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ベルリン旅行記 no.1

2019年1月、長年の憧れだったベルリンに初めて足を踏み入れた。

雨降りのシェーネフェルト空港。
甲子園の地を初めて踏んだ高校球児のように、心を高まらせながら歩いたことを鮮明に覚えている。

「ついに来てしまった…!」

既に土を持って帰りたいくらいだった。

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中心地へは空港から出ている路線バスで向かった。切符の買い方が分からず少し焦ったが、無事に目的地であるヴァルシャウワー駅まで到着した。

ヴァルシャウワー駅周辺を旅の拠点にしたのには幾つか理由がある。
1. 老舗クラブBerghain(下写真)に近いこと。朝方クラブから帰るのは結構しんどいと予想したので即寝できる所が良かった。
2. 日本で知り合った先輩の家が近所にあること。
3. ベルリナーの足であるSバーンとUバーンの駅があり交通の便が良いこと、である。

ヴァルシャウワー駅周辺は整然としたミッテ地区よりは随分と荒々しい雰囲気なのだけど、そこがまさに思い描いていたベルリンで、一目見て大好きになってしまった。

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駅から歩いて10分ほどの所にあるAirbnbを予約していたのでチェックインする。出迎えてくれたのは40代くらいの男性2人。何やら片割れがオーナーで間貸しをしているらしい。猫が1匹、週末に遊びに来る子供が2人。

2人ともヒッピー上がりの雰囲気があり、廊下にはセージやお香、ボブ・マーリーの写真と、何故か「えべっさん」の像が飾ってあった。

案内された部屋には、手の込んだ自作のロフトベットと一寸したこだわりの感じられる家具が揃えてあった。ヨガマットも完備。住みたい。

荷物を下ろして今日の予定を立てようとのんびりしていると猫が入ってくる。名前はシスター。クルクルと私の周りを周回し、入室審査(?)を念入りにしたあと、無害の人間だと理解したのか身体を擦り寄せてきた。可愛すぎて吐きそう。少し触れたが飽きさせたのか爪を研ぎに行ってしまった、猫様の扱いを修行せねばと思った。

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諸々の下見を兼ねて、街に出る事にした。
暖冬だったとはいえ1月のベルリンは寒く、薄暗い景色が広がっていた。

まずはBerghainに向かった。平日の昼間なので閉まっていたが、風格あるゴリッとした建物がそびえ立っていた。美しい。

道中の景色もかなり興味深かった。近所のギムナジウムの壁は一面絵画が施されていたし、そこら中にストリートアートが広がっていた。

こちらも行けなかったが、Bar/クラブだったはず。ただ、翌年行った時には更地になっていた気がする(気のせい?)

クラブの裏手、一歩奥の筋に入れば住宅街が広がっている。サブカルチャーとの共生。

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ヴァルシャウワー駅の近所には、名前を失念してしまったけれど、ちょっとしたアウトドア複合施設的エリアがある。かつてはスクワット的に使われていたんじゃないか、とか思いを馳せるが、現在は資本も入りお洒落なカフェなどもある。個人的にはボルダリングが気になる。

散歩の後は水タバコ屋に入った。
世界中どこに行っても一度はシーシャを吸うのだが、大抵不味い。今までで美味しかったのはトルコとバリくらいだろうか。

ただ、ベルリンは一発目で大当たり

めちゃくちゃ美味しい。
少なくともヨーロッパにあるシーシャ屋で一番美味しいんでは無いかと思った。話を聞くと基本的にはドイツ製の器具・フレーバーを使っているそう。通りで見たことのないフレーバーが並んでいるわけである。

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長ったらしくなってしまうので、
また次回💡