にしていきたいものです。

ここでは、業界研究と企業研究それぞれの目的と違い、そして正しいやり方について説明していきます。


業界研究・企業研究、それぞれの意味と目的、違いとは?

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業界研究と企業研究。言葉が違うということはそれぞれの持つ正確な意味にも違いがあるということです。
業界研究は大きな範囲、企業研究はより小さな範囲、というような認識はあると思いますが、それだけではまだ不十分です。

まずはそれぞれの意味と目的をしっかりと理解していきましょう。

業界研究とは?
世の中の産業の種類と中身を知るための活動のことを指します。例えば、私たちの身近な産業で言えば、テレビ業界やIT業界、自動車業界などがあります。

自動車産業一つをとっても、製造の分野もあれば、販売の分野もあります。それぞれの産業にどのような事業があり、そこにはどんな企業や仕事があるのかを調べていくのが業界研究の主たる目標です。

仕事を軸として調べていくことも大切ですが、社会の流れの中で、その市場は今どういった動きをしているのか、今後伸びていくのか、また新たな制度など作られていないかなど、社会環境も含めた大きな枠組みで見ていくことも重要となります。

企業研究とは?
業界研究に対し企業研究は、そこから絞った、企業一社一社について調べていくことを指します。例えば食品業界を調べるのが業界研究であれば、味の素や日清などの具体的な社名をあげて調べていくのが企業研究。

同じ業界にいるからと言って、それぞれの企業が全く同じことをしているかと言えばそうではありません。それぞれ得意とする分野や商品、またターゲットとしている顧客の層も違うでしょう。

そういった個社ごとの特徴や強み弱みを調べていき、企業同士をしっかりと差別化していくことが大切なポイントになります。


正しい業界研究と企業研究のやり方・使い方を身につける!

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業界研究と企業研究、それぞれの意味と目的、その違いについて説明しました。順番は、業界研究から企業研究という、大きな枠から小さな枠へとリサーチを進めていくのが良いでしょう。

「絶対に行きたい会社がすでにある!」という方は、逆の流れでも構いませんが、大切なのは両方を必ずおこなうということ。業界の特色があるからこそ、その企業の特色があるといっても過言ではありません。

それぞれで得た知識を組み合わせることで、より理解が深くなります。両方をもれなくおこないましょう。

業界研究・企業研究でおススメの方法

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企業や業界を研究するための主な手段は書籍かインターネットです。就職四季報などは就活情報誌としてはかなり有名ですね。その他にも業界に特化した業界研究本なども書店ではよく見かけます。まずはざっくりと興味があると思う分野に関しての書籍を買ってみるのも良いかもしれません。

ただ、書籍の欠点として、情報が古いケースや、個社ごとのさらに詳細な情報、最近できたベンチャー企業などの情報に乏しいケースがあることがあげられます。

そんな時に活用したいのがインターネット。ネットでは常に最新の情報を得ることができるのが最大の利点。例え昨日起業したような会社の情報であっても、調べれば必ず何らかの情報が見つかります。

しかし一方で、情報の出所が定かではないことや、個人的な考え方や意見をもとに作られた偏った情報が載っているケースなどがあります。口コミなどは、正しい情報もある反面、個人の意見に偏った情報も多くあります。情報の取捨選択をしなければ、見当違いの研究結果を導き出していまい、就活に役立てられないばかりか、本当は天職になりえた仕事を選択肢から除外してしまうことになるかもしれません。

信ぴょう性のある書籍での研究と、より詳細なネットでの研究。これらを組み合わせることで、自分だけの研究結果を導き出すことが大切です。

業界研究・企業研究の正しい使い方

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意味と目的、そして正しいやり方を理解したら、今度はその使い方を理解しましょう。

業界研究・企業研究は、大きく2つの目的で使うことができます。

一つ目が、自分が行きたい業界や会社が見つかるという点。就活開始のタイミングでは、どうしても有名で、テレビCMなどでもよく見かける超大手企業にばかり興味を持ってしまいがちです。
しかし、社名が有名だからといって、本当にあなたが興味を持てる仕事かどうかはわかりません。

世の中にどんな仕事やどんな働き方が存在しているのか知ることで、自分でも想像しなかった業界や職種に興味がわくケースがあるかもしれません。しっかりと業界研究・企業研究を行うことで、選択肢が広がり、あなた自身の可能性を広げることができます。

そして、これらの研究のもうひとつの使い方は、志望動機の作成材料にするということです。エントリーシートや面接など、実際に選考のフローまで進むと必ずと言っていいほど聞かれるのが志望動機です。

なぜこの会社でなければダメなのか、という理由を語るべきこの場面では、そっくりそのまま業界研究・企業研究の成果が活かせるポイントでしょう。この会社のこの部分が、あの会社のあの部分よりも好きだから、この会社を志望する。といったように、他社との違いや業界での立ち位置などに言及された志望動機は、採用担当者が注視している点です。

研究した知識が、そのままその会社に対する熱意や志望度の高さにも繋がっていきますので、どうしても行きたい会社がある場合は、他のどの候補者よりも、その会社に詳しくなる。ぐらいに考えておくのがいいかもしれません。

まとめ

業界研究と企業研究の違い、そしてその目的や使い方に関して説明してきました。自分自身の方向性を見つけるため、そしていざ他の就活生と戦うとなった場合の武器とするため、これらの研究活動は必須です。

正しい意味と正しい使い方を意識してから研究を開始するだけでも、相当なスタートダッシュができるはずですから、なるべく早く始めることをおススメします。

一方で、すでに就職活動が本格的に始まり、面接等に進んでしまっている人でも業界研究・企業研究は有効です。思い通りの結果が得られていない場合のほとんどが、これらの知識不足が原因となっています。
そんな時は焦って行動量を増やすのではなく、一度しっかりと立ち止まり、今の自分に足りない要素を見つけることが大切です。

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる。とは言いますが、就活でそれをしてしまうと、その後の社会人生活でもっと大きなひずみが生まれてきてしまいます。5年後10年後も見据えた就職活動をしていくためにも、その土台となる各種リサーチには、最大限の力を注ぐようにしましょう!

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引用
【ゼロワンインターンマガジン】『業界研究と企業研究の違いは?具体的な研究事例を紹介!』

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