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保護猫活動

僕は今、4匹の猫とマンションで生活しています。
ミッケ ♀ スコティッシュフォールド 10歳
ラミ ♀ ベンガル 9歳
イケメン⭐︎モフモフ ♂ 保護猫 推定5歳
タヌキ ♂ 保護猫 推定3歳
ミッケとラミはペットショップからお迎えした猫ちゃんです。
ある日、事件が起きました!
その事件について記事にしようと思います。

保護猫活動

夜逃げ一家と置き去り猫

ある日マンションの隣の家を見ると野良猫が4匹居ました。
毛艶も悪くお腹も減っているのか、ずっと鳴いてます。
隣の家の人が猫を放し飼いにしているのは前から知ってましたので不自然にも思いませんでした。
しかし、同じマンションの住民の方に隣の家の人が猫を置き去りにして
        『夜逃げ』
した!との話を聞いてしまいました。
僕は何て!無責任な!とても腹が立ったのを覚えてます。
置き去りにされた猫の中には妊婦猫も居る様で、とりあえず、ご飯をあげて夜逃げした家族を探す事にしました。

飼い主は夜逃げ!
置き去りにされた猫達

夜逃げ一家を探せ!

とにかく置き去りにされている猫達をこのままにしておく訳にはいけない!
地域の人達も気にしていたみたいで置き去り猫達にご飯をあげてくれたみたいですが、僕は夜逃げした家族を探す事にしました。
色んな人に夜逃げ一家の事を聞いている内に、どこの辺りに住んでいるかとか電話番号までも分かりました。
マンションの住民の方が警察の方にも置き去り猫の件を通報していたみたいです。
【動物の遺棄罪】
動物の遺棄は
『一年以下の懲役または100万円以下の罰金』
が科せられるそうです。
そして、僕は夜逃げ一家の電話番号に電話をする事にしました。

動物の遺棄・虐待は犯罪です。


夜逃げ一家に電話してみた

そして、突き止めた夜逃げ一家の奥様に電話をしてみました。
置き去りにされた猫達の事もあり腹立たしくもありましたが、出来るだけ冷静にお話ししました。
その内容は
・置き去りにした猫たちをどおするつもりなのか?
・動物の遺棄は犯罪で、すでに通報されているとの事。
・猫たちをきちんと世話をするなら協力をする。
この様な事を伝えて次の日に会う事になりました。
電話口では
『ご迷惑をおかけしてスミマセン』
との事でした。
この置き去りにされた猫たちの事をきちんとお世話出来るなら、それはそれで良かったかなと思い、次の日を迎えるのでした。

ついに夜逃げ一家と対面

夜逃げ一家に電話した次の日、置き去り猫をどおするか話をする為に夜逃げ一家の奥様と会う事になりました。
約束の時間に現れた奥様。
僕は、すでに通報されている事や、これから猫達をどおするのか?きちんとお世話するなら協力すると告げました。
奥様も協力をお願いします。
里親も探してます。
と言っていたので、猫達を保護する事を協力する話になりました。
一旦は丸く収まったこの話。
しかし、このまま丸く収まらずとんでもない事態になっていくのです。

夜逃げ一家の娘、現る

夜逃げ一家の奥様と話はついたと思った次の日、何と!網を持って置き去り猫を追いかけ回す数人を目撃!
ビックリして近寄ってみると、何と!
昨日、話した夜逃げ一家の奥様と娘と、その子供でした。
何をやっているのか?と聞いたら
『ウチで猫を捕まえるから、放っておいて下さい!』
と娘に怒鳴られました。
え?
昨日は猫達の保護の協力をお願いします。って言ってたのに、、、
散々追いかけ回して猫達は捕まるはずも無く、その日は諦めて帰っていきました。
夜逃げ一家は通報されているのがマズいと思ったんでしょうね。
娘の入れ知恵で捕まえて猫達を捨てに行こうとしてるんだと思いました。
しかも他から聞いた情報では、この夜逃げ一家!お気に入りの猫を1匹だけ連れて夜逃げしたそうで他の猫達は置き去りにしたそうです!
あまりの身勝手さに僕は怒りで震えました!
あんな鬼畜な夜逃げ一家に猫達が捕まれば大変な事になる!
僕は置き去り猫を保護する事に決めました!

