第25回参院選情勢報道集約 最終更新

これは、今回の参院選で行われた情勢報道(選挙情勢の報道)を使われている用語をもとに分類し、選挙区ごとにリスト化したものです。なお転載は自由です。

投票先の判断をする際などに参考にしてください。選挙では当落線上にいる候補者に投票すると、自分の一票が有効に働く可能性が高まります。

また、家族や友達、知り合いに選挙の話をするときにも、見せたりしてください。興味を持つ人がいると思います。

最終更新では、地元の事情に詳しい地方紙も可能な限り反映しています。ここに掲載した表の日付(報道された日)は右ほど新しくしていますが、地方紙だけは右端に別個の欄を作りました。また、東京と大阪はここにJX通信の情勢を入れています。

なお、前々回の情勢リストはこちらです。序盤情勢からまとまっています。

リストの見方はここで解説しています。必要に応じて参考にしてください。

補足

●順位について:「順位」とは、各社が掲載した名前順のことで、情勢表現の前に数字で書いています。(「1.リード」「2.懸命に追う」「3.厳しい」など)

●括弧について:括弧がついていないものが本文の主な情勢表現です。小括弧( )はタイトルの表現です。< >は注釈です。

●毎日新聞の終盤情勢の扱い:毎日新聞は7月15日の朝刊に一人区の一覧表を掲載し、各一人区について「自民優勢」「接戦」「野党優勢」の判断を出しました。これは文章中の情勢表現とは異なるため、別途記載します。

北海道(3人区)⭐僅差⭐

「3人区」の北海道は、上位3候補が当選する選挙区です。各社の終盤情勢はいずれも順位が整合し、岩本氏(自民)と畠山氏(共産)が当落線付近を争うものとみられます。

青森県(1人区)

「1人区」の青森県は、最も上位の候補だけが当選する選挙区です。順位は各社で整合し、表のとおり5社が優劣をつけている情勢です。

接戦としたのは産経新聞でした。また、7月15日の毎日新聞では、情勢表現を用いた解説はないものの、接戦の欄に印がついています。

岩手県(1人区)⭐接戦⭐

岩手県は接戦とみられます。産経が優劣をつけているほか、毎日新聞も野党優勢の欄に印をつけています。しかし他の新聞や通信社では接戦格で報じられており、順位も食い違っています。

宮城県(1人区)⭐接戦⭐

宮城県は接戦とみられます。

朝日新聞と産経新聞は、石垣氏にそれぞれ「優位」「先行」とつけています。また、毎日新聞では野党優勢の欄に印がついています。このように3社が差をつけた表現をしているものの、地元の河北新報をはじめ他社は接戦格で報じており、食い違う情勢です。

秋田県(1人区)⭐接戦⭐

秋田県は接戦とみられますが、名前順は各社とも寺田氏(無所属)を先順としており、判断は整合しています。また、毎日新聞は接戦の欄に印をつけています。

山形県(1人区)⭐接戦⭐

山形県は産経新聞を除く各社が接戦格で報じられています。名前順は全て芳賀氏(無所属)が先順で、判断は整合しています。

産経新聞の「突き放し」は他社と大きく異なっていますが、原文は「わずかにリードしていた野党統一候補の無所属新人の芳賀が、再選を目指す自民現職の大沼を突き放した」という文でした。つまり産経はリードの幅が「さらに広がった」という意味で「突き放し」を使っているようです。(判定上、リストにはそのまま入ってしまいます)

また、毎日新聞は野党優勢の欄に印をつけています。

福島県(1人区)

福島県の情勢報道は、各社とも優劣が整合しています。毎日新聞も自民優勢の欄に印をつけています。

茨城県(2人区)

茨城県は上位2候補が当選する選挙区です。情勢報道は、いずれも上位2候補と3位以下の候補で優劣がついています。

栃木県(1人区)

栃木県は各社とも高橋氏(自民)に先行格以上の表現をつけています。毎日新聞も自民優勢の欄に印をつけています。

群馬県(1人区)

群馬県も各社とも清水氏(自民)に先行格以上の表現をつけています。毎日新聞も自民優勢の欄に印をつけています。

埼玉県(4人区)

