andymoriにハマりすぎる

前回↓

今週、気がついたらandymoriばかり聴いている。ホント狂ったように。

プライベートでエンドレス再生するのはもちろんのことだけど、
職場でも片耳に黒いワイヤレスイヤホンを忍ばせ、髪で隠しながら聴いている。(別に禁止はされてないし、隠す必要はないけども)

元々、頭の中で常時音楽が流れてとまらないという悩みがあるので、逆に音楽をイヤホンから垂れ流すことで脳内消音効果を図っている。脳のリソースを音楽に使わないよう、外から音楽を流し込むことで相殺するのだ。この方が遥かに業務に集中できる。

しかしandymoriにはハマりすぎてちょっと業務に支障が出ている。良くない。だからといって、スマホから流すのをやめてしまうと、代わりに脳内で勝手に再生してしまうからなお良くない。

なんでこんなにハマってしまったのか、我ながらあんまり分からない。ただ、どこか親近感を感じるような、でもちゃんとキレッキレで独自性のある歌詞、衝動でまくし立てるような小山田壮平の歌い方がたまらない。自分の中の多動やネガティブ、希死念慮などが歓喜しているのを感じる。(何言ってんだろう)

歌詞にめちゃくちゃ風刺が聴いているのもいいし、ライブ映像観てると小山田壮平からなんかめちゃくちゃ目が離せなくなる。

アンディ・ウォホールとメメント・モリから取った造語のバンド名、というのも良い。私もアンディ・ウォホールはかなり好きだし、日々メメント・モリのマインドで生きている。
西荻窪のお店で結成して、吉祥寺で活動していたというのも親近感ポイントだ。吉祥寺なんて私がこの世で一番好きな街だし。流石に盛ったか。でも東京の中では断トツだ。


いつもなら、知らないバンドの曲を聴く際、サブスクでとりあえず全曲攫うのだが、
andymoriについては1stアルバムの『andymori』があまりにも完成されていて、2ndアルバムを聴こうとすると1曲目からすっかりキャパオーバーしてしまったので聴くのをやめた。

ライブ映像やMVなどは平等にほかの曲とかも閲覧したけど、
アルバムはもうとりあえず1stアルバムしか受け付けない。『百貫デブにはサプリメントを 有色人種にはマシンガンを』を筆頭に、痺れる歌詞が多くてたまらん。
Aメジャー(F♯マイナー)系の曲で始まりAメジャー系の曲で終わるのも完璧。『きっと世界の終わりもこんな風に味気ない感じなんだろうな』という歌詞で、この曲が終曲だとすぐ分かる魅せ方もうまい。しかも”すごい速さ“で曲が終わってとても潔い。ここも好き。

曲と曲の繋ぎや、緩急も完璧だと思う。
序盤2曲で頭おかしいほどボルテージが上がったあと、モンゴロイドブルースあたりからしばらく比較的落ち着いた曲が続く。
そうこうしてたら7曲目『僕が白人だったら』で急に疾走感ある曲が始まるのでめちゃ驚かされる。歌詞も鮮烈。白人をめちゃくちゃ絶妙なワードチョイスで表現してくる。そしてそれをBマイナー1発で一気に歌い上げる。そして何より!この曲から『ベンガルトラとウィスキー』に繋ぐ流れ!マジで天才的なモノを感じる。ホント好き。どうしよう。
『僕が白人だったら』は、一貫してBマイナーの曲なんだけど、最後はC♯マイナーのコードで泳がせて終わる。そしてそのまま『ベンガルトラとウィスキー』の冒頭Dメジャーコードで解決し、平行長調Dメジャーで曲が始まる。

言葉にするとなんかわかりにくいけど、、とにかく繋ぎがヤバすぎる。自然すぎ。てっきり同じ曲の続きかと思ったほどだ。この流れが聴きたすぎてエンドレスしていると言っても過言ではない。しかもメロといい歌詞といいエモいったらありゃしない。なんでベンガルトラなのかとか全然意味分からんのに。泣きそうになる。私もただきれいな空が見たい。

Eメジャーに転調して有終の美を飾ったあと、一気にフラット系の曲『誰にも見つけられない星になれたら』に行くのも良い。次また重い曲が続くと流石に疲れるかも、、というタイミングで、うまいこと全然違うキーの優しめの曲が来るので、凄く耳が心地よい。整う。

胃もたれしそうなくらい名曲が多く、一歩間違えたらめちゃくちゃ暴力的な情報量になりそうだが、曲の短さとこの天才的な緩急のセンスのおかげで全然聴き疲れしない。
私もこんな天才セトリが組めるようになりたい。

andymoriに出会って3日、アルバムを15周くらいエンドレス再生してから(聴きすぎ)、ようやく2ndアルバム『ファンファーレと熱狂』に手を付けることができた。するともう凄い。またも最高。脳汁ドバドバ。

正直1stアルバムの方がトータルでは刺さっている自分もいるけど、多分2ndアルバムも当面無限ループするだろう。
活動期間が短いので、あっという間に全曲聴き終わるだろうと思っていたが、全然そんなことはなかった。はやく全曲聴きたい気持ちと、もっと1曲1曲を咀嚼していたい気持ちで盛大に葛藤している。

今日なんか、夜中にandymori聴きすぎて寝不足だ。寝不足になると、余計に音楽が頭に響いて、無限ループが止まらない。最早これ中毒症状じゃないのか?怖いな

それにしても、こんなに何かに夢中になるのは本当にいつぶりだろう。
最近はすっかり音楽をインスタントに消費していたのに。オタクらしく何かに熱中することなんて最近ほとんどなかったから、なんだか嬉しい。もうそういう体力はなくなってしまったのかと思っていた。

というかここ数年、熱中することで時間を無駄にするのが怖いわ、とか思ってしまい、自分にとって有益そうなものばかり摂取しに行こうとしてしまうきらいがある。『選択と集中』とかいう教育政策を割と非難にしているにも関わらず、こういうことしてしまうのは良くないな。

娯楽くらい好きに楽しめば、と言われるけど、自分みたいな、人より一般常識の欠落した人間は日々が勉強だ。なるべく有意義なものを選んで日々効率よく摂取したいとか思ってしまう。

音楽1つとっても、過去20年分のヒットチャートなど、自分に欠けた知識や、逆に自分の比較的他の人より詳しい分野であるジャズやクラシック、マイナーな邦楽などを聴きあさって、『定番のものも当然にひと通り知っているが、妙に詳しい分野もある独自性のある人』なんかをめざしてしまう。こうやって書いてみるとホントしょーもないな、私。人にあわせることばっかり考えやがって。

最近は、『仕方なく聴く音楽も、繰り返し聴けばその良さが分かるようになるから!』みたいなモチベで頑張って聴いてることが多かった。andymoriについては、こんなに素直な気持ちでハマれたのが久し振りすぎて、本当に嬉しい。

なんでもかんでも意味と意義を必死に求めなくても、良いと思うものは良いし、誰がなんと言おうが好きなものは好きって言っていきたい。

andymoriにハマりすぎてる理由とかも、気になってすぐ色々と理由を探してしまう。
でも、たぶん別に理由なんて1つに断定できるものではない。
そんなこと気にせず当面楽しみたいと思う。

続き↓

↓聖地巡礼したやつ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?