持続しない、感情の波形。

ほしかったものをやっと手に入れたんだと思う。けど、多分わたしはほしかったものを忘れたとも思う。

いくら希望を持とうと努力しようが、もはや持続しない。人が手を差し伸べてくれても無気力になって最悪なことをしたり、自分でも自分がコントロール出来ない。10代の頃はこれが若さのせいかもしれない希望を賭けていたけれど、どうやら年々酷くなるようで呆れる。今はただ欲しいものが解る才能が欲しい。不幸になりたいわけでは決してない。

年々失望と学習性無力感で満たされ害虫のように自らの精神構造に絡め取られる。救いは無い。ここから逃げても救いは無いけど、手放す事にも望むことにも現状維持にも変革にも気持ちが沸かない。また一つ手放したくないものを数えて幸せも不幸も無くなっていく。何を持っていても0。何を手に入れても意味など無いと感じる。褒められても貶されても総ては同じライン上に価値が並べられ、現実と想像のラインを突っ切っていく。って、それだけ。

物事の形状を判断するためにあるのは境界がぶっ溶けた直線のみで頭の中にも外にも逃げ場が無い。

「休みたい」と思えば思うほど様々な事が頭を駆け巡り、気づけば立ち止まり何時間も経っている。
ぐずぐずに腐った神経は蒸発と沸騰を繰り返し現実にフォーマットを合わせた私の時間を静かに侵食する。
今は過去の記憶や自分の存在にすら執着できない。沈没しながら浮遊している。多分この感情も持続はしない。

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