保護活動スタート

まずは置き去り猫を保護する為に、ご近所の住民の方達にも協力をしてもらおうと思いました。
僕の住むマンションはペット可の物件で、きちんとお話しをすれば力を貸してもらえるかなと、思いました。
置き去り猫の行動範囲は夜逃げした家と僕の住むマンションだけでした。
そして僕はお手紙を書いてマンション35軒の住民に理解を得ようとお話しをさせていただきました。
幸い反対する方もおらず見守ってくれるという事で少し安心しました。

ご近所さんへのお手紙

いなくなる猫たち

まずはご飯をあげて慣れてから保護しようと思っていました。
するとある日、一匹の猫を見なくなりました。
妊娠していた猫です。
夜逃げ一家が毎日の様にやって来ていたのですが他の猫たちは逃げていたのですが妊婦猫だけはお腹が減っていたのか、捕まってしまいました。
その夜逃げ一家がお世話をするとも思えず、たぶん捨てられたんだろうな、と悲しい気持ちになりました。
そしてどこからか捕獲器まで借りてきて仕掛ける様になってました。
置き去り猫が入っているのをマンションの住民の方が教えてくださり急いで現場に行ったのにも関わらず、すでに連れ去られた後でした。
5分も経っていなかったのに。
これは僕も急がないと全員連れ去られてしまう!
早急に保護する事を決意しました!

保健所へ捕獲器の貸出申請

とにかく置き去り猫たちを一刻も早く保護しなくてはいけない!
僕も捕獲器を仕掛ける事にしました。
1つは相談に乗っていただいていた保護活動をしている方から借り、もう1つは高松市の保健所に捕獲器の貸出申請をして2週間借りれる事になりました。
夜逃げした家の敷地に勝手に入っては不法侵入になるので、偶然会った夜逃げ一家の身内の方に許可をを得て敷地に入れる事になりました。

高松市の保健所で借りた捕獲器

すぐに捕獲器に入ってくれた

色々な作戦を練り情報を集めて捕獲器を設置!
すぐに捕獲器に入ってくれました!
よっぽどお腹が減ってたんでしょうね。
動物病院の先生にも、この話はしていたので保護できたら直ぐに連れて来て下さい。
と言ってくれていました。
病院に連れて行き去勢と血液検査、ノミ、ダニの薬をしてもらいました。
この子の名前は
『イケメン⭐︎モフモフ』
に決定しました。
見るからにボス猫感の強い、これからお家での生活はやっていけるのか?
不安ながらも、とりあえず保護できた事にホッとしました。

無事に保護できたイケメン⭐︎モフモフ
まだ怖くてケージの隅っこへ

あと一匹の猫

無事にイケメン⭐︎モフモフを保護できて、おうちニャンコの修行中!
この事は別の記事に書こうと思います。
置き去り猫も残り1匹になりました。
置き去り猫4匹中2匹は夜逃げ一家に連れ去られ、イケメン⭐︎モフモフは僕が保護。
残すは後、1匹。
次々と捕まっていく猫達を見ているせいか、かなりの警戒心です。
見た目はかなり特徴的で近所の人にも
     『タヌキ』
と呼ばれてました。
猫なのにタヌキ!!
確かに、納得のお顔です。
しかし、タヌキを保護するのには途方もない時間がかかるのです。

逃げ回るタヌキとスニーカーも
そのままに夜逃げした家族

逃げ回るタヌキ

すばしっこいタヌキ。
凄く警戒していてご飯をあげても中々距離は縮まらない。
次々と仲間の猫達が連れ去られて行くのを見てよっぽど怖かったんだと思います。
頭も良くて絶対に捕まらない様な屋根の上とかに逃げてました。
早く保護しなくちゃ病気になったり事故にあう危険があり不安は募るばかりでした。
夜逃げ一家も諦めたのか現れなくなりました。
僕はじっくり、ゆっくりタヌキとの距離を縮めて行こうと思いました。
毎日、タヌキに話しかけてご飯を食べている時も少し距離を置いて見守りました。

屋根の上でたたずむタヌキ


捕獲器に入った!

毎日のご飯やりを続けてコミニケーションを取るうちにタヌキも少しずつ気を許して来てくれたのか一定の距離を保ちながらも近寄って来てくれる様になりました。
触れる距離にはいますが、まだ触る事はできません。
でも僕の顔を見るとご飯をもらえるって感じて近づいて来てくれる様になりました。
そろそろ季節も秋めいてきていたので本格的な冬の前には保護したいと、捕獲器を仕掛ける事にしました。
捕獲器を仕掛ける前にはご飯を抜いて腹ペコ状態にしていました。
そして捕獲器を仕掛けてしばらく放置しているとマンションの住民から連絡が!
『タヌキが捕獲器に入っていたのでウチで保護してます!』
僕らは急いでマンションの住民の方の部屋に向かいました!
僕は妻に頑丈なケージを持って行く様に言いましたが、時すでに遅し。
タヌキは火事場の馬鹿力でケージを無理矢理こじ開けて玄関が開いた隙に目の前で逃走してしまいました。
この事実は絶望的でした。
一度、捕獲器に入った猫は二度と捕獲器には入らないというのが定説です。
とんでもない大失敗をしてしまったのです。

