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年末がやってきたので今年を振り返る

毎年末には、一年の振り返りと自分の現在地確認をすることにしている。

自分にとっては誕生日のタイミングでもあって、いつもより少し深く考えるのにちょうどいい。

昔はこういうことはやっていなかったけど、やっぱり自分の人生に納得感をもって楽しくやっていくには、自分のいまの状況や理想、社会の状況や使える武器などはきちんと考え把握しておかないといけない。と、歳を重ねるごとに強く思うようになっている。

これを怠ると、他人の言葉で自分の人生を小さく見積もってしまったり、自分の身に降りかかる色々なことを周りのせいにしてしまったり、自分では何も決められず打開もできない人間が無意識に出来上がってしまう。

それはきっとシンプルに楽しくなさそうだし、自分自身がそうなってしまうことから逃げたいがためにやっている、と言い換えることもできるかもしれない。

楽しく生きたいからね!

ということで今年はnoteで、一年の振り返りや、いま思うことなどをつらつらとまとまりなく書いていく。自分の頭の中のメモみたいなもの。

自分のやりたいことがより明確になってきた

自分が人生を通して何をやりたいのかがより明確になってきたと思う。毎年少しずつ輪郭を削り出しているようなイメージだ。

ちなみに、自分がやりたいのは「つくるのを後押しする」こと。

なぜそうなのか、と問われれば何時間でも話せてしまうぐらいに色々な理由や背景があるのだけど、ものすごく簡単に言えば、つくるのを後押しすると周りの人を幸せにできると思っているし、自分のことも幸せにすると思っているからだ。

33年間生きてきて思うことは、人生が楽しそうな人は、なにかをつくっている時間が多い。

なにも時間もお金もかかる大げさなものをつくるということだけではなくて、例えば日々の料理をちょっと工夫してみたり、人と人をつないでみたり、部屋の模様替えをしてみるのも、つくることだと思う。

つくるというのはある意味で、自分について考えるということでもあるし、受け取る人のことを想像するということでもある。

つくったものを世に放つというのは、それによって起きる反応も含め、自分自身について責任をとるということでもある。

だからつくるっていうのはすごく大変なんだけど、それ以上に得られるものも物凄く多い。

特の今の時代は、広く届いたほうがえらいという風潮になりがちだし、届けたい人だけに届けるのが難しいし、いちいち他のものと比べられがちだし、ひとのつくったものが目に入りすぎてつい比較して悩んでしまうような時代だ。

そんな環境に翻弄されて、全然つくりたくないものをつくってしまったり、つくりたいものがわからなくなってしまったり、つくりたいものをつくる勇気がわかない人も多いと思う。

そういう困難に負けずに、つくりたいものをつくって届けたい人に届けられるようにすること、それを通して人生が充実する人を増やすことが、自分のやりたいことだ。

これまでもずっとやってきたことではあるけど、今年は一年を通してそれそのものを仕事にしてきて、自分の中でさらに解像度が上がってきた。

こういう風に書くと、なんだか世界を救うぐらい壮大なことを言っている感じになるが、正直自分には遠いところにいる見ず知らずの人まではリアルなものとして想像できない。

だから、自分が想像しているのは身近な人たちのことだ。

すでに公私問わずほとんどの時間はこれに向けられているのだけど、来年も柱は変わらず、これをやっていきたいと思う。


例のウィルスの影響は、あんまりなかった

全世界に猛威を奮ったウィルスだけど、個人としてはさほど影響がなかった。

これはおそらく、半分は運が良かったということであり、半分は自分で影響が抑え込めるように過去の選択をしてきていたから、だと思っている。

運が良かったのは、おもに自分の本業の特性がこういう状況と相性が悪くなかったことだ。私生活の面では、自分が以前のように毎週末ライブに行くぐらいの状況だったら影響が大きかったんだろうけど、そうでなかったのも運が良かったことのひとつかもしれない。

もうひとつ、自分で乗り越えた部分について大きいのは、どんなことが起きても比較的なんとかなるキャリアやスキルを意識的に積んできたことだ。もちろんウィルスのことを想定してそのようにしてきたわけではないが、だいたいどんなことが起きてもなんとかなるように色々なことを考えてやってきた。ある意味で、その成果が出た一年だったかもしれない。

困難な時に「なんとかなるさ」と思えるかどうかは、気持ちの問題やメンタルの強さの問題というよりも、どれだけ備えがあるのかで決まる部分が大きい。

金銭的にも、スキル・経験資産的にも、いざというときに「なんとかなるさ」と思えるためのことを積み上げてきたつもりだったが、間違ってはいなかったかなと思えた一年だった。

ただ、これからの時代にウィルスの与えた影響はとても大きくて、いま何もかもが変わっていく方向に傾いている。

こういうタイミングでは、世の中のことをよく注意して見ておかないと簡単に足元をすくわれる。

これまでの経験則と予測だけではなく、新しい動向を踏まえて、自分はどうしていくのかを改めて考えながらやっていかないとな、と思う。

重要なのは、変わるべきときに変われる準備をしておくこと。


推しメンの引退

今年のトピックとして、推しメンの芸能活動引退があった。

改めて振り返ってみると、この5年半はずっと楽しく、ものすごく密度の濃い時間だった。(小並感)