埼玉県は上位4候補が当選する選挙区です。各社とも上位4人まで順位が整合し、当選ラインを越えていると判断されています。

4社が宍戸氏(国民)を5位、沢田氏(維新)を6位としています。

千葉県(3人区)⭐接戦⭐

千葉県は上位3候補が当選する選挙区です。産経が優劣をはっきりつけているものの、他社では名前順で3番手にいる豊田氏(自民)と4番目手にいる浅野氏(共産)が、当落線上で接戦とされています。

東京都(6人区)⭐接戦⭐

東京都は上位6候補が当選する選挙区です。

各社とも、ほぼ上位3候補の顔ぶれは整合しています。また、武見氏(自民)も4位前後につけており、当選ラインを越えていると判断されています。

続く塩村氏(立憲)と山岸氏(立憲)の順位は総じてほぼ並んでいます。また、音喜多氏(維新)とあわせて、各社で当落線前後の判断が食い違う情勢です。

野原氏(れいわ)は、最終盤にきて順位を上げてきたようです。さらに水野氏(国民)、朝倉氏(社民)が続きます。

神奈川県(4人区)⭐接戦⭐

神奈川県は上位4候補が当選する選挙区です。表の上位3候補は各社とも1~3位でつけられており、当選ラインを越えていると判断されています。

4議席目が各社で食い違う接戦です。松沢氏(維新)と浅賀氏(共産)が当落線上を争うものとみられます。

新潟県(1人区)⭐接戦⭐

新潟県は接戦とみられます。時事、日経、読売、朝日、東京、産経新聞はいずれも打越氏(無所属)の名前が先順ですが、新潟日報では後順となり、判断が食い違いました。

なお朝日と産経で優劣がついているほか、毎日新聞が野党優勢の欄に印をつけています。

富山県(1人区)

各社の情勢報道は、いずれも非常に強い表現を用いており、両候補にはかなりの差があると見られます。毎日新聞も自民優勢の欄に印をつけています。

石川県(1人区)

各社の情勢報道は、総じて強い表現を用いており、両候補には差があると見られます。毎日新聞も自民優勢の欄に印をつけています。

福井県(1人区)

各社の情勢報道は、総じて強い表現を用いており、上位2候補には差があると見られます。毎日新聞も自民優勢の欄に印をつけています。

山梨県(1人区)

各社の情勢報道は、すべて優劣が整合しており、差があるとみられます。毎日新聞も自民優勢の欄に印をつけています。

長野県(1人区)

各社の情勢報道は、すべて優劣が整合しており、上位2候補にはやや差があると見られます。毎日新聞も野党優勢の欄に印をつけています。

岐阜県(1人区)

各社の情勢報道は、すべて優劣が整合しており、上位2候補には差があるとみられます。毎日新聞も自民優勢の欄に印をつけています。

静岡県(2人区)

静岡県は上位2候補が当選する選挙区です。順位は各社とも1~5位まですべて整合し、2位と3位で当落線上を争うのは、榛葉氏(国民)と徳川氏(立憲)とされています。

愛知県(4人区)

愛知県は上位4候補が当選する選挙区です。表の上位4候補は各社とも1~4位でつけられており、当選ラインを越えていると判断されています。

報道を見る限り当落線付近で議席を争うのは、安江氏(公明)と須山氏(共産)となりそうです。しかし田島氏(立憲)を4番手に書いている新聞もあります。

三重県(1人区)

各社の情勢報道は、いずれも優劣が整合しており、上位2候補にはやや差があると見られます。ただし毎日新聞では接戦の欄に印がついています。

滋賀県(1人区)⭐接戦⭐

滋賀県は接戦とみられます。各社で判断が食い違う状況です。毎日新聞も接戦の欄に印がついています。

京都府(2人区)⭐接戦⭐

京都府は上位2候補が当選する選挙区です。当落線付近にいるのは倉林氏(共産)と増原氏(立憲)です。各社で食い違いのある情勢です。

大阪府(4人区)⭐接戦⭐

上位4候補が当選する大阪では、梅村氏(維新)、杉氏(公明)、辰巳氏(共産)、亀石氏(立憲)が当落線付近を争います。

各社がつけた辰巳氏と亀石氏の順位は、5位と6位がほぼ半々でわかれています。

兵庫県(3人区)⭐接戦⭐

上位3候補が当選する兵庫では、各社とも加田氏が1位で整合しています。

続く清水氏(維新)、高橋氏(公明)、安田氏(立憲)が当落線上を競り合います。各社で順位が食い違う接戦です。

奈良県(1人区)

