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介護職の求人は本当に今のままでいいのかな

営業先に行くと十中八九、人材雇用の相談になります。

媒体に200,000円くらい出しても何も連絡がなかった…。

今月も〇〇人辞めるんだよね…。

全国平均で企業は求人に50万~80万円かけてようやく1名を採用しているというデータもあります。

人を集めるのって大変。新規開設ならなお更でしょう。

離職防止のほうに力を入れる企業も増えてきました。弊社のパートナー会社でも離職率30%減を目指して企業内研修に特化しているところがあります。素晴らしい取り組みです。確実に新しく人を入れるよりいまいる人を大切にしたほうがいいですよね。

「地域に密着した特別養護老人ホームのお仕事です。利用者側の立場に寄り添ったサービスに取り組んでいます。月に1回のリフレッシュ休暇を支給、有給休暇、退職金制度、社会保険完備の充実した福利厚生」

↑このような募集要項、よく見かけます。あとは給与と募集職種と働く場所の写真と…。そんなところでしょうか。

はて、これで本当に人が来るのだろうかとちょっと思ったのです。

もちろん、大きな法人でHPにしっかり情報を入れ込んでいて、動画で経営者や働いている人のインタビュー画像流して、SNSでの情報発信もたくさんやっていて、そして給与も高くて、福利厚生も充実している。そんな施設ならいいのかもしれません。

しかし、じゃあ、小さな法人でHPにかけるお金も労力もなくて給与も高いとはいえなくて福利厚生も充実させてあげられないところはどうすればいいのだろう。

「介護は人生(生活)を共にする職種!!」

ということはもっと面白い求人があってもいいのかもしれない。

一緒にレクリエーションを盛り上げてくれる職員を募集しています。元演劇部、楽器ができる人、絵がかける人、なにもできないけど企画力があるよって人を募集しています。ご老人と一緒に生活を楽しみませんか?

こんな感じの方が(いま思いついただけの殴り書きですけど)募集に人が来そうな気がします。

あ、これって俺の事なのかなって求職者が思ってくれそうな気がします。

どうでしょうか?

介護職の方は面白い人が多い気がします。本当に面白い(ある意味頭がイカれている)人もいるのでしょうが、むしろそのままの自分でいることができる職種なんじゃないかと。

一般的な法人は売上を達成するために方法論があり、成績が数字で出るので力の差がはっきりと出ます。縦関係も大切で、ひとつの思想のもとで売り上げを最大化する目的のためにサイボーグになっていくことが求められます。

それが性に合わない人もいるでしょう。自分は適合できないな。サイボーグになれないな。そんな人がしっかり募集にひっかかる文章にしたいものです。

もっと言えば、自分のままでいれる法人の環境つくりも。そしてキャリアパスとのバランスも。

誰か試しに変な募集要項、やってみてほしいなぁ…。

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