別の項でも「つくるっていうのはすごく大変なこと」と書いたけど、特に推しメンのやっていたような活動は続けることが大変なものだったと思う。

ごく個人的に感謝したいのは、仕事以外での「つくる」という部分へのモチベーションを保たせてくれたこと。

やりたいこと・つくりたいものを共有しながら本気でやれる場をつくってくれていたことや、そういうことを共有できて形にできる仲間を得られたことには、感謝しかない。
(人によっては想像しにくいかもしれないが、つくることを糧に生きている人間にとって、これは何より死活問題なのだ)

推しメンがいなければ、もしかしたら自分のなかでの「つくる」という行動の範囲は今ほど広がってはいなかったかもしれないし、自分の色んな可能性を狭めていたかもしれない。

引退に際しては寂しいという気持ちはもちろんあるけど、直感的には変な感じだが、嬉しいという気持ちのほうが強い。

「引退!」「嬉しい!」みたいなことではもちろんなくて、自分で考えて自分で決めて変わろうとするということそのものが、自分にとってはいちばん嬉しいことだからかもしれない。

これは5年半ずっとそうで、自分の好むことをやってほしいと思ったことは全くなく、推しメンが自分で心底考えて本気でやったものなら、それがいちばん嬉しいし、見たいものだった。

今回の引退も、前向きな気持ちと後ろ向きな気持ちと、たぶん両方あるとは思うけど、自分できちんと考えて自分で決めて進んでいくことができれば人生はトータル前進できると思うから、楽しくやっていってほしい。
生殺与奪の権を他人に握らせるな。

なお、こんなスタンスなもんだから推しメンの考えの邪魔をしてしまうのが嫌であまり自分の考えを言わないがちだったのだけど、それはそれで不安な思いをさせることもあったようなので、最後にいいフィードバックをもらったと思って反省し来年の色々な振る舞いに活かしていきたいと思います!


キャリアの方向性の話

これまでは、単にわかりやすいということや、様々な情勢を踏まえて有利かなと思い「エンジニア」をキャリアの中心に置いてきた。

自分の原点でもあるし、いままでのすべてのキャリアで最初はエンジニアとして入社している。

が、今後はプロダクトマネージャーに軸足を置こうかなと思い始めている。

そもそも、本来的に何が一番自分に向いているのかといえば、プロダクトマネージャーだという思いもある。

向いている仕事というのは「自分が他の人より頭ひとつ抜けてできること」だと思っていて、自分がやりたいのもソレだ。

実感として、エンジニアリングにソレを感じることはあまりないが、プロダクトマネジメントに関してはソレを感じることがよくある。

過去のキャリアでも、エンジニアとして入社したものの、プロダクトマネジメントの素質を買われて結果的にプロダクトマネージャーの仕事をしていた時期が長く(なんなら前職での最後の肩書は、プロダクトマネージャー兼マーケティングマネージャーだ。エンジニアのエの字もない)、いまの会社でも近いうちにプロダクトマネージャーにポジションチェンジする可能性が高まっていたりもする。

で、ここまではもう二年前ぐらいには自覚していたところだったのだが、なぜプロダクトマネージャーとしての転職をしなかったかというと、理由はふたつある。

ひとつは、単にポジションの枠が少ないこと。

ふたつめは、少ないポジション枠に対して自身のわかりやすい実績が不十分だったこと。

枠が少ないということは、選定するほうも慎重にならざるをえない。そういう状況下において採用側の心理としては、有名な大きく成長したサービスに関わっていた人をとりたいものだ。

特にプロダクトマネージャーは超ゼネラリスト職なこともあり、面接なんかで能力を測るのが難しく、実績に頼らざるを得ない。

短時間での判断が難しすぎるので、採用がうまくいかず、社内から素質のある人をなんとか探して登用するケースも多いと思う。

つまり、能力があったとしても、それを市場で活かすだけの準備は整っていなかったから、プロダクトマネージャーとしての転職はしなかった。

逆に今後プロダクトマネージャーに軸足を置こうかなと思っているのは、これらが解消する可能性が高いからだ。

これについては、いまの会社でプロダクトマネージャーをやる機会が得られるならそれをまずは頑張って、その間の市場の動きもウォッチして、また一年後に色々と考えたいと思う。


わるいオジサンにならないための努力

ここ最近は重要度の高いテーマ。

アホっぽいことを言ってるように聞こえるかもだけど、歳をとれば引力はどうしてもオジサンになるほうに働くので、全力で抗うことを意識してやらないと気づいたら手遅れになる可能性がある。

日を経るごとに引力は強くなっていくので、ちゃんとアップデートしていきたい。

具体的なことは色々あるんだけど、一番重要なのは、自分の生きてきた時間軸と若い人が生きてきた時間軸、経験してきたことは違うという認識を正しく持つことだ。

自分の時間軸や経験中心で考えてはいけない。


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ざっとこんな感じで、今年の振り返りはおしまい。

来年も楽しくやっていくぞ!

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