各社の情勢報道は、すべて優劣が整合しており、上位2候補には差があるとみられます。毎日新聞も自民優勢の欄に印がついています。

和歌山県(1人区)

各社の情勢報道は、総じて非常に強い表現を用いており、両候補にはかなりの差があると見られます。毎日新聞も自民優勢の欄に印がついています。

鳥取島根(1人区)

各社の情勢報道は、総じて非常に強い表現を用いており、上位2候補にはかなりの差があると見られます。毎日新聞も自民優勢の欄に印がついています。

岡山県(1人区)

各社の情勢報道は、すべて優劣が整合しており、上位2候補には差があるとみられます。毎日新聞も自民優勢の欄に印がついています。

広島県(2人区)⭐接戦⭐

上位2候補が当選する広島は、自民の2議席独占か、それとも野党が食い込むかという微妙な混戦状態。各社で順位が食い違う接戦となっています。

山口県(1人区)

各社の情勢報道は、総じて非常に強い表現を用いており、上位2候補にはかなりの差があると見られます。毎日新聞も自民優勢の欄に印がついています。

香川県(1人区)

各社の情勢報道は、すべて優劣が整合しており、上位2候補には差があるとみられます。毎日新聞も自民優勢の欄に印がついています。

愛媛県(1人区)

各社とも、順位は永江氏(無所属)が1番、らくさぶろう氏(自民)が2番となっています。しかし表現はばらついており、僅差の可能性も否定できません。毎日新聞は野党優勢の欄に印がついています。

徳島高知(1人区)

各社の情勢報道は、総じて強い表現を用いており、上位2候補には差があると見られます。毎日新聞も自民優勢の欄に印がついています。

福岡県(3人区)

上位3候補が当選する福岡は、情勢報道の順位が1位から5位まで各社とも整合しています。当落線の前後では優劣が明記されており、情勢は固まりつつあるものとみられます。

佐賀県(1人区)

各社の情勢報道は、すべて優劣が整合しており、両候補には差があるとみられます。毎日新聞も自民優勢の欄に印がついています。

長崎県(1人区)

各社の情勢報道は、総じて強い表現を用いており、上位2候補には差があると見られます。毎日新聞も自民優勢の欄に印がついています。

熊本県(1人区)

各社の情勢報道は、すべて優劣が整合しており、上位2候補には差があるとみられます。毎日新聞も自民優勢の欄に印がついています。

大分県(1人区)

各社の情勢報道は、いずれも礒崎氏(自民)の名前が先順、安達氏(無所属)が後順となっています。優劣をつけていない2社のほか、優劣を記載している所も表現は弱く、接戦の可能性があります。毎日新聞では自民優勢の欄に印がついています。

宮崎県(1人区)

各社の情勢報道は、総じて強い表現を用いており、上位2候補には差があると見られます。毎日新聞も自民優勢の欄に印がついています。

鹿児島県(1人区)

各社の情勢報道は、すべて優劣が整合しており、1位の候補と他の候補には差があるとみられます。しかし毎日新聞では接戦の欄に印がついています。

沖縄県(1人区)

各社の情勢報道は、すべて優劣が整合しており、上位2候補には差があるとみられます。毎日新聞も野党優勢の欄に印がついています。


以上で今回の参院選情勢情報部を終わります。投票のときや、友達とか知り合いと選挙の話をするときに、ここでまとめた情勢報道を少しでも活かせてもらえたのなら、とてもうれしいです。

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三春充希(はる) ⭐みらい選挙プロジェクト

社会を変革する手段としての正確な政治情勢分析を、誰からも独立して探求しています。著書に『武器としての世論調査――社会をとらえ、未来を変える』(ちくま新書)。自由にフォローしてください。Twitter: https://twitter.com/miraisyakai

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コメント2件

お疲れさまでした!
新潟選挙区で新潟日報だけ判断が違うのは何か特別な意図があるように思える。出口調査では公平な結果を示して欲しい。
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