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2022.11.29~ カランバカへ、メテオラを見に⛰

ピレウスを出てアテネに戻り、そのまま向かった次の目的地は”カランバカ”。
どこそれ…と頭にハテナが浮かびそうな地名。
トルコを除いてルートを立て直した時に、ギリシャ滞在が随分長くなってしまったものだから、どこか行きたいところはないかと探して見つけた世界遺産の修道院群『メテオラ』があるのがここカランバカなのだとか。そんな世界遺産があることすら知らなかった…

アテネの駅で乗り換え待ちをしていると、日本人らしき男性を発見!話しかけてみるとやはりそうで、これがイスラエルでヘブライ語留学中という癖強な背景を持った、超優しくて良い人な兄さん、あつし君との出会いでした。
日本人に会うのが相当久しぶりだったようで、大変嬉しそうに話し続ける兄さん。☺️
「ピスタチオおじさんと呼んでくれ」とイスラエルから持ってきたピスタチオをたくさん分けてくれた春の太陽ようなその笑顔は、思い出す度に優しい気持ちにさせてくれる。私が先に下車するまでの数時間で大好きになったし、電車が遅れても彼のおかげで全然穏やかな気持ちでいられた。結局乗り継ぎ電車は待っててくれて、何も問題なかったしネ!!Good!

数年前の経済破綻のインパクトが大きかったせいか、ギリシャって一体どんな国なんだろう、人々はどんな生活をしているんだろう、と勝手にマイナスなイメージを繰り広げてしまっていたけれど、こういう鉄道の運行状況等の部分からはむしろ、他の国よりしっかり整えられている印象を受けた。ただ、アテネの外れの方にはスラム街が見られたりもして、現在の国の経済や人々生活に与えられた影響はどんなものだったのかが気になる。結局まだ何も調べられていないけど。

カランバカの駅に着くともうその時点で、街の背景に広がる不思議な地形にポカーンと口が開いた。山?岩?何ていう言葉で表現すれば良いんだろう。多分だけど、風によって削り取られた巨大な岩群なんだよね。多分ね。見たことのないような迫力のある自然の術に圧倒される。

車窓から見えていたもの。なにあの形ー!!

宿に着くと、ほぼ同時に到着した笑顔がキュートなドイツ人の少女マーガンがもう今からメテオラを見に行くというからびっくり!そんな、午後からパッと見に行けるようなもんなの?全然よくわかってない私…。
一緒に行くか散々悩んだ。なぜなら明日は、日本大使館から警告が届いているほどの大雨予報。でも今日行って帰り道が暗くなっちゃうリスクを恐れ、やっぱりやめて街歩きとお買い物に出かけた。
買うのはお決まりのハンバーガーバンズ6個セットと1番安いハム。それからパスタとパスタソース。

雰囲気の良い街。

翌日、予報通りの雨ーーー!!でも昨日のうちに覚悟は決めてあったので出発。
マーガンは今日も行くという事なので、途中まで一緒にバスに乗って行った。
山の上についてからは、もう笑うしかないような現実が…。
まず、こちらが理想の景色です。綺麗ですね。

出典:HISサイト

次にこちら、私の目に映った景色です。

えーっと…? 何も見えないな?☺️

完全に雲の中。真っっっっっ白。一寸先も見えないってこういうことを言うんだ。こんなに深い霧に包まれた経験は初めてだった。
この前読んだ紀行文に「自然には勝てないから、これも運命と諦めるのもまた旅」みたいなこと書いてあって、その言葉のおかげで何も見えなくても落ち込まなかったし、むしろ面白すぎちゃって笑い飛ばすことができた。良いマインド!いいぞ!
それにほら、霧の切れ目で見られた景色は幻想的でとても素敵だったし。快晴より良かったかもしれない!!!!でしょっ!?

どの写真が
どの修道院だか
わからなくなっちゃった
幻想的〜
自然の術。

歩いていくうちにまたマーガンと再会したので何も見えないメテオラ巡りは中断し、修道院にひとつだけ入って2人で歩いて帰った。
本当に悲惨なお天気だったけれど、彼女がいてくれたからハッピーデーになりました。ありがとう♡
カランバカの街ものんびりしていて好きだったし、来れて良かったな!!

にっこりマーガン。
団子になってる三兄弟。とにかく寒かったもんね〜

以上、カランバカの記録でした!
次回でギリシャ編最後になります。訪れるのは第2の都市"テッサロニキ"!
おたのしみに〜

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