保護失敗してしまったタヌキ

ひたすら見守る日々

大失態してしまった後もどおにか保護しようとご飯やりは続けてました。
やはりかなりの警戒心で僕が見ている前ではご飯を食べる事はしなくなってました。
それでも粘り強く2ヶ月ほど同じ事を繰り返していました。
だいぶ近くに来てくれる様にはなったものの捕獲器に入ってくれる様な雰囲気はありません。
捕獲器での保護は諦めました。
自分で大きいケージを買って来て狭い入り口を作って、その中でご飯をを食べてもらう様にしてみようとと思いました。
不動産屋さんにも許可をいただいて駐輪場に大きなケージを置かせていただきました。
ワンチャン様のケージで屋根と床部分にはコンパネを貼り横のケージ部分にはネットを張って入り口は猫の頭が入る程度の大きさのフタを作りました。

自分で作ったケージ
全く関係ない猫がやって来る事も

不動産屋からの忠告

毎日毎日、ご飯やりを続けてタヌキを見守る日々、側には寄ってくるものの保護するには程遠い関係性。
今だに手を伸ばせば触れそうなぐらいに近くに居るけど触る事すらできません。
ある日、一本の電話がありました。
それは僕の住むマンションの不動産屋でした。
『住民から苦情が出ています。敷地内での猫の保護活動の方はやめて下さい。』
との事でした。
保護活動を始めて3ヶ月が経ち最初は協力してくれていたマンションの住民達も流石にいつまでも見守っていてはくれませんでした。
それはそうですよね。
車に登って足跡をつけたりトイレをしたりと、僕がご飯をあげているせいでタヌキがマンションの敷地内に居着いていたのですから。
仕方なく僕は駐輪場に置かせてもらっていた捕獲器を撤収しマンション敷地内でのご飯やりは諦めて、元々いた夜逃げ一家の家の敷地でご飯をあげる様にしました。

手を伸ばせば触れそうな位
近くにいるのに触れないタヌキ

タヌキの行動範囲の変化


隣の夜逃げ一家の敷地でご飯やりをする様になってからタヌキの行動範囲が広がっているのに気づきました。
今までは夜逃げ一家の敷地と僕の住むマンションの敷地内で居たのですが更にエリアを拡大してウロウロしていふ様子でした。
このままだと車と事故にあったりしないか?他の猫とケンカをして怪我をしないかと心配はつのりました。
しかし、ある日近所の一軒家の玄関マットの上でお昼寝をしているタヌキを見かけました。
その日をキッカケにその一軒家で度々タヌキを見る事が増えました。

エリア拡大中のタヌキ

一軒家の奥様

僕はタヌキが居座っている一軒家にタヌキの保護を協力してもらえないか?お話をさせてもらいにいきました。
その一軒家の奥様が話を聞いてくださりました。
奥様の家族も猫を4匹飼っている大の猫好きとの事。
タヌキを保護したいと伝えたところ、心良く協力していただける事になりました。

一軒家に居座るタヌキ

ついに!タヌキを保護!!

雨の降る寒い日。
もぉすぐ冬本番が近づく11月。
一本の電話がかかってきました。
それは一軒家の奥様からでした。
『タヌキを保護しました!』
急いで僕は一軒家の家に走りました!
タヌキは僕が一軒家の奥様に預けていたケージに入ってました。
奥様はこのケージにご飯を置いてタヌキにケージの中でご飯を食べてもらう様に癖つけてくれていました。
タヌキもケージの中でご飯を食べるのに抵抗がなくなってきたのかケージの中に入る様になりました。
奥様はタヌキに気づかれない様に背中を向けてタヌキを観察、タヌキがケージに入った瞬間!
ケージの扉を一気に閉めて保護してくれたそうです。
タヌキを迎えに行き一番にケージの扉を結束バンドで縛りケージごと毛布で包み、家に連れて帰りました。
そして急いで、かかりつけ医に電話をして次の日に去勢と血液検査をしてもらえる事になりました。
4ヶ月に及ぶ保護活動。
本当に長かった。
心が折れそうに何度もなりました。
色んな人に助けてもらい励まされ、物資の支援や相談にも乗ってもらい、タヌキを保護できて感謝の気持ちでいっぱいでした。
これからイケメン⭐︎モフモフとタヌキに幸せな猫生を過ごしてもらうのが皆さんへのお礼になるかなと思います。
長い長い保護活動の記事を読んで頂きありがとうございました。
イケメン⭐︎モフモフとタヌキの『おうち猫修行』は別の記事に書いていこうと思います。

ついに保護できたタヌキ

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